葵空琴葉
鼻歌を歌いながらスキップで万事屋へ向かう琴葉。
手にはケーキ。
神楽ちゃんと一緒に食べる為に買ったらしい。
神楽ちゃんは食べ盛りだから3ホール買ったとか。
流石に3ホールも買うとなると 琴葉の頭が心配になる
葵空美鈴
葵空琴葉
万事屋に続く階段を素早く上る琴葉。
ガラッ
葵空琴葉
葵空美鈴
扉を開け中に入っていくと。
銀時
銀時
銀時君が入れ違いで出ていった。
…?…どうしたんだろ? ちょっと急いでたみたいだけれど……
新八
すると、リビングの方から新八君が出てきた。
葵空美鈴
新八
お客さんが厄介? 少しばかり興味があるな……
葵空琴葉
リビングを覗き込んだ。 そして、唖然とする美鈴。
葵空美鈴
葵空琴葉
いつも桂君の傍に居る謎の生物であるエリザベスが居たのだ。
新八
葵空美鈴
新八
葵空琴葉
私がリビングに入るとエリザベスは此方に気付いた様で、プラカードに[連華さん!?]と書いてある。
葵空琴葉
葵空琴葉
神楽
葵空琴葉
葵空美鈴
そう問うとエリザベスは、 ホロリ と涙を流した。
新八
新八
あれ、さっき迄は何の反応も無かったのかな?
エリザベス
葵空美鈴
エリザベス
そう言って、エリザベスは席を立った。
葵空美鈴
葵空美鈴
葵空琴葉
新八
神楽
神楽
葵空琴葉
葵空琴葉
エリザベスに連れて来られたのは、人通りの多い橋だった。
今朝、辻斬りがあったと騒ぎになっていた所だ。
葵空美鈴
此処に連れてこられたという事は…。
葵空琴葉
葵空美鈴
葵空美鈴
するとエリザベスが口の中から何かを取り出した。
葵空琴葉
新八
出てきたのは血塗れの小さなカバン。
これは桂君の所持品だ。 この前持っていた。
葵空美鈴
エリザベス
葵空琴葉
葵空美鈴
葵空美鈴
葵空美鈴
新八
えっ……全部本当の事じゃないか。ねぇ?
葵空美鈴
葵空美鈴
そう言うと、 エリザベスはコクリと頷いた。
葵空琴葉
葵空美鈴
葵空琴葉
葵空美鈴
葵空琴葉
葵空美鈴
葵空琴葉
そう言うとエリザベスはプラカードをそっ、と挙げた。
エリザベス
葵空美鈴
桂君は、変な所で天然だから面白いんだよね。
葵空琴葉
葵空琴葉
エリザベス
神楽
すると、神楽ちゃんが定春にカバンを嗅がせていた。
葵空美鈴
なら……
葵空美鈴
葵空美鈴
神楽
神楽
そのまま私は新八君とエリザベスと琴葉に微笑むと神楽ちゃんと定春と一緒に駆け出した。
葵空美鈴
柄にも無く、心配してしまった。
神楽
定春
暫く歩く事、数時間。 色々歩き回ってみたが見つからず。
気付けば、月が出る時間帯になっていた。
葵空美鈴
…最終的に辿り着いたのは、港。
海岸に大きな船がとまっている。
葵空美鈴
じっ、と船を見据えていると。
モブ男
モブ男
葵空美鈴
あの船の船員と思われる奴等が来た。 人数は三人。刀を持っている。
あの二人の話からして此処は辻斬りと関係があるらしい。 岡田さんとか言っていたけど… そいつが辻斬りの名前かな?
