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さくら
どうして先にいっちゃったのよ…
お姉ちゃん、お父さん、お母さん…
お姉ちゃん、お父さん、お母さん…
そう呟き、もう誰もいないリビングで泣き崩れる
さくら
私一人置いていかないでよ…
SAKU
私を置いていかないでよ…
誰ももう返してくれなくなった家族チャットに メッセージを送る
SAKU
みんな返信してよ…
そういい少女はまた大粒の涙をこぼす
太川 くみこ
うるさいわね、着信音が本当にうるさい
SAKU
お母さん！
母から返信が来て飛び跳ねるように喜んだ
太川 しょう
もうなにも送んな
SAKU
お父さん！！
YUKA
妹がこんなとか呆れるわ…
SAKU
お姉ちゃん！！
SAKU
ど、どうして返してくれたの？
太川 しょう
だってお前の着信音うるさいし
YUKA
もう呆れてたけど久しぶりに気が変わった
太川 くみこ
家で一人も寂しいかなって
SAKU
そうそう！なんで私だけハワイ旅行連れてってくんなかったの？！
YUKA
そりゃあんた25になっても働かんし
引き篭もりだし
引き篭もりだし
SAKU
でも置いてかないでよ…
太川 くみこ
じゃ就職しなさい
太川 しょう
じゃあと1ヶ月留守番よろしくな
YUKA
じゃお土産買ってくるから
SAKU
えぇ…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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