そして朝7時頃 俺たちは病院に到着した
そしていつもの先生に 内診してもらうことになった
先生
先生
先生
アロハ
アロハ
カイ
そして内診
先生
アロハ
そして昨日みたいに 先生の手が中に入ってくる
アロハ
思わず顔が歪む
そして運悪く そこで結構強めの陣痛の波がくる
アロハ
陣痛きながら 昨日の内診グリグリをやられてる感じ
アロハ
息が浅くなって 声が漏れそうになる
その間カイくんの手をずっと握っていた
先生
先生
アロハ
先生
先生
子宮口全開で10cm それまではひたすら陣痛に耐えないといけない 全開になってようやくいきめるようになる
カイ
カイ
カイくんは優しく微笑んで 頭を撫でてくれた
先生
先生
みんな褒めてくれて 俺は心が暖かくなった
そして内診後
お腹に何かを巻かれた
助産師
助産師
助産師
助産師
助産師
助産師
助産師
そして俺は病室に移された
病室に移されてからは カイくんと俺だけになった
先生は全然来ないし 助産師さんはたまにくる程度
確かにモニターを見ると 陣痛が来そうになると 数値は上がっていって そして痛い間は数値が100を超える
それを繰り返していた
アロハ
陣痛が来るのが分かるようになって 俺は来る度にカイくんに教えた
カイ
アロハ
カイくんには腰の部分を 押すように撫でてもらっていた
アロハ
カイ
カイ
カイくんに腰を撫でてもらうと 痛みが和らぐ気がして すごく支えになったのを覚えている
そして痛みはどんどん増していき 内診すると子宮口8cm
段々いきみたい感じが出てきて 俺は座ってひたすら陣痛に耐えていた
アロハ
その言葉の度に カイくんは俺のことを抱きしめて お腹を腕で包んでくれて 腰をさすりながら押してくれる
アロハ
アロハ
声が漏れて 手が震えてしまう
力も入らなくなって来て 俺はカイくんに寄りかかって陣痛に耐える
そんなカイくんが心の支えだった
陣痛の合間にも 背中をずっとさすってくれていて
それにどれだけ救われたことか
俺は陣痛の合間に目をつぶって 少しでも体力を温存していた
アロハ
カイ
アロハ
いきみたい感覚が更に強くなってきて 助産師さんに相談
助産師
アロハ
陣痛が来てる時の内診が クソほど痛いから少し嫌だった
それでも我慢して内診すると なんと子宮口がいよいよ9cmに…
助産師
助産師
カイ
カイ
カイ
そして俺たちは 分娩室に移動することになった
アロハ
子宮口全開まで残り1cm
1分感覚で来る今までより格段に強い陣痛に 俺の声もどんどん大きくなってしまう
アロハ
アロハ
俺は数時間、命懸けで出産に向き合ってきた
俺がどうなっても 絶対に産んでみせる
アロハ
カイ
助産師
この優しさが 俺を強くしてくれた
そしてまた陣痛がくる
アロハ
呼吸は勉強してきたはずなのに あまりの痛さに呼吸を忘れる
アロハ
陣痛終わりに 力が一気に抜けた時 カイくんは頭を支えてくれた
アロハ
その優しい手のおかげで すごく安心した
アロハ
カイ
カイ
アロハ
パパとママになる覚悟は出来てるから いつでも安心して出ておいで 俺はそう心で伝えた
アロハ
アロハ
陣痛が来ると赤ちゃんも苦しい だから俺はその度に心配していた
そんな俺を安心させるかのように 子宮口を圧迫される初めての感覚を感じた
アロハ
助産師
助産師さんも 急な進み具合で驚いていた
赤ちゃんが狭いところを通ろうとしている 俺はそう思った
いきみたい感覚はあるのに 内診するまでいきめない
アロハ
力を逃すために声を出して ひたすら陣痛に耐える
アロハ
アロハ
俺はもう横になって耐えるしかなくて カイくんは俺に覆い被さる形になる
分娩台の持ち手を強く掴んで カイくんはその上から手を包んでくれた
手も身体も大きく震えて 悪寒が止まらなかった
耳元で叫ぶ形になっていて 今思うとカイくんに申し訳ない
カイくんの存在がすごく頼りだった
助産師
助産師
カイ
アロハ
アロハ
助産師
助産師
”やっと痛みから開放される” それよりも
もうすぐこの手でこの子を抱きしめられること
カイくんをパパにしてあげられること
それが俺の1番の喜びだった
もう怖い気持ちはなくて
狭いところから早く出してあげないとって そう思ってた
だからこの子が降りてくる感覚を感じながら ひたすらいきむことに専念した
もう少しで会える
アロハ
頭が挟まってるのが分かる
裂けそうだけど 俺はこの子のために踏ん張る
アロハ
先生
先生
そして先生が入ってきた
先生が来たら もう産まれるという合図
アロハ
この時俺はもう体力が限界だった それにカイくんが気づいてくれて 力が入りやすいようにって 頭を支えてくれていた
カイくんがずっと隣で サポートしてくれたおかげで
俺も最後まで一緒に頑張れた気がする
大切にされてることを感じながらの 幸せな出産
次の陣痛が来たら絶対産む
そう心に決めて 強く強くいきんだ
この日は人生で1番頑張ったと思う
アロハ
助産師
助産師
ずっと挟まってた頭が出た瞬間
アロハ
先生
アロハ
そして肩が出た感触を感じた
助産師
カイ
アロハ
そしてその瞬間が訪れた
おぎゃあ! おぎゃあ!
本格的な夏が始まる少し前 俺たちに元気な男の子が産まれた
先生
助産師
アロハ
カイ
ママとパパになった瞬間は ふたりで大号泣
普段泣かないカイくんが ありえないくらい泣いた日だった
カイ
カイ
カイ
俺の手を握ってそう言っていた
すぐに産声を聞けたのが俺は何よりも安心した
助産師
そう言って俺の胸元に来る赤ちゃん
ずっと元気に泣いていて あったかくて 本当にかわいかった
アロハ
カイ
アロハ
カイ
俺たちは赤ちゃんに そう声をかけた
カイくんは泣きながら ずっと俺の頭を撫でてくれていた
俺たちのところに来てくれてありがとう
俺たちをママとパパにしてくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
赤ちゃんは 助産師さんのとこに戻って また色々処置がされる
アロハ
俺はカイくんに手を伸ばした
カイ
カイ
伸ばした手をカイくんは包んでくれて 手をぎゅっと握ってくれた
俺から離れることなく 1番近くでサポートしてくれた
カイくんのおかげで 弱音を吐くことなく頑張れた気がする
アロハ
カイ
3200gの元気な男の子
ようこそ世界へ
コメント
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おめでとう!

おめでとうすぎますт т 続き楽しみに待ってます🍀*゜