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#クロスオーバー
紫蘭
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今藤新⭐️
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コメント
4件
千速さん深緒が待ってたの気づくのさすがです🤭5年も使ってたんだ写真消したくないってそりゃそうだよね🥹ここで陣平でてくるのか涙が🥲千速さんと深緒の何気ない会話いいなぁ平和☺️ホットプレートって零くんと買い物してた時に買ってたやつか🤔カタログ貰ったから家に零くん帰ってきて零くんが決めてくれないかなぁ😌 投稿ありがとうございます🙏今回も最高でした🥰続きも楽しみに待ってます👍
みぅです🤍 千速姉と深緒の買い物デート、すごくほっこりした気持ちになったよ…! スマホのデータ移行で「今日からは私の役目だね」って言う深緒、強くなったなあってじんときたし、千速姉も優しくて。ドレス選びに悩む姿も可愛かったし、最後にネックレスのリングを「似合ってる」って笑ってくれたシーン、めっちゃ沁みた…🥀
着々と、結婚式の日は近づいていた。
しかしそれに比例するように、降谷の帰宅も減っていった。
ーーーー
ある日の休日。
深緒は一人、駅前を歩いていた。
腕時計を見る。 待ち合わせまでは、あと十分。
予定より早く家を出たせいで少し時間を持て余している。
松田深緒
駅前には買い物客が行き交い、休日らしい賑わいを見せていた。
ぼんやり眺めながら歩いていると、不意にショーウィンドウへ自分の姿が映る。
松田深緒
首元には、細いチェーン。 その先に揺れる銀色のリング。
深緒は無意識に指先でそれへ触れた。
その時。
萩原千速
元気な声が飛んできた。
振り向くと。 千速が軽く手を挙げ、こちらに向かってきた。
松田深緒
萩原千速
松田深緒
千速は深緒の顔をじっと見る。
萩原千速
松田深緒
萩原千速
松田深緒
深緒は目を瞬いた。
松田深緒
萩原千速
即答だった。 深緒は苦笑する。
萩原千速
松田深緒
久しぶりの休日。
今日は千速と約束していた買い物の日。
ーーーー
松田深緒
歩きながら尋ねる。
萩原千速
萩原千速
松田深緒
千速は考えるように指を折った。
萩原千速
松田深緒
萩原千速
松田深緒
なんの写真かは、聞かなくても分かる。
松田深緒
萩原千速
松田深緒
深緒は一瞬だけ足を緩める。
松田深緒
それから、笑って千速を見る。
松田深緒
千速は一瞬きょとんとしたあと、小さく笑った。
萩原千速
萩原千速
ーーーー
スマホショップへ入ると、店内は多くの客で賑わっていた。
店員
萩原千速
そう言ってポケットからスマートフォンを取り出す。
店員は画面を見て少し驚いた。
店員
萩原千速
店員
萩原千速
千速は迷いなく深緒を指差した。
店員は嫌な顔ひとつせず微笑む。
店員
ーーーー
店員
新しいスマートフォンが箱へ収められ、千速へ手渡される。
萩原千速
店員
簡単な説明を受け、店を後にする。
松田深緒
萩原千速
二人は近くのカフェへ入った。 窓際の席へ腰を下ろす。
萩原千速
松田深緒
注文を済ませると、深緒はバッグからケーブルを取り出した。
萩原千速
松田深緒
スマートフォンの箱を開け、電源を入れる。
松田深緒
萩原千速
二台のスマートフォンをケーブルで繋ぐ。
画面に「データを転送します」の文字が表示された。
松田深緒
萩原千速
松田深緒
二人は同時に画面を見る。
萩原千速
松田深緒
萩原千速
テーブルに沈黙が落ちる。 ちょうどそのタイミングで飲み物が運ばれてきた。
