佐伯
佐伯
佐伯
佐伯
佐伯
佐伯
俺は隣の201号室のインターホンを押す
すると玄関から磨奈さんが出てくる
磨奈
磨奈
佐伯
俺は磨奈さんが落としていった写真を見せる
磨奈
磨奈さんは驚いた表情を見せる
磨奈
佐伯
磨奈
磨奈
佐伯
磨奈
磨奈さんは黙り混んでいる
がしかし次の瞬間
磨奈
佐伯
いきなり磨奈さんが笑い出したのだ、その笑いはまさに狂気だった
磨奈
磨奈
磨奈
佐伯
磨奈
佐伯
磨奈
佐伯
磨奈
佐伯
磨奈
佐伯
磨奈
さっき笑い声と同じように大声でそう叫んだ
磨奈
磨奈
磨奈
それは磨奈が10歳の頃...
磨奈
父親
父親は2ヶ月前、働いていた会社に些細なミスでクビにされ、無職となって今現在。その怒りを娘であった磨奈に八つ当たりしていたのだ
父親
父親が殴ろうとした時、
父親
急に殴るのをやめ、目から涙を流す
父親
父親
父親
父親
父親
父親
磨奈
磨奈は父親が怖かったが、それでもたった一人の親だったので大好きだった
そう...「たった一人」の「親」だった...
磨奈
磨奈
磨奈
父親
磨奈
父親
磨奈
磨奈
父親
磨奈
父親
父親
父親
磨奈
父親
磨奈
磨奈は自分の部屋へと戻る
父親
父親
父親
父親
父親
父親
父親
父親
父親
父親
母親は父親が無職になりはじめてから、代わりに必死に働いたが...
ある日、電話が掛かる
父親
電話を取り、耳元に当てる
男性
父親
男性
父親
男性
父親
男性
父親
その後...
この事を磨奈に話した父親はソファーへ座り、黙り混んでいた
父親
磨奈
父親
磨奈
父親
父親
磨奈
父親
磨奈
磨奈
そして、葬式に行ったある日
男性2
父親
男性2
父親
男性2
父親
男性2
結局葬式は中止になったが、父親が家に帰って来たときの事
父親
磨奈
磨奈
父親
父親
そこには葬式で行方が分からなかったはずの「遺体」があった
その「遺体」が誰か、それはもう父親は分かっている
その遺体は、ベッドで眠っているかのように...
父親
父親
怒ろうとしたが、父親はそこで言葉を続かなくなった
それは何故か、「もう磨奈の悲しむ姿は見たくない」
そんな今更ながらの「父」としての思いが脳裏に浮かぶ
父親
そっと、遺体に触れる。
その感触はとても冷たかった
父親
その数日後....
インターホンが鳴る
父親
玄関を開くと、そこには警官がいた
警官
警官
父親
警官
警官
父親
父親は警官を抑え、自分の娘にそう言った
警官
警官は必死に抵抗するが、父親も必死に押さえつける
磨奈
父親
磨奈
父親
父親
父親
磨奈
父親
磨奈は窓から外へと出て、必死に走る
磨奈
悲劇から12年後...
何とか磨奈は生きていた、ちゃんと一人で生きていた
そしてそれが...佐伯との出会いだった
アパートに初めて来た時
佐伯
磨奈
佐伯
磨奈
佐伯
磨奈
佐伯
磨奈
佐伯
佐伯
磨奈
佐伯
磨奈
別の日、磨奈はバイトを始めた
そこに行くと...
佐伯
磨奈
佐伯
磨奈
佐伯
その後...
磨奈
佐伯
磨奈
佐伯
佐伯
磨奈
佐伯
また別の日
磨奈
佐伯
磨奈
磨奈
佐伯
佐伯
佐伯
磨奈
磨奈
佐伯
手元に10万を本当に渡した
磨奈
佐伯
佐伯
磨奈
佐伯
佐伯
そう言い、自宅へと帰って行く
磨奈
磨奈
磨奈
磨奈
そしてその後は、佐伯にバレないように毎日、毎日、隠れながら写真を撮っていた。それは昔、大好きだった父親に似ていたからだ
彼を知れば知るほどますます佐伯に好意を抱き、いつの間にか...
磨奈の部屋は佐伯で埋めつくされていた
磨奈
磨奈
磨奈
磨奈
磨奈
磨奈
そして今現在...
磨奈
磨奈
磨奈
磨奈
磨奈
磨奈
佐伯
佐伯は黙って、磨奈を見る
磨奈
磨奈は部屋に戻って行く
佐伯
佐伯が今感じている事、それは「恐怖」だった