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ころん
ころん
そう言って“嘘”を吐く
そう言っとけばみんなは喜んでくれる
ころん
その言葉が“嘘”だとは知らずに
スタッフ
ころん
スタッフ
ころん
TV〈みんな愛してるよ!
一目見た瞬間
本物の『アイドル』だ
こんな僕なんかよりも純粋でまっすぐなその人は
B小町 『アイ』
ころん
そう呟いてしまうくらい
みんなから、心の底から愛されていると実感した
スタッフ
ころん
そう言ってスタッフの元に走ろうとする
そして僕がテレビの電源を切ろうとした時
一瞬ほんの一瞬
『アイ』さんが辛い顔をした
ライブを終えた僕は裏口のドワからスタッフさんの車に乗り
家に帰るところだった
スタッフ
ころん
ころん
ころん
ころん
スタッフ
ころん
ころん
スタッフ
ころん
ころん
ころん
スタッフ
ころん
るぅと
るぅと
ころん
るぅと
るぅと
るぅと
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ななもり
ななもり
ころん
ころん
それは俺がさっき見た『アイ』さんのライブ映像だった
ころん
ななもり
ころん
莉犬
そう言って走ってきたのは
お風呂上がりの莉犬くんだった
ころん
莉犬
莉犬
ころん
TV〈“愛してるよ!”
そう言って実力のダンスそして歌でファンのみんなを虜にさせる
圧倒的なカリスマ力
僕もいつか本音で言える日が来るかな、
ジェル
ジェル
ジェル
ころん
ただいまって何回目だこれ?
ジェル
ななもり
ジェル
るぅと
るぅと
ジェル
るぅと
ころん
ころん
ななもり
そしてなーくんに録画を止めてもらう
そして僕は
ころん
それに気づいてしまった
ななもり
莉犬
さとみ
みんなにはわからない
だっていつも僕が使っている
“嘘”の笑顔だったから