夜の部屋は、テレビの音だけが小さく響いていた
ソファに並んで座っているのに、中国はなぜか端っこ、俺は真ん中。 少し離れているくせに、視線だけはやけに絡む
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耳が赤い。そういうところが可愛いって言ったら、きっと全力で否定するくせに。
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俺が一つ席を詰めると、中国はすぐに俺の肩にもたれてきた。 さっきまでの距離はなんだったのかと思うくらい、ぴったりとくっついている
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強がりなのは昔からだ
俺は笑って、そっと中国の頬に手を置く。驚いたみたいに一瞬だけ体がこわばって、それから安心したように力が抜ける
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またその言い方だ。本当は分かってるくせに、言葉にするのが怖いんだろう
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そう答えると、中国はどこか不満そうに俺を睨んだ
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言いかけて、黙る。 代わりに俺の服の裾をきゅっと掴んできた
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その声があまりにも小さくて、胸の奥がきゅっとなる
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俺がそう言うと、中国はますます顔を赤くして、ぷいっとそっぽを向く。
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可愛すぎて、正直もう限界だった
俺は中国の顎に指をかけて、そっとこちらを向かせる
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そう囁いて、唇に軽く触れる
中国は一瞬目を見開いて、それから観念したみたいに、ゆっくり目を閉じた
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かすれた声。二度目のキスはさっきより長くて、甘くて、呼吸が絡む
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離れたあと、中国が不安そうに俺を見る。
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その言葉が、たまらなく嬉しかった。
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中国は一瞬固まってから、信じられないみたいに瞬きをする
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次の瞬間、中国は両腕で ぎゅっと俺に抱きついてきた
勢いが良すぎて、俺たちはそのままソファに倒れ込む
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背中に回った腕が、さっきよりずっと強い。胸元に顔を埋める中国の呼吸が少しくすぐったい
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俺がそう言うと、中国は小さく笑った。
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初めてちゃんと言葉で恋人と言われた気がして胸がいっぱいになる
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そう返すと、中国の腕の力が、さらに少しだけ強くなった
名前をつけなくても、距離を誤魔化していても、結局こうして甘えて、甘やかして、離れられない
俺たちは今日も、友だちみたいに笑って、恋人みたいにキスをする
夜は、まだまだ終わらない
コメント
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うわっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ露中だ露中だ万歳万歳!!!!
あらすじと題名めちゃくちゃ拘ったせいで多分本文にかけた時間よりこっちの方が長そう