_とある放課後_
真冬
…あ、
上ノ山君だ.
立夏
おす、
真冬
……ッ、
俺は急いで靴を履き、その場を 後にした.
立夏
……、
植木
…あれ?真冬じゃね?
立夏
…だな、
植木
、お前らなんかあった?
立夏
…いや、別に.
植木
ふーん、
そんなこと聞かなくても分かる. 今上ノ山と真冬は"何かが"すれ違っている
__正直傷ついた. あそこまで分かりやすく俺を避けられると俺の身も応えてくる._
植木
……、
真冬
…(上ノ山君、いつも通りだった.
"いつも通り"俺がギヴンにいなくても良いってこと?、
真冬
、
何も気にせずに接してくれるのは嬉しいだけど____
真冬
…俺が言いたいのは、
そうじゃない…、
そうじゃない…、
立夏
…アカペラ、
_そもそも柊達は、対バンを受けてくれるのだろうか?受けてくれなかった 場合は_
立夏
…ずっとこのまま、
_真冬はsyhに入ってしまうのだろうか?_
嫌な憶測だけが頭の中を飛び交う.
立夏
…はぁ、
アカペラに決めたは良いものの、歌詞が掴めない、浮かんでこない.
立夏
あぁ、もう……!
柊
え"っ、
それはsyh初めてのバンドの練習の後の帰り道だった.
玄純
どうした、柊.
真冬
??
柊
…対バンしねぇかって、
玄純
…誰から?
柊
ギヴンから、
真冬
え、
真冬の顔が凍りついたような気がした.
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