テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
雛丸
119
2
コメント
1件
蛇足・極 神以外の一言はすべて、 心のどこかにいるもう1人の自分。
とある子供の話 1
彼はいつも通り、 家に帰ろうとしていた。
交差点で友人と別れて、 右左を見て、渡る。 …ほんとに、いつも通り。 この後はそのまま家に帰って 課題をして、料理の手伝いをして、 ゲームして、自習して… いつも通りの日々になるはずだった。
だけれど。
またね、と言う間もなく、 また明日、と言う間もなく、 友人に手を振る間もなく。 信号無視のトラックは 勢いよく彼に突っ込んできて…
ぐしゃり。 友人達の目の前で、 赤い花が、アスファルトに咲いた。
とある子供の話 2
彼女は虹彩異色症…… いわゆるオッドアイの持ち主だった。
最初はクラスメイトは全員、 彼女を受け入れてくれた。 なのに、なのに。
ある日来た転校生は、 承認欲求の塊のような人で。 目が珍しくて、みんなの中心にいる 彼女が、とても羨ましくて。
羨ましかった。 その位置が欲しかった。 だから、奪った。
有る事無い事でっちあげて、 クラスメイト達は次第に彼女から 遠ざかっていった。
中には味方してくれた子もいた。 けど、その転校生と取り巻きに いじめられて、学校に来なくなって。
本来頼れるはずの大人は 見て見ぬ振り。 親に話しても知らんぷり。
唯一の親友は、 巻き込みたくなかった。 あの子まで、虐められて ほしくなかった。
…1人で抱え込むにはまだ、 彼女は幼すぎた。
なんで、と言っても 何も解決しなかった、だから。
1人でも行けるくらい 家から近い、山の中。 ちょうどよくあった木箱に登り、 勝手に取ってきた父のネクタイを 輪っかにして、その中に首を通して。
両足で、箱を蹴った。
とある子供の話 3
友達が死んだと聞かされたのは、 その友達が死んでから2日後。
他の学校にいた彼女は、 転校生にいじめられたらしい。 それに耐えきれずに、自殺したと。
森の中で首を吊って、死んだらしい。
一緒に大人になりたかったし、 おばあちゃんになっても ずうっと仲良しでいたかった。
なんで、なんで。 何で言ってくれなかったの、 何で先生達はそいつに注意して くれなかったの。
なんで、なんで死んじゃったの?
友達が死んだ ……死んだ?
いや、死んでない。 まだ、死んでない。 死んでなんかない。 探しに行かなきゃ。 きっと、泣いてる。
それは体がこのままだと 壊れる、と判断した故か。 はたまた彼女自身がそれをまだ 受け止めきれてなかったのか。
ふらふらと立ちあがった彼女は 家に誰もいないことを確認して、 靴を履いて、何にも持たないまま 山に歩いていって…
そのまんま、 帰ってこなかった。
…それを、全て お天道様は見ていました。
そして、お天道様は知っていました。 本当は全員死にたい訳じゃなかった。 首を吊った彼女も、 あそこまで追い詰められなければ。
お天道様は、本当は トラックを止めたかったのです。 彼女のイジメを止めたかったのです。 探しに行くのを止めたかったのです。 ですが、神は人の世に手を出しては いけないと言うルールがあるため、 指を咥えて見ることしか できませんでした。
お天道様は嘆きました。 そして、来世こそはこの子供達に 幸せになってほしいとも思いました。
お天道様は悩みました。 悩んで、悩んで… そして、子供達を別の世界… 子供達が好きな世界に 転生させてあげようと思いました。
…折角なら、子供達に 世界を楽しんでほしいと、 能力もつけました。
これでよし。 そう言ってお天道様は 彼らの魂をその世界に下ろしました。 今度こそ、この子供達の 幸福を願いながら。
第一話
幸福になるための、 第一歩。
蛇足
とある子供の話1 一言「ばいばい、言えなかったね?」 親は普通の親なのでとても悲しむ。 でも悲しんでばっかだと あの子悲しむよね、と少しずつ 前を向いていく。 友人はトラウマが残る。 とある子供の話2 一言「お前のせいで、巻き込みたく なかった友達も死んだ!!」 親は今までの自分たちの対応を嘆く。 反省はしていない。一生しない。 とある子供の話3 一言「探しに行かなければ、 受け入れればよかったのにねぇ」 本人から死因を聞いていなかったから とても捏造。これでよかったのか…? 死体は見つからない。ので 親はずーっと死ぬまで子供を 探すことになる。
とある子供の話2、3 深夜廻パロ。と言うかほぼそのまま。 唯一違うのは事前から 死んだって事が明かされてるのと 探しにいった子が 帰ってこないところ。 本家ではちゃんと帰ってくる。 お天道様 一言「でもそれは、あの子の 救いになったのかな?」 いい神様。優しい。 でもそれを全ての人が優しいと 思うことは…ないと思うな…… 幸福になるまでの、第一歩 それは子供達が幸福になるまでの 第一歩で、 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。