葵空美鈴
葵空美鈴
何にせよ、 桂君の名前が出てきたし決まりだ。
神楽
神楽ちゃんが、この船の場所を地図にして定春に持たせた。
葵空美鈴
葵空美鈴
神楽
定春が走って行ったのを確認した後、 二人で船へと忍び込んだ。
夜という事もあり…中は少し暗い。 そして、外見通りとても広かった。
葵空美鈴
……いつも琴葉が居たら、神楽ちゃんを1人で行動させる訳には行かないとか言うけれど…今は琴葉はいないからそんな事は言わない。
神楽
葵空美鈴
神楽ちゃんは心配そうに此方を見たが直ぐに走り出した。
神楽
葵空美鈴
…神楽ちゃんはとても優しい子だ。
葵空美鈴
船の中を静かに歩き出した。
船を捜索し数分。
葵空美鈴
私は、違和感を感じていた。 ……船員が一人も居ないのである。
葵空美鈴
気配は確かにあるんだけどなぁ…。
そう思いながらも、取り敢えず辺りを警戒しながら進んだ。
すると……
ドォンッッ!!!!!!!
葵空美鈴
轟音がした。 …いや、これは_______________…
葵空美鈴
戦闘音だろう。
争っているという事は……
葵空美鈴
葵空美鈴
Uターンして、音のした方へと走り出した。
葵空美鈴
何が来ても良い様に剣を抜いておく。
葵空美鈴
甲板にでると、神楽ちゃんが複数の敵に囲まれながら 戦っていた。
葵空美鈴
すると視界の端に金髪の女の子が映った。 長い金色の髪をなびかせて、戦っている。
その女の子の手にある物… それは拳銃だった。
そしてそれは、 神楽ちゃんに向けられている。
葵空美鈴
私は神楽ちゃんを抱きしめる様にして飛び付き、弾丸から庇った。
_______ドォォンッッッッッ!!!!!!!
その次の瞬間、銃声が響き渡る。と、同時に腹部に激痛が走った。
葵空美鈴
神楽
葵空美鈴
神楽
神楽ちゃんが、 私の傷を見て少し涙目になる。
葵空美鈴
腹部から血がボタボタと垂れる。
あれー、意外と深かったかな? 後で体内にめり込んだ弾丸出さないと。
神楽
叫びながら神楽ちゃんが敵を番傘で吹き飛ばす。わー凄い威力ー。
突然の闖入者に驚きながらも、 襲いかかってくる周りの船員。
葵空美鈴
敵の攻撃を避けて、足を引っ掻けて体勢を崩した所を踵落とし。 ……あ、頭が床にめり込んだ。
神楽
え、絶交??????
葵空美鈴
私も刀を一気に振り抜き、 周りの敵を斬って吹き飛ばした。
モブ男
武市
また子
金髪の女の子が銃を向けてくる。
葵空美鈴
ふわ、と一瞬で女の子に近付く。
また子
葵空美鈴
その場で跪いて、 女の子の手を恭しく取った。
一同
周りの声が揃った。
また子
葵空美鈴
真顔で言うと女の子は口元を引くつかせた。
また子
葵空美鈴
また子
また子ちゃんが銃を撃ってきた。、
後ろに跳んで一回転。 そのまま神楽ちゃんの傍に戻った。
また子
葵空美鈴
神楽
葵空美鈴
葵空美鈴
敵の攻撃を捌いて背負い投げ。 床に叩き付けた後、顎を殴って気絶させた。
…え、殺さないのかって? 殺すの面倒くさいし、 そんなに好きじゃないんだよ。
神楽
ふーん…ヤバイ匂いねぇ。 少しだけ心当たり、あるかも。
______ドンッドンッドォン!!!
また子ちゃんが銃を撃ってくる。
神楽
葵空美鈴
神楽ちゃんが撃たれた。 前の敵に気が逸れていたからだろう。
神楽
神楽ちゃんがフラフラなまま歩く。私は肩を貸した。
葵空美鈴
神楽ちゃんを心配していると…
神楽
神楽ちゃんが、 呆然として声を漏らした。
葵空美鈴
神楽
刀?だろうか、それが何本もショーケースの様な物に入れられている。
全てが桜色に発光していて、 更に不気味。 けれど、この状態は… まるで刀で何か実験している様な……
葵空美鈴
葵空美鈴
葵空美鈴
高杉
葵空美鈴
何故此処に、と言おうとしたが首に衝撃が走った。 ……手刀を入れられたのだろうか?
葵空美鈴
薄れゆく意識の中、最後に見たのは
また子ちゃんに撃たれる神楽ちゃんだった。