陸
「嫌だ」、「気持ち悪い」、「嫌い」等…
傷付くような言葉を連呼して一織は遂に呼吸で精一杯というほど過呼吸が悪化していた。
これは「落ち着いて〜」と呼吸を落ち着かせようとして落ち着くものでは無い。
それに一織は今ただでさえパニックを起こしている。落ち着ける訳が無い。
俺だったら吸入器でダイレクトに気管支を開けて呼吸を無理矢理落ち着かせる事が出来るが一織にそれは出来ない。
一織が嫌がっても何とか背中をさすってやるしか無い…
陸
一織
陸
こういうのは兄である三月がした方が効果的なような気もするが起こしてしまうのはとてもじゃないけど申し訳ない
…駄目だ。
一織の呼吸は悪化していく一方。これ以上俺にはどうこう出来ない。
…っ、どうしよ…
救急車…はな…。 過呼吸で救急車とかあれかもしれないし…
俺の吸入器…は、使っちゃ駄目か…
一織
息が詰まってる。
駄目だ。救急車だ。
過呼吸とかの問題じゃない。呼吸が止まりそう。
近くにあった一織の携帯を掴みあげ、119の番号を叩いた。
コメント
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僕が皆を起こしてくる(物理) そんで一織はどうしたあああああああああああ