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朝の病棟は、いつもより少し慌ただしかった。
咲月希はカルテを抱え、主任医師のデスク前に立っていた。
彼女の表情は真剣そのもの———推しだから、ではなく一人の医師として。
茉莉咲月希
主任医師
茉莉咲月希
茉莉咲月希
主任医師
茉莉咲月希
茉莉咲月希
主任は数秒間黙ったまま資料を見つめた。
若手の提案を軽く流す医師もいる中、主任は真剣に咲月希の資料に目を通す。
主任医師
主任医師
茉莉咲月希
咲月希の心の中に、少しだけ安堵が広がった。
彼女の仮説が、正式に検討され始めた瞬間だった。
その日の午後。
病棟を回っていると、ナースステーションが少しざわついていた。
看護師
茉莉咲月希
病室に入ると、真爽はベッドの上で咳き込んでいた。
顔色は朝よりも悪く、息も少し荒い。
茉莉咲月希
嘉郎真爽
茉莉咲月希
酸素マスクを装着し、咲月希は冷静にバイタルを確認する。
心拍数の上昇、SpO₂(酸素濃度)の軽度低下……症状が、少しずつ“進んでいる”。
落ち着いたあと、真爽は静かに天井を見つめながら呟いた。
嘉郎真爽
茉莉咲月希
嘉郎真爽
嘉郎真爽
その言葉に、咲月希は胸の奥がギュッと締めつけられた。
推しが見せた“弱さ”は、誰にも見せたことのない本音だった。
茉莉咲月希
夜。
咲月希は医局で一人、データと専門書をにらみつけていた。
膠原病内科の医師からの返答には、「自己免疫疾患の可能性あり」の文字。
病名が、少しづつ輪郭を持ち始めていた。
茉莉咲月希
彼女の目には、迷いはなかった。
推しの命を、自分が守る———その決意だけが静かに燃えていた。