6月に入り 1週間
担任の先生に 重大発表をされた
担任
はーい 一回
担任
帰る準備するのやめてー
皆が 手を止め 先生の方を向いた
すると 先生がプリントを配った
担任
今日から テスト期間だからな
担任
しっかり勉強しろよー
皆 『えー』と嫌そうな 声をもらす
高崎 鈴
(テストか…)
高崎 鈴
(勉強しなきゃな〜)
そんな呑気なことを考え ながら ゆっくり階段を 降りて行く
侑
鈴!!
元気な声が 私の耳に入ってくる
後ろから聞こえた 私の名前
声からして 侑
私は しぶしぶ振り返った
高崎 鈴
何…疲れてるんだけど
周りには ほとんど人もおらず 今は 普通に喋る
いつもなら 女子の目を気にして あまり喋らないが 今は 普通に喋れる
侑
テスト期間やから
部活ないねん!
部活ないねん!
高崎 鈴
知ってる
侑
一緒に帰ろや!
高崎 鈴
えー わかった
侑はニコっと笑って 私の隣を歩いた
治
俺も一緒に帰る
角名
俺も
と 後から2人もやってきた どうやら 話は聞こえていたらしい
侑
なっ?! 鈴と2人の時間
邪魔すんなや!!
邪魔すんなや!!
治
ええやん 人数多いい方がええやろ
角名
そうそう 侑と2人きりにさせると
鈴に何するかわかんないしね
鈴に何するかわかんないしね
高崎 鈴
そうだね みんなで帰ろう
もう 何でもいいから 軽く受け流し 皆で帰る事にした
角名
てか 2人ともテスト大丈夫?
角名
やばいんじゃん
少し煽るように 笑う角名
治
ほんまにやばい
治
はよ帰って勉強しな
侑
鈴は頭いいん?
高崎 鈴
普通ぐらい
角名
去年は何点?
高崎 鈴
80、90点 ぐらいかな
侑
頭ええやん!
侑
勉強 教えてや〜
手を顔の前であわせて お願いしてくる
治
俺も教えてや!
角名
俺もー
高崎 鈴
えー 角名は頭良さそう
角名
普通だよ まぁ2人で教えた方が
早くない?
早くない?
角名
俺も わかんないとこあるし
高崎 鈴
えー…
明日の放課後 しぶしぶ 私の家で 勉強会をする事が 決まった