久遠

【前と一緒、、？】

まさか、、

まさか、、

息を呑んだ

こんなことがあったなんて

ずっと1人で抱えようと思っていた

けれど、、、

そう言うと、彼は少しだけ笑った

綺麗な笑顔だった

その後

兵長との婚約は一旦保留となり、俺と兵長は別々の部屋に送られた

外から大人たちの声が聞こえてくる

聞いて呆れてきた

なんて自分勝手な奴らなんだろう

少しでも自分達の思うようにならないと、すぐ邪魔者扱いする

俺の母にもそうだった

薄く開かれた口から、弱々しい言葉が漏れた

こんなことになるなら、さっさと死んだ方が良かった

ミカサにも、リヴァイ兵長にも迷惑かけて、、

結局、何も守れなかった、、

俺は、弱かった、

何も出来なかった

弱いからか？

悪魔だからか？

一族の穢れだからか？

違う、、、

俺は、、、ただ、、、

気がつくと目の前が真っ暗になり、俺は意識を失った