ロードライトガーネット アイビーの部屋
アイビーはナイトメア海賊団にて囚われていた女性を自室へと連れ込む。
アイビー
人質だった女性
アイビー
私は立場が上だからと部屋に格差を付けるのはあまり好ましくなくてね。
皆が皆ある程度は対等であることが信頼関係をより良く築けると思ってのことだ。
人質だった女性
レッド・バッカニアでは皆が対等な関係を築いていることを話す。
アイビー
人質だった女性
何もできない私が‥‥
アイビー
後は意識をすることだろう。
その意識を高めれば大きく化けるのは間違いない。
するとアイビーは上着を脱ぎ、女性を抱き始める。
人質だった女性
アイビー
私は男女を問わない主義なものでね。
やがて女性の方もアイビーを受け入れ始める。
アイビー
人質だった女性
二人は素肌のまま口付けを交わし、熱い一時が始まる。
アイビー
人質だった女性
午後20時のこと。
ユナ
記憶の方も欠損が確認出来たわ。
どうやらナイトメア海賊団は連れ去った人間の記録や経歴、そして記憶すらも消して捜索できないようにしているっぽい。
ハジャー
ナイトメア海賊団は連れ去った人間の捜索を出来ないようにする為、経歴を削除してから殺すという事実が判明。 救出した女性も経歴に削除した痕跡があるとのこと、つまり彼女の詳しい身元や生い立ち等は探る事が困難ということになる。 それだけに留まらず、当人の記憶まで消す邪悪とも言うべき所業に出ることもわかった。
ジム
ボクは‥‥幼少期に家族を殺されて、その後は暗殺旅団の道具(エージェント)として調教されたから。
カオリ
感情も無ければ表情も作らない大凡人とは思えなかったものね‥‥
ジム
お母さんの身体、凄く温かくて、嬉しかったから。
ハジャー
確かにお前にとってはそうなのかもしれないな。
ジム
強くて勇ましい姿になって。
4人は船の甲板の上で談笑すると奥の扉が開き出す。
???
甲板で4人が談笑していた頃、二人は
人質だった女性
アイビー
でも、大丈夫。
君はこれで誰にでも誇れる存在に変わるのだから。
アイビーは女性を優しく抱きしめる。
アイビー
そして溶岩の様な熱いエネルギーを司り、降り掛かる脅威を溶かし尽くす刃へと変貌する。
互いに身体を抱き、口付けを交わしていくと女性は姿を変えていく。 まるで進化するように。
人質だった女性
私‥‥もう。
アイビー
ここでの新たな君の名だ。
女性は赤い光に包まれ、か細かった姿からより健康的かつ戦うには万全な姿に変貌した。 短かった髪は長く伸び、銀色に変色している。
人質だった女性
これが、私。
アイビー
ジェーン=ドゥ‥‥
扉の奥から女性と思しきシルエットがこちらに向かってくる。 黄色く光る目が夜の甲板を照らすように近付いてくる。
ユナ
ジェーン=ドゥ
ジェーン=ドゥ、それが私。
ここに帰還するわ。
ハジャー
経歴を抹消されて身元がわからなくなってるという意味合いでは、相応しい名前なのかもな。
ジェーンの後からアイビーもこちらへと向かってくる。
アイビー
赤いチェーンソーは無尽蔵に地面から生やすことも可能だ。
そしてそのチェーンソーは斬れば斬るほど威力を増す。
カオリ
そのチェーンソーあたしにも見せてくれないかしら?
ジェーン=ドゥ
溶岩と同じぐらいの超高熱だから私以外の人間は触ると火傷じゃ済まなくなるわよ?
ジェーンが担いでいるチェーンソーはよく見ると刃の部分が熱を帯びて赤く光っており、湯気も立っている。
カオリ
ハジャー
ジェーン=ドゥ 推定年齢18〜20歳 ナイトメア海賊団により拉致され、一歩遅ければ殺されていたところをジムに救出され生まれ変わり、レッド・バッカニアの一員となる。 大柄なチェーンソーで前線に立つ役割を任されている。 マグマを操る力を持つ他、無尽蔵に地面からチェーンソーを生やす能力も備わっている。 人一倍気高いが、根は優しい。
ジェーン=ドゥ
凄く嬉しい。こんなに煮え滾る様な力が私に備わって。
ハジャー
ユナ
2児の母親になったのかしら?
