いつからだろう?
週末のキャッチボールが
1番の楽しみになっていた
拓海
特異 ヨウ
特異 ヨウ
拓海
なんて返すけど
拓海
特異 ヨウ
慌てるヨウが愛しくて
近づくボールにさえ
拓海
嫉妬してしまう
そんな、ある日
ヨウが学校を休んだ
拓海
拓海
拓海
拓海
拓海
拓海
拓海
拓海
ヨウの家へ向かう途中
デカいため息がもれた
拓海
拓海
『ヨウが好きだから』
そんなのクラスの奴らには 絶対に言えない
拓海
今でも思い出すと
胸がバクバク鳴って
息が、苦しい……
拓海
拓海
拓海
あの日交わした
溶けるような口づけを
拓海
ヨウの母
拓海
ヨウの母
ヨウの母
ヨウの母
拓海
拓海
特異 ヨウ
心なしか ヨウの顔は赤い
拓海
特異 ヨウ
ヨウに近づいて気づいた
拓海
ヨウは高熱を出すと しばらくの間
体が「女性化」する
拓海
特異 ヨウ
一回り細くなったヨウの肩
拓海
ずり落ちそうなシャツは
胸に支えられている
拓海
特異 ヨウ
拓海
拓海
平静を装って
カバンを開けた
特異 ヨウ
特異 ヨウ
特異 ヨウ
拓海
ヨウの悲しむ顔なんか 見たくなくて
拓海
特異 ヨウ
自分の欲を押し殺す
拓海
拓海
拓海
特異 ヨウ
拓海
特異 ヨウ
拓海
拓海
特異 ヨウ
特異 ヨウ
拓海
ヨウが隣りに座った
たったそれだけの事に
心臓はあたふたと狼狽する
拓海
拓海
血色のよい唇や
首すじの細さに
心拍数が上がるのを感じた
特異 ヨウ
拓海
ドンッ!
特異 ヨウ
拓海
拓海
近づいたヨウの 甘い香りに驚いて
突き飛ばしてしまった
特異 ヨウ
特異 ヨウ
特異 ヨウ
ヨウが瞳に涙をため
俺を見つめる
拓海
拓海
拓海
特異 ヨウ
特異 ヨウ
特異 ヨウ
拓海
特異 ヨウ
特異 ヨウ
拓海
本当はずっと前から 気になっていた
誰かと居ても
寂しそうなヨウの事が
たぶん俺は
拓海
拓海
拓海
ヨウの体質を知るよりも
ずっとずっと前から
拓海
バタンッ!
ヨウの妹
ヨウの妹
拓海
ヨウの妹
ヨウの妹
ヨウの妹が赤い顔で 目をそらす
それも、そのはず……
今、俺はヨウに 押し倒されている
拓海
拓海
特異 ヨウ
特異 ヨウ
特異 ヨウ
ヨウの妹
ヨウの妹
特異 ヨウ
特異 ヨウ
拓海
拓海
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