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霊華
エーミール
霊華
エーミール
霊華
エーミール
霊華
エーミール
霊華
エーミール
霊華
エーミール
あぁ、やはりここは落ち着く。
染み付いた珈琲や紅茶の香り。
時折聞こえる本をめくる音
グルッぺン
そして聞こえる低音ボイス!
エーミール
グルッぺン
……先程、落ち着くと申しましたね。
あれは嘘だ。
エーミール
グルッぺン
彼はさも当然の事をしたかのように、 運ばれてきた紅茶を啜る。
エーミール
エーミール
グルッぺン
エーミール
グルッぺン
エーミール
私は溜息を零しながらも、 珈琲を啜る。
グルッぺン
グルッぺン
……彼の言う通りだ。 私は戦争が大好きだ。 自分が練った作戦で、自らの手で相手の命を散らす戦争が大好きだ。
血飛沫の花火、火薬などが休みなく爆ぜる…… そして、絶え間なく響き渡る数々の悲鳴。 そんな戦争は美しい。 美しいものは誰だって好きだろう。
エーミール
いや、本当は大好きだ。 だが、どうしても恐れてしまう。
”愛”というものを拒んでしまう。
戦争は……数多くの命を散らす。 敵の命も散らせば、仲間の命だって散らしてしまう。 時には、関係の無い、一般人の命でさえも、散らしてしまう。
では、その散った命が自分の大切な、大好きな人物だった場合は?
そう考えると、恐ろしくてたまらない。
グルッぺン
「それは本当にお前の本心か?」
エーミール
言葉に詰まる。
あぁ、どうして貴方は、”エーミール”を見つけてしまうのです?
エーミール
グルッぺン
エーミール
そう言い、彼が諦めてくれるならどんなに楽だろう。 彼は思いっきり顔を顰めて、何かを考えている
しばらくし、何かを思いついたのだろう。 そこには邪悪な笑みが浮かんでいる。
グルッぺン
エーミール
グルッぺン
エーミール
グルッぺン
エーミール
グルッぺン
彼は分かりやすく目線を泳がせ、席を立つ。そして、机の上にお金を置き、 服装を整える。そして、思い出したかのように、
グルッぺン
エーミール
「本当に生徒達が大切ならば、早く こちらに来た方が良いと思うゾ」
そう言い残し、彼は喫茶店から消えた。
私はもうスッカリ冷えてしまった珈琲に目をやる。
そして、ゆっくりと珈琲を飲み干す。
エーミール
この時の私は知らない。 ”私”が”私”を殺して手に入れた幸せは……
簡単に崩れ去っていくということを__