私は生まれたときから縁結びの神として、とある神社に祀られていた
神力は強かったから私はたくさんの参拝者たちの運命の縁を結んでいった
そしたら神社は割と繁盛したし、神としての神格も上がった
そしたら今度は位の高い神様から、まだこの世に生まれ落ちて少ししか経ってない下級の縁結びの神の世話を頼まれた
いわば後輩みたいなもんかな
レヴォルテ
レヴォルテ
この子が私の後輩
可愛いでしょ〜
???
???
レヴォルテ
???
???
レヴォルテ
そんな感じで私は日々を過ごしていた
ゆかり
ゆかり
レヴォルテ
ゆかり
ゆかり
レヴォルテ
ゆかり
ゆかり
ゆかり
ゆかり
ゆかり
レヴォルテ
ゆかり
ゆかり
ゆかり
レヴォルテ
レヴォルテ
ある日、レヴォルテがコソコソしてたからちょっと覗いてみたんだよ
ゆかり
レヴォルテ
レヴォルテ
ゆかり
レヴォルテ
ゆかり
レヴォルテ
ゆかり
レヴォルテ
しめ縄で作った馬の人形を見せる
ゆかり
ゆかり
レヴォルテ
このときは平和でよかったんだけどね
いつからか、こじれ始めたんだ
年が経つにつれ、縁結びの内容に納得出来ない人が増えてきた
モブ丸
モブ丸
モブ岡
高モブ
縁切りの神様と罵られ
御神体はこわされ
神主も逃げ出した
そして私は
堕ちた
気づくとそこは地獄だった
あぁ、自分は堕天したんだと何となくわかった
するとここに来るまでの記憶が断片的に思い浮かんだ
荒れ果てた神社を見た時、私の中には憎悪しか湧かなかった
どうして? 私は皆んなのために縁を結んだのに
皆んなのために赤い糸を、縁を繋いだのに
1人1人にしっかりと寄り添ったのに
そう思った瞬間、私の中で何かが変わった
私は堕天し、縁結びの神から縁切りの神となった
そして、私を罵倒した奴らを祟った
ゆかり
ゆかり
ゆかり
ゆかり
そして、私は縁を切った
ゆかり
私がこの判断を後悔したのは
私が堕天したのを聞いたレヴォルテが縁結びの神をやめて人を襲い始めたという噂を聞いた時だった
あれほど自分のことを憎らしく感じた時はなかったかな
私は猛烈にレヴォルテに会いたかった
でも、自分で切った縁は想像してたよりも深かった
それでも、何とか影から見守るぐらいなら出来た
そして少し覗いてみたら、彼はとある人間を欲に溺れさせようとしていた
私も、まだ人間に対する憎しみが消えたわけではないので、その人間が欲に対してどんなふうに対抗するのか影からこっそり見てみた
しかし、どの試練を見ていても、その人間は真っ直ぐだった
彼の試練を見ていたら、私の中で渦巻いていた人間への憎悪がスルスルと解けていくのを感じた
正義感が強く、仲間想いで、努力家で、
私はその人間のことが気に入った
彼が試練を全てクリアしたから、彼も人間に対して少し変わるだろうと思っていた
でも、彼が堕ちてしまった闇は私が予想していた以上に深かった
彼の生徒の1人を殺そうとしているのを見て私は動いた
もうこれ以上、私のせいで彼の手を汚させたくない
そう強く願った瞬間
縁は繋がった
だから彼を止めた
ゆかり
赤いロープでレヴォルテの動きを封じる
ゆかり
レヴォルテの目が驚いたように見開かれた
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