男性恐怖症

ｶﾞﾁｬｯ

勢いで屋上来ちゃった...

なんか、疲れたな、

なんで先生隣にするんだろ、

でも...ｯ、でもさ、

ｶﾞﾁｬ

＜いむｯ！

その時僕を呼ぶ声が聞こえた

それでここを、

初兎ちゃんとの付き合いは長い

悩んでることくらい一目みたら分かるくらいだ

僕は全部話すことにした

良い親友を持ったんだな、と改めて思う

バタン

あー、また迷惑掛けちゃったよ

そう考えるとやっぱり初兎ちゃんには申し訳なかった

みんな疑問に思ってると思うから言うけど

初兎ちゃんはれっきとした男

じゃあなんで話せてるかと言うと

まぁ...昔から仲良かったってのもあるけど

男性恐怖症と打ち明けた時

少しでも負担がかからないように、と

女装して過ごしてくれている

初兎ちゃんの行動力にはいつも脅かされてるな、（ 笑

ｶﾞﾁｬ

まだまだ朝の新鮮な帰り道

初兎ちゃんと手を繋いで帰る

初兎ちゃんの握り方は優しくて、とても安心できる

親友で良かった...、

久しぶりに来たな...

本当にこんなテキパキ出来る人の親友が僕でいいのか

そんなことをぼーっと考える

初兎ちゃんはこんな時間から

「いむくんにとったら危ない時間やよ！」って

早く帰らせる

何であの人が、？

しかも僕の家の方向からｯ！

全速力で走った為、思った以上に早く家に着いた

ポストをすぐ見る

僕が休むか早退したら毎回入ってるプリント達

誰が入れてくれたかなんで一発でわかる

ほとけっちへ！ 今日急に居なくなったからびっくりしたよ、、体調悪いんだったら無理しないでね！お大事に！ 乾ないこ

そう、毎回ミニ手紙付きで来る

こいつも暇だな、とふと下を見た

稲荷、今日早退したの俺が原因？ ほんまにごめんな、お大事に 猫宮

いつもは無い文字が今日はあった

僕が少しだけ求めていた言葉、

明日が不安だ

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