いきたくない

普段は6時には帰ってきているが

あの後ずいぶんと帰り道が長く感じて

まっすぐ綺麗な姿勢では歩けなくて

一歩一歩がとても重くて。

気づけば家に到着していたが、

それは、8時を過ぎていた

ガチャ

がんばれ、俺、

笑顔、笑顔、

シャーーー（シャワー）

背中の傷、

やっぱり結構深いかも、

時間経ってじわじわ痛くなってきた、、

「お前、愛されてなさすぎるだろww 」

プロレスごっこ、って嘘ついたとはいえ、

ここまでの傷あったらさすがにちょっとは気づくよな、

顔も腫れてるし、

やっぱり俺って、

愛されてないんかな、

俺は、兄ちゃんたちに決してバレないように、

声を噛み殺して泣いた。

そっからは覚えてない。

気付いたらお風呂から上がってて

すぐさま部屋へ向かって

「つかれたからねる」と兄にLINEして

そのまま泣きながら、寝た

紫side