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テラーノベル(Teller Novel)

てん

…イチカ

氷麗

ん?

てん

その…なんというか…

てん

気を付けてね

氷麗

へ?

てん

まあなんかあったら助けるけど…

氷麗

何言ってんの?

氷麗

波琉もてんくんも

てん

波琉?

てん

…ああ、腕力か

てん

てん

イチカ鈍感だからな…

てん

まあ…イチカは貧乳だから大丈夫だろうけど…

氷麗

は?

氷麗

なんであたし急に悪口言われてんの?

てん

あ、ごめん

てん

口が滑った

氷麗

それに鈍感って、知り合ったばっかな癖に!

てん

…あー

てん

そ…だよね

氷麗

え?

少し傷ついたように笑うてんくんに胸がチクッとする

てん

…っ!

てんくんが驚いたような顔をする

そして気づいた頃には──

氷麗

きゃぁぁぁあ!!

壮介

一花さん

壮介

行こう

氷麗

いやっどこに!?

突如あたしを背後から抱き締めた彼は、あたしを無理矢理つれていく

壮介

一花さん、走るよ

氷麗

は!?

壮介

そんな幽霊なんかと居ないで

壮介

僕たちのとこにおいでよ

氷麗

(てんくんが…視えてる!?)

驚いたように顔をあげると

廊下の奥の扉に突っ込もうとしていた

氷麗

え?

氷麗

うわああああ!

氷麗

ええ!?

壮介

ここはふうの領域だよ

氷麗

ふう…って確か…

ふう

こんにちは~

ふう

うまく飛べたね、境界も一瞬だったし

氷麗

は!?

壮介

まあまあ

壮介

ここ、いいでしょ?

氷麗

いやこんなガタガタしたとこ嫌だし

ふう

はあ!?

ふう

失礼ね!!

氷麗

急に拉致るほうが失礼だわ

氷麗

まず誰?

壮介

はあ!?

壮介

この前すれ違うとき肩当たった奴だよ!!

氷麗

覚えとらん!!

てん

ははっ

てん

イチカってそんなモテキャラじゃないじゃん

氷麗

は!?

ふう

あらぁ、てん

ふう

何か用?

てん

ええ、人の助手連れていってそれは白々しいよ

ふう

なによ、ここで生かせてあげるからいいでしょ

氷麗

え!?絶対嫌だし!!

ふう

うっさいなぁ

ふう

あたしには簡単にお前ェを殺すこともできんだぞ?

氷麗

なんでそんな恨まれてんの!?!?

ふう

この前すれ違うとき肩当たったからだよ!!

氷麗

いつじゃん!!

氷麗

幽霊見えないときなら分かんないし!!

てん

逆バージョンじゃんカオス

てん

ところで~、何がしたいの?

ふう

あんたごときにずっと前から幽霊のあたしが負けるかっての

ふう

ここで、アサギとイチカには過ごしてもらう

ふう

新しい世界よん

壮介

ハハハハ

壮介

面白い、面白い

壮介

ボカの推しのレンカちゃんにそっくりなんだよ、一花さん…いや一花ちゃんは

氷麗

怖い怖い誰それ

氷麗

てか一人称ボカだっけ!?

壮介

なんとインスタのフォロワーが2人もいるんだ!!

氷麗

あたしの方が多いじゃん!!

氷麗

しかもそのうち1人あんたでしょ!!

壮介

ハハハハ

氷麗

面白くないから…

てん

んー、なんだか知らないけど

てん

俺の助手連れてっちゃダーメ!

てん

まあルール破ってんだからふうはどうなっても知んないよ

ふう

そんなカッコつけてられるかなあ?

ふう

ここはあたしの領域…

ふう

つまりここの土地はあたしがすべて動かせるのよ!

ふう

その気になれば自然災害だってできるしねえ

てん

脅しのつもり?

てん

まあずっとイチカのことつけてたのは知ってるけどね

氷麗

え!?

てん

だから腕力も心配してたんだよ

氷麗

そうだったの…

てん

ほらァ鈍感

氷麗

うっうるさい!

壮介

ハハハハ

氷麗

いや団らんしてないで!!

氷麗

氷麗

危ない!!

ふう

うらっ!

てん

おっとォ

てん

ふう、君は弱いんだから

てん

戦いに来ないでよ

ふう

うるせぇなぁ

ふう

あたし、生前人を殺したの

ふう

それで自殺した

ふう

けど…思ったより楽しくてさぁ!

ふう

イチカも殺させてよお!!

てん

無理だね!

てん

君にはできないよ

てん

寂しさをそんなんで埋めようとしないでよ

てん

君は生前からずーっとメンタルが弱くて

てん

リストカットなどの自傷行為もしていた

てん

そして殺人の楽しさを知り、すぐにでも誰かを殺したく自分を快楽殺人!

てん

そんな感情だけで動いてる奴にはなんにもできないよ

ふう

うるせえ!

ふう

痛いくらいがいんだよニンゲン!

ふう

辛さを知らなくて幸せになれるか!

てん

はぁ…

てんくんが深くため息をついたかと思えば

目にも見えぬ速さでふうさんの背後へまわった

てん

ふうは今幸せか?

てん

…自分の罪を知れ

ザクッという嫌な音がしたかと思うとふうさんが切られる

氷麗

え…?

なにか…何を使った?

てん

アサギ

てん

君も死にたくなけりゃこういうことはやめとけ

てん

誰だっけ?そのイチカに似てるコを素直に応援してやれ

てん

今度俺のに手を出したら許さないよ?

壮介

ひっ!

氷麗

俺の…って

てん

…俺の助手って意味だよ

てん

ほら行くよ

助けてくれて嬉しかった

嬉しかったのに…

ふうさんとの争いで

ふおさんのときとは違って

おもいっきり攻められるからって

氷麗

(斧…持ってたよね)

氷麗

(ふうさんも…包丁)

氷麗

(もしかしてみんな…)

あたしはひんやりとした汗を感じた

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