しゃらりしゃらり
_
そんな鈴の音が
境内に響く
身に纏う紅の衣は
何時までも見た蝶々のように 軽やかに舞い、
金色の髪飾りははらはらと揺れていた。
真っ黒な髪は1本1本か輝いていた。
この血にまみれた生活の中で
君だけが
どこまでも美しかった。
無一郎
_
_
_
無一郎
その美しい舞は
僕の脳裏に焼き付いて離れなかった
またあえる日を楽しみにしていた
だけど
その時はやってこなかった
三途の川を渡る最中も
脳内に流れていたのは
あの鈴の音だった。
100年後、、
時透__
どこか懐かしい音が聞こえてくる
頭の中に一人の女性が浮かび上がる
時透__
時透__
心のどこかでぽっかりとあいた穴
それが、少しずつ埋まっていくような感覚。
時透__
__
夏祭りの準備で飾られた赤い提灯に よく映える、
赤い衣をきた少女だった
時透__
__
__
__
時透__
逃げてしまう
“また”
時透__
時透__
時透__
__
__
__
時透__
時透__
__
__
彼女の顔は少しだけ紅に染っていた
時透__
100年越しの初恋だった。
終。
コメント
1件
え天才ですよね🫵🏻 めっちゃ好きです🫣