千速はストローをくるくる回しながら、ふと思い出したように口を開く。
萩原千速
松田深緒
深緒は苦笑する。
松田深緒
松田深緒
萩原千速
松田深緒
結局。 未だにあのホットプレートは使ってない。
一緒に食事をすることはあっても、時間に余裕を持った食事をする機会はなかった。
萩原千速
萩原千速
松田深緒
萩原千速
萩原千速
萩原千速
松田深緒
“寂しい” 考えたこと無かった。
実際。深緒も帰宅はまばらだし、ハロもいるし。 寂しくは無い。
でも。
松田深緒
松田深緒
萩原千速
その時。 ふと深緒の視線が窓の外に見える1件の店を捉えた。
松田深緒
ガラス越しに見えたのは、一軒のドレスショップ。
ショーウィンドウには、色とりどりのパーティードレスが並んでいる。
萩原千速
松田深緒
松田深緒
松田深緒
そう言って、窓越しにショーウィンドウを見つめた。
萩原千速
松田深緒
『データの転送が完了しました』
電子音が鳴る。
松田深緒
萩原千速
千速は新しいスマートフォンを手に取り、軽く動作を確認する。
萩原千速
松田深緒
萩原千速
少しだけ嬉しそうに笑う。
松田深緒
ーーーー
店を出ると、昼下がりの柔らかな日差しが街を照らしている。
千速はそのままドレスショップの方へ歩き始めた。
松田深緒
照明を受けて、ビジューがきらりと輝く。
ロングドレス。ミディ丈。
落ち着いたネイビーから、華やかなボルドーまで。
思わず見入っていると、店員が穏やかな笑顔で近づいてきた。
店員
松田深緒
店員
奥に通される。
店員が数着のドレスをラックから取り出した。
店員
次々と並べられるドレスを前に、深緒は思わず目を瞬かせた。
松田深緒
萩原千速
松田深緒
困ったように笑う。
松田深緒
店員もくすっと笑った。
店員
松田深緒
店員
そう言われても、深緒の視線はラックの上を行ったり来たりするだけだった。
店員
次々とドレスが並べられる。
深緒は一着手に取っては戻し、また別の一着を見る。
松田深緒
萩原千速
松田深緒
困ったように笑う。
松田深緒
萩原千速
萩原千速
千速は目を瞬かせた。
松田深緒
松田深緒
松田深緒
深緒は穏やかに笑った。
けどその視線は。目の前を見ているようで、見ていなかった。
萩原千速
千速が返した言葉も、それだけだった。
店員が口を開く。
店員
店員
そう言って奥へ下がっていく。
萩原千速
松田深緒
深緒は苦笑した。
松田深緒
萩原千速
二人同時に笑う。
やがて店員が数冊のカタログを持って戻ってきた。
店員
店員
松田深緒
カタログを受け取る。 思っていたよりもずっしりと重い。
店員
二人は店員へ軽く会釈をし、店を後にした。
ーーーー
店を出ると、夕方の風が心地よく頬を撫でた。
萩原千速
松田深緒
萩原千速
深緒はバッグへカタログをしまう。
その時だった。
萩原千速
不意に、千速が黙り込んだ。
松田深緒
千速は何も答えない。 その視線は、深緒の首元へ向いていた。
松田深緒
深緒は思わずネックレスへ手を添える。
千速は、研二の姉だ。
そのことだけが、一瞬胸をざわつかせた。
千速はしばらくリングを見つめていた。
やがて小さく笑う。
萩原千速
松田深緒
萩原千速
松田深緒
深緒は静かに頷く。
千速はそれ以上何も聞かなかった。
深緒の首元をもう一度見る。
萩原千速
萩原千速
そう言って笑った。
深緒は目を瞬かせる。
責められることも、問い掛けられることもなかった。
胸の奥にあった小さなざわつきが、ふっとほどけていく。
松田深緒
少し照れたように笑うと、千速も笑い返した。
萩原千速
松田深緒
夕暮れの街へ、長い影が静かに伸びていた。