テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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〖恋する君に恋をする〗　~一方通行の恋の行方~

第2話 - ~悩みと過去と温もり~

2023年05月20日

#からぴち

#青春恋愛

桜野はな

のあ

あの、えとさん、

えと

ん？

のあ

えとさんって、好きな人居るんですか、？

えと

えっ、

えと

.......いないかな、ﾆｺｯ

やっぱり、えとさんは可愛すぎますよ、

のあ

そうなんですね、

えと

そういうのあさんは好きな人、居るの？

のあ

あっ、うっ、///

えと

おっ！図星だw
(あ〜、可愛いな、きっとヒロくんもゆあんくんも、こういうのあさんが好きなんだろうな、)

のあ

うぅ〜、///

えと

それで？
なんで好きな人がいるか聞いたの？

のあ

振り向いてもらうには、どうしたらいいのかなって、

えと

ん〜、そうだなぁ

えと

ストレートに気持ちを伝える

えと

それが1番だとは思う、
けどのあさんは、

えと

それが出来ないから聞いてるんだもんね

のあ

はい、///

えと

私は、とことん話しかけて仲良くなってくしかないと思うな

えと

大好きっていう気持ちは、言葉じゃなくても表現出来るものだよ

えと

伝わるかどうかはおいといてさ

えと

その人と結ばれるために、自分が感じたことを精一杯、

えと

自分の思うようにアピールしたらどうかな？

のあ

そう、ですね！

のあ

ありがとうございます！

えと

ううん、いいの

のあ

それでは、私用事があるので失礼します！

えと

うん、

悲しい結末にならないように、

頑張れ、のあさん

体育の時間

えと

はぁ、

ゆあん

えっとさーん？

えと

あ、ゆあんくん

ゆあん

どーしたの？
溜息なんかついて、

えと

え、溜息ついてた、？

ゆあん

うん

えと

うっそ、めっちゃ無意識だ、

ゆあん

え〜w
それ大丈夫なの？

えと

うん、大丈夫〜

ゆあん

ほんと？

えと

ほんとほんと！

ゆあん

そっか、
(嘘ついてるなぁ、)

ゆあん

まぁ体育楽しも〜！

えと

そうだね

ゆあん

俺達の得意分野だしっ！

えと

バスケねw

ヒロ

はろー！
お2人さん！

えと

！

えと

ヒロくんじゃん！

ゆあん

テンション高いなw

ヒロ

ゆあんくんも変わんないでしょw

ゆあん

確かにwww

えと

女子、バスケ苦手なのかな？

ゆあん

ん？
なんで？

えと

ほぼコート内に居ないから、

えと

のあさん達も

ヒロ

ほんとだね

えと

運動楽しいんだけどなぁ

ヒロ

えとさんはめっちゃ好きだよね

えと

うん！

えと

楽しいじゃん？(*´罒`*)ﾆｯ!

ゆあん

ﾄﾞｷｯ

ゆあん

(くっそかわいいなっ、///)

えと

ゆあんくん？

ゆあん

えっ、

えと

すっごい勢いで顔赤くなったけど、大丈夫？

ゆあん

えっ！あっ、大丈夫！///

えと

.....そう、
(私のこと、嫌いなのかな、)

えと

あっ、そうだ、
今日は私、1人で帰るね

ヒロ

えっ

ゆあん

なんで？

ゆあん

なんかあった？

えと

い、いや、
特に何もないけど、

ヒロ

...ほんとに？

えと

えっ...

えと

...うん、ほんとだよ、ﾆｺｯ､

ゆあん

それは、
嘘の顔だよ、((ﾎﾞｿｯ

ヒロ

....(ゆあんくんも、分かるんだ)

ヒロ

えとさん

えと

ん、？

ヒロ

今日は俺と帰ろう

えと

え、

ゆあん

(えっ、ヒロくん、？)

ヒロ

話があるんだ

えと

明日じゃだめかな、？

ヒロ

今日、話したいんだ

えと

えっ、う、.......

ゆあん

(えとさんは断れないよ、)

ゆあん

(君は、優しすぎるから、)

えと

わ、わかった、

えと

.......