アイビー
そうだな、君にとって私は母親も同然なのだろう。
否定する気はない。
ジム
アイビー
私の見たところでは彼女の方が歳が少し上に見えるが、今日生まれ変わったという意味では妹なのかもしれないな。
ジェーン=ドゥ
貴方は立派な私のお兄ちゃん。
ジムが少し恥ずかしそうに照れだす。 その顔は少し嬉しそうにも見えた。
カオリ
アイビー
‥‥さぁ、これより我々は海から空へと高度を上げる。
船員は直ちに備えろ。
ユナ
カオリ
ハジャー
ジム
ジェーン=ドゥ
レッド・バッカニア配下
アイビーの号令によりロードライトガーネットは海から空へと上昇していく。
遥か上空。 ロードライトガーネットは海と空を駆ける巨大な海賊船。 空は今、星が見える静かな夜。 時刻は23時。
ジェーン=ドゥ
改めて詳しく聞きたいのだけれど、良いかしら?
ジム
ジェーン=ドゥ
ジム
初めてボクを一人の人間として扱ってくれたのがお母さん。
ジェーン=ドゥ
カオリ
ジムは自分の過去を話し始める。
ジムの過去
暗殺旅団リーダー
無感情の少年
暗殺旅団のリーダーは目から生気を感じない少年を呼び出す。 その少年は顔立ちだけなら少女のようにも見える可愛らしい顔立ちだが、目の下は隈が出来ており、表情も一切ない。 髪も過剰なストレスによるものなのか、白髪混じりの黒髪で、若さとは相反するものだった。
暗殺旅団リーダー
失敗は許されないと思え。
もし失敗したら、どうなるかわかっているな?
無感情の少年
暗殺旅団リーダー
そんな失敗することはないだろうが‥‥
さて、向かってもらおうか。
少年はリーダーの支持により、任務を遂行する。 場所は廃屋と思われる場所。
無感情の少年
廃屋内部は薄暗く、僅かな隙間から陽の光が入ってくるのみ。 ライトが無ければまともに探索できないレベルだった。
無感情の少年
暗殺旅団リーダー
目標は真っ赤な装甲を身に纏ったアンドロイドと思しき者。 少年よりも一回りも高い身長で、長い爪と背中にミサイルランチャーのような物が装備されている。 何故こんな廃屋に潜伏しているのかはわからない。
無感情の少年
物凄いスピードでアンドロイドに向かってナイフを突き立てる しかし‥‥
無感情の少年
アンドロイドの回し蹴りがクリーンヒットする。
赤いアンドロイド
アンドロイドは何も発することなく少年へ反撃を開始する。
手も足も出ず、少年は一方的に痛めつけられる。
無感情の少年
赤いアンドロイド
暗殺旅団リーダー
何が起きている!?
暗殺旅団のリーダーも動揺を見せ始める。 少年は完膚なきまでに痛めつけられ、気絶してしまう。
それから大凡12時間後のこと、少年は両腕を鎖で繋がれて身動き出来ない状態になっていた。
暗殺旅団リーダー
暗殺旅団リーダー
無感情の少年
リーダーはおもむろに鉈を取り出す。
暗殺旅団リーダー
鉈を少年の首に突きつける。 すると‥‥
ズドンッ!! 壁が破壊される。
赤いアンドロイド
あのアンドロイドが現れた。 アンドロイドは暗殺旅団のリーダーに狙いを定めている様子だ。
暗殺旅団リーダー
あのクソ野郎‥‥
赤いアンドロイド
そのままアンドロイドは爪で暗殺旅団のリーダーを切り裂き、至近距離からミサイルランチャーを発射し、爆散する。
アンドロイドの攻撃により周囲はボロボロになる。 空いた壁の穴から一人の女性がこちらへ向かってくる。
アイビー
案外呆気ないもの‥‥
アイビーが姿を現した。
アイビー
後は私が何とかする。
赤いアンドロイド
あのアンドロイドはレッド・バッカニアの専属機体の様だった。 周囲を見渡すアイビーは壁の角付近で横たわる少年に気付く。
アイビー
だが、もう恐れることはない。
無感情の少年
アイビー
体が衰弱している。
アイビーは少年を抱き抱えてロードライトガーネットへと戻る。
アイビーは少年を自分の部屋へ連れ込む。
アイビー
無感情の少年
アイビー
無感情の少年
アイビー
コードナンバーのような印象だな。
奴等の道具或いは体のいい駒のような扱いを受けていた、これで合ってるかな?
