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2 - 私の幼なじみ

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2022年02月25日

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ー第1章ー 大好きな幼なじみ

私には、幼なじみがいる

運動も勉強も……なんでもできて、 とびきり優しい幼なじみが。

同い年なのにどこか大人びていて、 紳士で、まるで王子様みたいな人。

灰谷竜胆

すず、起きて

大好きな声が聞こえて 重たいまぶたを開く

ゆっくりと広がっていく視界の真ん中に、 綺麗な笑顔が映った

鈴々香

竜、ちゃん……?

名前を呼んだ私に、 再び微笑むその人の名前は、 灰谷竜胆。私の幼なじみ。

灰谷竜胆

早く起きないと遅刻しちゃうよ

鈴々香

もう、ちょっと……

灰谷竜胆

ふふっ、可愛いけどダーメ。
起きないとぎゅってしちゃうよ?

竜ちゃんのその一言は、 私を一瞬だけ現実世界へと 引き戻した。

鈴々香

お、起きる……!

朝の恒例になっている、 竜ちゃんの決まり文句。

本人は冗談で言っているんだろうけど、 朝からすごく心臓に悪い。

ガバッ!と勢いよく起きた私をみて 竜ちゃんはイタズラが成功した 子どもみたいに笑う。

灰谷竜胆

ふふっ、残念。おはよう

鈴々香

(ざ、残念って……)

そんな事、絶対に 思っていない癖にっ……。

鈴々香

お、おはよう……

竜ちゃんはいつも優しいけど たまに意地悪だ。

灰谷竜胆

外で待ってるから、
支度して出ておいで

鈴々香

うん……!
い、急ぐね……!

灰谷竜胆

急がなくていいよ。
すずは慌てたら
ドジしちゃうでしょ?

鈴々香

(うっ……)

否定出来ない……。

鈴々香

う、うん!

竜ちゃんはくすりと笑って、 私の頭を撫でた。

いつもの朝

竜ちゃんと私は、だいたい 毎日こんな感じだ。

寝坊助でドジで間抜けで…… 何にもできない私といつも 一緒にいてくれる竜ちゃん。

私がどんなヘマをしたって 怒られた事は1度もない。

優しい優しい竜ちゃん

私はそんな竜ちゃんが大好き。

鈴々香

(幼なじみとしても、)

1人の男の子としても___。

でもそんなこと、竜ちゃんは知らないし、 言うつもりもなかった。

竜ちゃんにとって私は、 妹みたいな存在。

この恋は、

誰にも内緒。

鈴々香

今回はここまで!
どうだったかな?

鈴々香

皆っ!
このことは竜ちゃんには、
内緒ねっ!!

鈴々香

それじゃ!
バイバイ(ヾ(´・ω・`)

灰谷竜胆

バイバイ(ヾ(´・ω・`)
(♡くれよっ!!)
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