若井滉斗
ねえ元貴、

大森元貴
ん

若井滉斗
き今日、3ヶ月記念日だよ

大森元貴
そだね

若井滉斗
てなわけでプレゼント!

大森元貴
可愛い……

若井滉斗
でしょー

若井滉斗
まあ見てるこっちが可愛いんですけどもね!

ベッドの中、ぎゅうってくっついたまま。
おそろいのパジャマの袖がくしゃっとなるほど、近い。
若井滉斗
ねえ、もうちょっとだけ近くきて……

大森元貴
……もう、くっついてるだろ

若井滉斗
それでも足りないの。だって元貴、ふわふわで落ち着く……

大森元貴
…バカ。お前こそ、あったかくて離れられねぇし

若井滉斗
…え、今の、もう一回言って

大森元貴
やだ

若井滉斗
ねぇ〜〜お願い、もう一回だけ!録音するから!」

大森元貴
するなっ

しばらくもぞもぞしながら、ふたりとも毛布に潜りこむ
若井滉斗
……あのさ。今日だけ、“赤ちゃん元貴”召喚していい?

大森元貴
は?何言ってんのお前

若井滉斗
もう、ぎゅってして、“滉斗〜”って甘えて。言ってくれるまで寝ない

大森元貴
バカか。言わねぇよ」

若井滉斗
……じゃあ、俺が先にやるから。元貴〜〜〜、だいすき〜〜、なでなでして〜〜〜

大森元貴
……っ、やめろ、恥ずかしい……

若井滉斗
恥ずかしいなら元貴もやれば?」

大森元貴
……滉斗。こっち向いて」

大森元貴
……その、抱っこして

若井滉斗
!!!!!はい!!!!!

若井滉斗
もぉ〜〜〜〜〜〜〜〜むりぃ……

若井滉斗
元貴がかわいすぎて、好きすぎて、ほんと無理。だっこして、今すぐ

大森元貴
……なんだよいきなり

若井滉斗
だっこ〜〜〜だっこ〜〜〜〜!!!今日くらい甘えさせてよぉ〜〜〜〜!!

大森元貴
……しょうがねぇな

腕を広げてやると、滉斗がすっぽりおさまってくる。
まるで猫。いや、赤ちゃん
若井滉斗
ふぅ……だいすき……

大森元貴
……っ

若井滉斗
ほっぺすりすりしてもいい?

大森元貴
……もうしてるじゃねえか

大森元貴
…なあ

若井滉斗
にゃに?

大森元貴
その、俺だって甘えたい

若井滉斗
えっ!?甘え元貴くる!?はいきた、全力で受け止める!!どんとこい!!

大森元貴
……なでて。頭

若井滉斗
えええええええええええ!!!!!!

滉斗はもう、心臓飛び出そうな顔で、
そっと元貴の髪に指を通す。
若井滉斗
ふわふわ……あったかい……え、え、しあわせすぎて泣きそう……

大森元貴
……なでられるの、きもちいい

若井滉斗
(無理、無理、無理すぎる!!!!!!!!)

そのあと、ベッドにごろごろ転がって、
ふたりでくっついて、
若井滉斗
ちゅーしたい……ちゅーして……だめ?

大森元貴
ん……ちょっとだけ」

こつんっておでこくっつけて、
ほっぺと唇のあいだを何度も行き来する、赤ちゃんちゅー
大森元貴
……滉斗の腕、落ち着く。離れたくない

若井滉斗
元貴の声、耳元で聞こえるの、好きすぎて息できない

大森元貴
だめ。今日はぼくが甘える番だから

若井滉斗
いいよ、ずっとなでてたい

その夜のふたりは、
だっこ、なでなで、ちゅー、おでこコツン、すりすり、ぴったり——
甘えられるだけ、甘えた。