夏が嫌いだ
ぎこちなくて苦しくて、どうしようもなく儚くて
言えるはずもなかった私の、あの子への淡い気持ちを消し去ってしまった
沙羅
会いたいよ、
沙羅
葵……
誰も見向きもしなくなった、電柱のそばに置かれた花束は
夏の日差しを受けて、今日も鮮やかに咲いている。
もうじき夏が来る
愛しいあの子を連れて行ってしまった
あの、忌まわしい季節が。
夏が嫌いだ
ぎこちなくて苦しくて、どうしようもなく儚くて
言えるはずもなかった私の、あの子への淡い気持ちを消し去ってしまった
沙羅
沙羅
誰も見向きもしなくなった、電柱のそばに置かれた花束は
夏の日差しを受けて、今日も鮮やかに咲いている。
もうじき夏が来る
愛しいあの子を連れて行ってしまった
あの、忌まわしい季節が。