菜月
(電話も通じない…、)
菜月
千秋くん、
菜月
助けて…。
???
菜月…!
菜月
…千秋く、
菜月
(…あ、)
菜月
昴月…。
昴月
なに、
昴月
残念そうな顔しないでよ、
昴月
地味に傷つくじゃん。
菜月
…あ、
菜月
ごめん…。
菜月
でも、
菜月
なんでここが分かったの?
昴月
…そんなのどうでもいいじゃん、
昴月
とりあえず行こ。
菜月
え、
菜月
でもどこに…っ、
昴月
今から大阪のホテルに行くのは危ないし、
昴月
とりあえず、
昴月
京都のホテルに片っ端から電話してみようかなって。
菜月
…うん。
数分後
昴月
…駄目だ、
昴月
どこも満席だってさ、
菜月
そっか…。
菜月
(てことは、)
菜月
野宿…?
昴月
…そんなの菜月にさせれるわけないじゃん。
昴月
ほんとは秘密にしておきたかったけど、
昴月
この近くに俺の別荘があるからさ、
昴月
そこにとりあえず行こ。
菜月
…う、うん?
20:28
昴月の別荘
菜月
(すごい大きな別荘…、)
菜月
…あ、
菜月
学校に連絡しとかないと…っ。
昴月
…もうしたから安心して。
昴月
「今日は菜月先生と別荘に泊まります」
昴月
…って言っといたから。
菜月
…そっか、
菜月
でも、
菜月
なんでわざわざ京都の別荘なんて持ってるの…?
昴月
…俺さ、
昴月
2年前まで、
昴月
結婚…してたんだよね。
菜月
…え?
昴月
でも、
昴月
俺の性格上…っつーか、
昴月
親父の影響か知んないけど、
昴月
彩花のこと、
昴月
好きだったはずなのに、
昴月
その想いが強くなるほど、
昴月
「泣かせたい」
昴月
「傷つけたい」
昴月
…って感情ばっかが押し寄せて、
昴月
それで…っ、
菜月
それで……?
昴月
自分の「独占欲」が異常だってことくらいわかってる、
昴月
死ぬほど分かってるはずなのに…、
昴月
でも…っ、
菜月
…。
ギュ
昴月
…え、
菜月
…大丈夫。
菜月
昴月のことは、
菜月
妹の私が守るからさ…、
菜月
ね…?
昴月
…。
ドタッ(押し倒す
菜月
すば……る?
昴月
…菜月のこと、
昴月
妹だとか、
昴月
家族だとか、
昴月
思ったこと、
昴月
ないんだけどなぁ。
♡が多かったら続編書きます🙇♀️