/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
如月 木ノ葉（23）
喫茶店経営者。 〈如月喫茶店〉の店長。 何の前触れもなく、 突然異世界に転生してしまう。
アネモネ・サラギ（??）
アイの経営している喫茶店の手伝い。 前世で喫茶店経営をしているだけあり、 よくアイに頼られている。
喫茶店・如月喫茶。
店長の木ノ葉は若い頃から喫茶店を経営したい、と とある人の元に弟子入りしていた。
そして、店を開いてから一ヶ月に一回のペースで 師匠が来てくれるようになった。
木ノ葉
んー、さて、今日も仕事しますか。
木ノ葉
あ、やばい、珈琲豆なくなりそう。
木ノ葉
後でスーパーに買いに行こ。
常連客
やっぱり、木ノ葉さんの淹れる珈琲は美味しいですね。
常連客
そういえば、店を開く前は師匠さんの元で修行してたとか…
木ノ葉
はい。
木ノ葉
師匠はずっと私の憧れだったので。
木ノ葉
弟子入りできた時はとても嬉しかったですよ。
木ノ葉
そういえば、今日はその師匠がうちに来てくれるんです。
木ノ葉
山川さんも見ますか？
山川
本当なんですか？
木ノ葉
ええ。
山川
そういえば、木ノ葉さんの淹れる珈琲はお母さん譲りらしいですね。
木ノ葉
はい。
木ノ葉
母は店を開く、までは行かなかったものの、
よくココアや珈琲を淹れてくれました。
よくココアや珈琲を淹れてくれました。
山川
お母さんの珈琲も是非飲んでみたいですね。
木ノ葉
…ふふ、でも最近の母の趣味はすっかり
珈琲を淹れることから緑茶を淹れることになりましたけど。
珈琲を淹れることから緑茶を淹れることになりましたけど。
山川
お母さん、渋いですね。
カランコロン
木ノ葉
…あ、マホ師匠！
マホ
おっ、おつかれーコノちゃん。
マホ
…と、常連さん？
山川
山川由美です。
木ノ葉さんにいつもお世話になっております。
木ノ葉さんにいつもお世話になっております。
マホ
いやー、こちらこそどうもです。
木ノ葉
今日はどうしますか？
マホ
んー、カフェラテでー。
山川
ふふ、そこは珈琲じゃないんですね。
マホ
最近私の中でカフェラテブームなんですよ。
木ノ葉
はーい、待ってて下さい。
マホ
…そう言えば山川さんのって、キャラメルマキアートですか？
山川
そうです。
木ノ葉さん、猫上手なんですよ！
木ノ葉さん、猫上手なんですよ！
マホ
コノちゃん、いつから
キャラメルマキアートが出来るように！？
キャラメルマキアートが出来るように！？
木ノ葉
ちゃんとできるようになったのは結構最近です。
店のメニューに増やしたのもここ一ヶ月でですし。
店のメニューに増やしたのもここ一ヶ月でですし。
マホ
確かに、前にわたしが来た時は
キャラメルマキアートなかったね。
キャラメルマキアートなかったね。
木ノ葉
…どうぞ、カフェラテです。
マホ
おー、やっぱりコノちゃんの腕は落ちてないねー！
山川
あ、そうだ。気になってた事なんですが…
マホ
どうしました？
山川
あそこの花って、どんなものなんですか？
山川
前に木ノ葉さんが師匠から貰ったと聞いて…
マホ
あー、あれは白いアネモネ！
山川
どんな花言葉が？
マホ
ふふふ、秘密！調べて見てください♪
山川
はい。家に帰ったら調べてみます。
マホ
…っと。ご馳走様。
マホ
それじゃあ、また来月ー。
山川
とても明るい方ですね。
木ノ葉
はい。
木ノ葉
上手くいかなかった時も師匠が励ましてくれて。
山川
きっと、マホさんも良いお弟子さんを
持ったと思ってますよ。
持ったと思ってますよ。
木ノ葉
そうですかね。
木ノ葉
さて、もうこんな時間か。
木ノ葉
珈琲豆買いに行かないと。
木ノ葉
えーっと、珈琲豆は…
木ノ葉
あった、これだ。
マホ
…お、本日二回目のコノちゃん。
マホ
やっほー♪
木ノ葉
あ、師匠。どうしたんですか？
木ノ葉
いつもコンビニで済ますはずなのに。
マホ
いやー、期間限定スイーツが売ってるのが
スーパーだけらしくてね。
スーパーだけらしくてね。
マホ
仕方ないからスーパーに来たんだ。
木ノ葉
そうですか。
マホ
そうそう、コノちゃんに、これ。
木ノ葉
ケーキとクッキーと珈琲豆…？
マホ
そうそう。
木ノ葉
…ふふ、さっき珈琲豆買っちゃいましたよ。
マホ
それじゃあ忙しいねー。
マホ
そしたら隣に…
木ノ葉
師匠！！
マホ
マホ
────ん？
プップー───
マホ
木ノ葉！？何して──
？？？
───さん、お客さん！！
アネモネ
…はっ、すみません。
？？？
いいえ、大丈夫ですが…
アネモネ
えっと…私何かしてしまいましたか？
？？？
大丈夫なんですが、
カウンター席で眠ってしまっていたので…
カウンター席で眠ってしまっていたので…
アネモネ
すみません…
アネモネ
（此処は…？）
アネモネ
（そもそも、さっき私は
師匠を庇って車にはねられたはず…）
師匠を庇って車にはねられたはず…）
アネモネ
（それに、目の前には
見たことない人…）
見たことない人…）
？？？
お客さーん？
アネモネ
少し御手洗を借りますね。
？？？
あ、はい。
アネモネ
（車にはねられたのに無傷だし、
見たことない人が目の前に居たし…）
見たことない人が目の前に居たし…）
アネモネ
（何なんだろう。）
アネモネ
アネモネ
…って、えぇ！？
アネモネ
（っな、なんでジャージ姿？）
アネモネ
（それに髪色も髪型も目の色も違う…）
アネモネ
（本当に、何があったの私…）
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