ヒロ

.......

えと

ヒロくん、

ヒロ

ん？

えと

体育の時に言ってた、
話って、？

ヒロ

あ〜

ヒロ

歩きながらもなんだし、
どっかのベンチに座ろ？

えと

あ、うん

ヒロ

えとさんさ

ヒロ

何か、隠してない？

えと

え、隠してる？

ヒロ

うん

ヒロ

最近よく嘘つくでしょ？

ヒロ

だから、
何か隠してるのかなって

えと

嘘ついてるの、
バレてたんだ、

ヒロ

うん

えと

ヒロくんには敵わないね、

ヒロ

気づいてるのは俺だけじゃないよ

えと

ヒロくん以外にもいるの、？

ヒロ

うん

ヒロ

ゆあんくん

えと

あぁ、そっか、
ゆあんくんも実は鋭いんだ、

えと

でも、どうして、？

ヒロ

どうして？

えと

うん

えと

私が嘘をついていようといまいと、

えと

ヒロくん達には関係ないことじゃない？

えと

なのに、どうしてわざわざ？

ヒロ

関係ない、か

ヒロ

そんなことないよ

えと

え、？

ヒロ

えとさんさ

ヒロ

人の感情とか、思ってることに対して凄い鋭いのに、

ヒロ

自分に向けられた気持ちにはほんと疎いよね、

えと

自分に、向けられた気持ち？

ヒロ

俺達はさ

ヒロ

えとさんが思ってよりもずっと、

ヒロ

大切に想ってるよ、？

ヒロ

えとさんが大事で、
みんな守りたいと思ってる

えと

.......

ヒロ

どうしてえとさんは、
嘘をつくの、？

えと

その前に、

えと

そこにいる君にもちゃんと正面で聞いてほしいな

えと

良ければ出てきてくれない？

“ゆあんくん”

ゆあん

あはは、バレてたか、w

ヒロ

えっ！居たの！？

ゆあん

まぁね、w

えと

思った以上に心配かけてたみたいだ、w

えと

ごめんね、

ゆあん

謝らないでよ、

えと

それじゃあ、話そうかな

えと

今まで誰にも教えたことがない、私のことを、

私には、私が不安定になった過去がある

その時、自分の気持ちがあまりよく分からなかった

えとの義母

ご飯できたわよ〜！

昔のえと

.......

