謙杜
みっちー!
謙杜
早く行こ!
その日はみっちーとのデートだった。 まだ一緒には住んでなくて。
でも何故かみっちーの顔が曇ってる感じがして。
謙杜
みっちー?
駿佑
あぁ、うん、行こっか!
謙杜
うん、
その日は1日みっちーは何か考えているような、悩んでいるような。
そんな感じだった。
2人で歩いて、手を繋いで、 家に帰る途中、みっちーから告げられた。
駿佑
謙杜、
謙杜
んー?
駿佑
、、。
謙杜
みっちー?
駿佑
あのな、
駿佑
、俺。
駿佑
病気なんだ、
謙杜
、ぇ?
駿佑
心臓病、余命1年って、
駿佑
言われとるんや。
謙杜
待って、ぇ?
謙杜
ほんと、なの?
駿佑
、、。
謙杜
、、。
しばらく沈黙が流れた。
それをみっちーが破った。
駿佑
わかれよ、泣
駿佑
このまま俺と付き合っても、
駿佑
謙杜は幸せになれない、泣
謙杜
やだっ、泣
謙杜
別れない、泣
謙杜
みっちー、泣
駿佑
謙杜、!泣
駿佑
お願い、泣
謙杜
、っ、泣
謙杜
いや、泣
駿佑
、、泣
謙杜
一緒に居ようよ、泣
謙杜
離れたくない、泣
駿佑
謙杜、泣
みっちーは俺の名前を呼んで、 優しくキスをした。
謙杜
っ、泣
駿佑
ごめん、泣
謙杜
待って、!泣
後ろから抱き締めたけど、 みっちーは振り払って去っていった。
謙杜
みっちー、泣
駿佑
、、泣
それからみっちーは病気を公表し、 半年程、入院生活をしていた。
みっちーには会ってなかったけど、 こっそりとマネに部屋番号を聞いて 会いに行った。
ガラガラと扉を開けると、 見覚えのある姿が見えた。
謙杜
みっちー。
駿佑
っ、!?
駿佑
謙杜、?
駿佑
なんで、
好きだった人、今も好きな人。 しばらく会ってなかったせいで、 目頭が熱くなる。
謙杜
会いたかった。泣
みっちーに抱き着いた。
元から細かったみっちーは さらにか弱くなったように感じた。
駿佑
なんで来たん、
謙杜
ごめん、でも、泣
謙杜
諦めきれなかった、泣
駿佑
、、俺も。泣
駿佑
ずっと謙杜のこと考えてた。
その日を機に、仕事がない時に 病室に通うようになった。
でも、死は刻々と迫っていた。