幸せだ
二度と無いだろうこの景色
君と二人でいる近所の公園
もう一度この景色を見たかったんだ
思い出して
また泣いて
君の眩しい笑顔を見て
何度も繰り返して
アカネ
ありがとう
元気が出た気がしたんだ
君の最後の場所にいく
花束を抱えて
バッグを持って
歩く度に君とお揃いのキーホルダーが揺れた。
アカネ
これともサヨナラかな
アカネ
ばいばい
寂しくなったんだ
分からないけどさ
君なら
慰めてくれるよね
どんな時でもずっと
…ごめんね
意味なかったな
アカネ
やっと着いた
いつもと同じ距離
だけど、遠く感じて
足が重くなっていた。
行くのを躊躇うような
私は希望しているのに
君のためだったら
何でもするのになあ
レイ
アカネ?
アカネ
レイ…
そこにはレイがいたんだ。
ハツカネズミの様な白い肌
私とは不揃いのスカート
レイ
なんでいるの?
アカネ
さあ、どうだろうね。
レイ
教えてくれないの?
アカネ
うん
レイ
ひどいや
言ったら君がどんな顔をするか
分からないから
アカネ
………
踏切へと飛び出した
風でスカートが揺れた
レイ
だめだよ
レイ
危ないよ!
アカネ
どうして?
レイ
ねぇ、お願い!
レイ
ここにいるのはやめて…?
アカネ
……
レイ
…アカネは死にたいの?
アカネ
教えない
レイ
ひどいよ…
レイ
私たち友達だよ?
レイ
私の事信用出来ないの…?
アカネ
信用してるよ
レイ
じゃあなんで…
アカネ
独りは嫌なの
君は友達
でも、この理由を話すほど信用していない。
君は僕の手を掴んでいて
ずっと私に助けを求めていて
君は独り
居場所なんて無いだろ
二人きりでこのまま
愛し合えるから。