えとの義妹

ねぇ〜お母さん〜！

えとの義母

なぁに？

えとの義妹

ここホコリあるんだけど！

えとの義妹

ほんとに汚ったない！

えとの義母

あらまぁ、

えとの義母

お父さんに言っておきましょ

えとの義父

お〜どうした？

えとの義妹

ここホコリ積もってるの！

えとの義父

後で何とかするから、
先に飯食おうぜ

えとの義妹

はーい

私には、本当の家族が居なかったの

私がまだ幼い、8歳くらいの時

なぜかこの家族に引き取られた

けど誰1人、私を家族とは思わなかった

義母と義妹は私を空気のように、居ないかのように

全て無視していた

唯一居るものだと認識していた義父は

奴隷のように扱い、暴言と暴行を続け、

ストレス発散の“道具”として扱っていた

えとの義父

ちゃんと家の事すませろって命令したはずだよな！！

昔のえと

.......ごめんなさい、

えとの義父

ﾄﾞﾝｯ

昔のえと

っ、

そういう日々が繰り返される度

私は私が分からなくなっていった

えと

それに加えて、学校ではいじめを受けてたんだよね、

ゆあん

いじめ、

えと

うん

えと

理由は、よく聞くようなものでね？

えと

主犯の子の好きな人が、私のことを好きだと言ったみたいで、

えと

その主犯の子は振られたらしいの

えと

それが憎かった、辛かった

えと

だからだって

えと

そう言ってたよ、泣きながら、

えと

私みたいな落ちこぼれが

えと

好かれてることを認めたくなかったんだって

えと

だから私は、仕方ないなって

えと

抵抗することを諦めた

ヒロ

、

えと

理由を聞くまではね？

えと

なんで私は、罵倒されて、殴られて居るんだろうって

えと

不思議だったなぁ

えと

1度死にかけたこともあったの

えと

2階の窓から突き落とされてね、w

えと

当たりどころが良くて死にはしなかったけど、w

えと

それで私は、相手が悪いとは一度も思わなかった

ゆあん

え、

えと

いじめるのにはいじめるなりの理由があるばすだって

えと

私が悪いんだから仕方ないんだって

えと

全て受け入れてた

えと

はず、だった、

ゆあん

はずだった、？

ヒロ

どういうこと、？

えと

あの時の私は、
ほんとに何もかも諦めてたよ

えと

全部どうでもよかったし、
死んでもいっかって位にはさ

えと

けどね、

えと

私、知っちゃったんだ

えと

幸せという温もりを
優しさという希望を

えと

真っ直ぐで、
優しすぎるゆあんくんと

ゆあん

っ、

えと

心配性で
優しすぎるヒロくんと

ヒロ

えとさん、

えと

実は頑張り屋で、
優しすぎるうりと

えと

可愛くて、
優しすぎるのあさんと

えと

明るくて、
優しすぎるるなと

えと

そんな、
誰よりも優しいみんなと

えと

出会ってしまったから

えと

私はもう、諦めることが出来ないんだよ、

えと

人生っていう私の道を
閉ざそうだなんて、

えと

死んでもいいだなんて、
もう思えないの、

ゆあん

えとさんっ、

えと

本当は、
嘘なんてつきたくない、

えと

何もかもを諦めてきた私の15年間を、高校で、

えと

皆が救いあげてくれたから

えと

私なんかでも、生きてていいんだって、思わせてくれたから、

えと

私はもう、っ、

えと

.......ごめんね、今まで隠して、嘘をついてて、

ゆあん

1つだけ、聞きてもいい、？

えと

うん、大丈夫だよ

ゆあん

えとさんさ、恋愛の話になると、必ず辛そうな顔をするじゃん、？

ゆあん

あれはどうしてなの、？

えと

あれ、顔に出てたか、

えと

あれは、私の経験の問題かな

えと

1度だけ、
付き合ってた人がいたの

えと

その人とうまくいかなくて、

えと

恋が悲しいものになったから

えと

みんなには、そんな風に思って欲しくなかったんだ、

えと

5人が抱いてた理想の恋のまま

えと

幸せになってほしいから、

えと

みんなの好きな人、なんとなくでしか分からないけど、

えと

できる限り、辛い思いだけはして欲しくなかった

えと

だから、私の悩みのことなんて考えないでほしかった、

えと

ううん、
気づかないと思ってた

ゆあん

気付くよ、

ゆあん

大好きなんだから、

えと

ありがとう、

えと

でも1つだけ、
お願いがあるの、

えと

この先を過ごしていく上で

えと

ヒロくんも、
ゆあんくんも、

えと

私がさっき話したことを気にせず過ごしてほしい

ゆあん

えっ、どうして、

ヒロ

俺達は、

えと

わかってる、

えと

みんな優しいから、

えと

きっと私のことを気にかけてしまうこと、

えと

だけどね

えと

2人の人生は2人のものだよ

えと

私の事を背負わせてはいけないから

えと

2人の恋を私のどうでもいい過去なんかで潰しちゃいけないから

ヒロ

どうでもよくなんてないよ、

えと

え、

ヒロ

えとさんの人生だって、

ヒロ

かけがえのない時間だ、

ヒロ

それを、どうでもいいなんて言わないで、

ゆあん

そうだよ、

ゆあん

えとさんが経験してきたその過去は、

ゆあん

今も記憶に残るほどきっと心の底では辛いと感じてたことのはずなんだ、

ゆあん

気づいてあげられなくてごめん、

えと

ゆあんくんが謝ることじゃないでしょ、？

えと

私が隠してきたことだし、
それに、私達はまだ出会ってすらなかった頃の話なんだから、

ごめん、ごめんね、私は、本当に嘘つきで、ずるいんだ、

こんなにも最低な私が

まだ全てを話せてすらいないのに

みんなの傍に居たいなんて、

何も失いたくないなんて、

我儘だよね、

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