無感情の少年
少年はゆっくりと頷くとアイビーは少年を優しく抱き始める。
アイビー
相当つらかったのだろう‥でも、もう大丈夫。
私が君を強くする。
そして、道具でなく一人の人間にする。
そのままアイビーは上着を脱ぎ出し、優しく少年に口付けをする。
少年の身に付けていた護身用の防具も脱ぎ外す。 少年とアイビーはそのまま抱き合い始める。
アイビー
凄く大切にしたくなる程に‥‥
アイビーは少年を素肌で優しく抱きしめる。
アイビー
だが、私はいつでも君のそばにいる。
もう恐れるものはこの先無くなる。
少年の素肌を指でなぞっていく。 そして、少年の指とアイビーの指が絡み合う。
無感情の少年
アイビー
君は、私と生きる一人の人間。そして家族の一人だ。
時期に氷の如く冷えた身体も温かくなる。
すると少年の血色の悪かった肌が本来あるべき肌色に変わっていく。
無感情の少年
それまで殆ど表情を殺していた少年の目から初めて涙がツーっと頬を伝って垂れる。
アイビー
なら、私が君の母親となろう。
アイビー
「ジム」、それが君の名だ。
勇ましく、逞しい人間に生まれ変わる君にはその名が相応しい。
少年は仰向けの状態でシーツを掴む。 次第に少年を赤い光が包み込み、白髪混じりの黒髪が美しい銀色へと変わっていく。 光を通さない黒い瞳も同じく銀色に変わり出す。
アイビー
私と共に‥‥
ユナ
カオリ
何というか‥‥生きた人間には見えなかったかな。
ユナ
あの子、データを調べるとそもそも所属してた暗殺旅団によって家族も殺されてるみたいね。
ハジャー
カオリ
あんなに若い子にそんなこと‥‥
4人が会話をしていると奥からこちらへ向かってくる人影が。
ユナ
ジム
嘘みたいに身体が軽くて力が湧いてくる。
ハジャー
カオリ
ジムの後からアイビーもこちらへ向かってくる。
アイビー
二本の剣はあらゆる物体を斬ることができる。
高い跳躍力とスピード、そして氷の如く冷たい剣撃が鍵となる。
ハジャー
ジム
お母さん大好き。
ハジャー
ユナ
アイビー
否定するつもりもない。
ジムはアイビーに抱きついて離れない。
カオリ
ジム
ジムって呼んで。もうJ-081じゃないよ。
カオリ
よろしくね。
ユナ
アイビーにべったりと抱きついてジムは離れようとない。 アイビー自身も特に気にしている様子もないようだ。
ジム
アイビー
ジェーン=ドゥ
ジム
お母さんがいるし、皆もいる。
もう寂しくないよ。
君もこの内の一人だよ。
ジェーン=ドゥ
ジムの優しさにジェーンの目から涙が頬を伝っていく。
ハジャー
俺達も同じ気持ちだ。
ユナ
そして、ここは私達のお家。
アイビー
カオリ
アイビー
そこに抑止力に関するものがあるとされている。
そこへ向かう。
アイビー
全員覚悟と準備は万全にするように。
この空のその先の廃城とは一体何なのか。 そしてそこにある抑止力に関するものとは一体‥‥
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