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あまり物を置いていない部屋
乱雑に鞄を置いて椅子を引き座るとまだ熱い身体を抱きしめるようにギュッと自分に腕を回した
エマ
もし、私が抑制剤を飲んでいなかったら、もし、あの子がもっと長く近くにいたら、もし、あの子がα用の抑制剤または理性が無かったら
きっと、沢山の観客が見ている中で私はヒートを起こしていただろう
エマ
やっと見つけた私がここから逃げられる「理由」
だからこそ、自分の傍に置いておかなければならない
どんな手を使ってでも
エマ
エマ
とある事を思いつき、私は端末を取り出してその相手にメッセージを送った
翌日
授業が終わり昨日の夜突然送られてきたメッセージと、学園マップのルートを辿って私はエマさんの寝泊まりしている建物へと向かっていた
ケイト
流石あの大企業が経営している学園 とても広く、マップをしっかり見ていないと直ぐに迷ってしまいそうになる
エマ
ケイト
ケイト
名前を呼ばれた所に目をやると昨日の美しいあの彼女が立っていた
エマ
ケイト
彼女は直ぐに背を向けて歩き出した 私はそれを見失わないように急いで後ろを辿っていく
とある隠れた建物に着き、エマさんが指紋認証で扉を開いて中に入ると、特に物がある訳でもなく 1階のフロアにはパソコンと椅子 恐らくここから見える2階には彼女が寝泊まりしているスペースが見えた
エマ
彼女は椅子に座って足を組み、私はどこに座っていいか分からず何となく机の近くに正座して座った
ケイト
ケイト
呼び出された意味も分からずに彼女をジッと見つめていると彼女は椅子に少し体重を掛けて頬杖をつきながら口を開いた
エマ
エマ
ケイト
Ωは社会的地位が最も低いとされている、それはお兄ちゃんに教えられ、Ωだという事が分かったとしても誰かに口外するのはタブーである
エマ
エマ
ケイト
彼女の言葉に目を見開くと彼女は溜息をついた
エマ
エマ
エマ
ケイト
エマ
ケイト
突然何を言っているんだ、宇宙生まれの人から初めて聞いたワードに唖然としていると彼女は面倒くさそうに説明をし始めた
エマ
エマ
エマ
エマ
エマ
エマ
エマ
エマ
ケイト
昨日はお礼を言われたはずなのに、突然の言い分に驚いた反面、彼女は彼女なりに大変なんだなと少し、安心した
少しやりすぎかなと思いつつも彼女の反応を伺っていると彼女は意を決したように口を開いた
ケイト
エマ
ケイト
エマ
ケイト
ケイト
ケイト
キラキラとした目を私に向ける彼女にダメと言える訳なくて、私は頷くしか無かった
エマ
エマ
ケイト
椅子から立ち上がり彼女のリボンを掴んだ
エマ
ケイト
エマ
エマ
エマ
ケイト
エマ
ケイト
ケイト
ケイト
エマ
ケイト
ケイト
納得がいった
彼女と私の反応が違うことが 確かに初めてのΩの匂いなら不思議な感じがするだけなんだろう
エマ
エマ
エマ
ケイト
エマ
掴んだリボンを離して彼女の太ももに乗って肩に手を置いた
エマ
ケイト
エマ
エマ
エマ
ケイト
ケイト
彼女は私の腰に手を回すとぎこちなさそうに軽く抱き寄せた
エマ
エマ
自分より一回りも大きい身体に抱きしめられホッとすると同時に下腹部の奥がキュンとする感覚がした
数日後
タッ、タッ、タッ、タッ
ケイト
ケイト
エマ
ちょっとずつ学園にも慣れてきて、私とエマさんは自然と一緒に居ることが増えた
男子生徒
女子生徒
男子生徒
女子生徒
ケイト
エマ
ケイト
ヒソヒソ話をしている生徒に見向きもせずに歩いていく彼女の後をついていく
ケイト
エマ
ケイト
エマ
ケイト
エマ
エマ
ケイト
ケイト
ケイト
ケイト
地球寮
アンナ
ケイト
アンナ
アンナ
ケイト
アンナ
ケイト
タブレットを接続してスクリーンに計画書を映し出した
アンナ
アンナ
ケイト
ケイト
アンナ
ケイト
ケイト
アンナ
ケイト
ケイト
アンナ
ケイト
ケイト
ソフィア
ケイト
テレビを見ていたソフィアさんがいつの間にかこちらに来ていて少し怪訝な顔をしながら計画書を見つめていた
ケイト
ソフィア
アンナ
ケイト
ニック
ずっと黙って聞いていたニックさんが一言、そう言った
ニック
ニック
ニック
ネイト
ネイト
アンナ
アンナ
ケイト
キラキラと皆、目を輝かせて声を上げた。 1人を除いて
ダニエル
ケイト
端末の画面に映る兄を見て心がふっと軽くなる
ケイト
ダニエル
ダニエル
ダニエル
ダニエル
ケイト
ダニエル
ダニエル
ダニエル
ダニエル
ケイト
ケイト
ダニエル
ダニエル
ケイト
ケイト
ダニエル
ダニエル
ケイト
ケイト
ダニエル
ダニエル
ケイト
ケイト
ダニエル
ピッ
ケイト
パチンッと頬を叩いて改めて気合を入れる
ケイト