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ruruha
全87話
103,401文字
第87話 “自分って何番目なんだろう”を考えてしまう
7
第86話 “離れないよね?”を、態度で試してしまう
22
第85話 本当はしんどいのに、“大丈夫”しか出てこない
第84話 大事にされるほど、なぜか落ち着かない
17
第83話 空気を読み続けた人ほど、“全部壊したい”が突然来る
16
第82話 “別に期待してない”って言いながら、ちゃんと傷ついてる
13
第81話 好きな人だけ、なぜかうまく話せない
28
第80話 “本当の自分”を探すほど、分からなくなる
58
第79話 “興味ある感じ”を作り続けて、会話で消耗する
27
第78話 返信を考えすぎて、時間だけが過ぎていく
37
第77話 仲良いはずなのに、自分だけ急に“外側”になる
1
第76話 優しい人ほど、突然全部切りたくなる
第75話 “嫌われたかも”を、一人で確定させてしまう
第74話 仲良くなるほど、なぜか逃げたくなる
8
第73話 終わらせたいのに、“悪者になる怖さ”で離れられない
33
第72話 しんどい相手でも、“切る”ができない
23
第71話 本音を言ったあと、一人反省会が止まらない
39
第70話 合わせすぎて、自分が分からなくなる
第69話 嫌われたくなくて、自分がどんどん消えていく
第68話 相手の機嫌に、自分の状態まで引っ張られる
第67話 明るくし続けて、あとで自分が消耗する
49
第66話 気を遣いすぎて、自分が消耗していく
第65話 嫌われたくなくて、全部引き受けてしまう
47
第64話 正しいことを言おうとして、何も言えなくなる
20
第63話 人と比べて、自分だけダメに見えてしまう
32
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3
4
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遥の相談室は、いつも言葉が遅れてやってくる場所だった。ここに来るのは、もう答えを探していない人たちだ。正しさも、解決も、救いも、すぐには手に入らない。それでも誰かが扉を開けるのは、黙ったままではいられなくなる瞬間が、確かにあるからだ。語られなかった時間と、選ばれなかった声が、静かに積み重なっていく。言葉になる前の重さが、ここに残っている。
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放課後の空き教室に、ただ机と椅子が並ぶだけの「相談室」がある。そこに来るのは、限界の少し手前で立ち止まった生徒たち。聞くのは高校生の蓮司。特別優しいわけでも厳しいわけでもない。ただ、決めつけず、急がず、相手の言葉の奥にあるものだけを拾う。劇的な解決は起きない。けれど、来たときより少しだけ呼吸がしやすくなる。ここは、壊れる前に立ち寄るための、例外の場所。
放課後の空き教室で、日下部は静かに椅子を並べる。誰かを救うためではなく、ただ「話せる場所」を残すために。来るのは、うまく怒れない人、優しくしすぎる人、関係に疲れた人。日下部自身もまた未完成のまま、他人の言葉を受け取り、返し、少しだけ世界の見え方をずらしていく。答えは出ない。それでも会話は続く、放課後が終わるまで。
この相談室に届くのは、小さな違和感ばかり。うまくいっているはずなのに不安になることや、理由もなく距離を置きたくなる気持ち、誰にも見えないところで揺れている心の話。遥、蓮司、日下部の三人は、答えを出そうとはしない。ただ言葉を交わしながら、名前のつかない感覚を少しずつ確かめていく。分からないままでもいい。揺れているままでもいい。ここは、自分でも説明できない気持ちを置いていける場所。
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