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#まじっく快斗 # 名探偵コナン
まっぴ
134
坂田銀にゃん
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コメント
22件
手紙の内容見れない人用↓↓
…全部が泣けるし尊い… それぞれの想いが繋がってる、眩しい。 最高。いつも想像の一億倍上回ってる!!

手紙読みながら号泣しました😭生きていたら当たり前にあった未来の話楽しみだねって笑ってするような将来の話なのに…😭本当に深緒が見なくてよかった深緒のことが好きすぎる研二大好き🥹千速のいい男になったじゃないかってセリフがとても好きです😭 投稿ありがとうございます🙏今回も最高でした🥹続きも楽しみに待ってます👍
静かな部屋。
千速は、さっきまで深緒が座っていた椅子を見つめ、少しだけ笑った。
手に取った、ピンク色の封筒。
萩原千速
気になるだろうに。 読むなと言われたから読まない。
本当に昔からそういう奴だった。
『大人になった深緒ちゃんへ』
見慣れた弟の字。 千速は小さく息を吐いた。
少し考え、
萩原千速
そう、誰に言い訳するでもなく呟く。
そして。そっと封筒を開いた。
《深緒ちゃんへ》 成人おめでとう。 ……と言っても、誕生日はまだなんだけど。 成人式だしおめでとうでいいよね。 二十歳かぁ。 なんか不思議だね。 俺の中だと、まだランドセル背負って陣平ちゃんの後ろ追いかけてたイメージなんだけど。 いつの間にそんな大人になったの。 時間経つの早すぎない? あ。お酒飲めるね。 今度一緒に飲みに行こう。 ちゃんとした大人っぽい店。 待ち合わせしてさ。 「お疲れ様」って言いながら乾杯するの。 かっこよくない? 旅行も行きたいね。 どこ行きたい? 俺が車でパパーっと連れてっちゃうよ。 おいしいご飯食べて、観光名所まわって。 貸切露天風呂付きの部屋にしちゃう?笑 きっと深緒ちゃんとだったらどこ行っても楽しいんだろうなー。 あと最近、夢を見たんだ。 結婚式の夢。 みんなが見守る中、深緒ちゃんがバージンロード歩いてくるの。 俺はタキシード着てる。 で、ベールあげる瞬間に目覚めちゃったの。 1番いいところだったのに。 でもそんな日が本当に来たらいいなーって思った。 派手じゃなくてもいい。 けどみんなに祝福される。そんな幸せな結婚式。 陣平ちゃん絶対泣くぜ? 姉ちゃんも泣いてくれるかな。 写真をいっぱい撮って。 10年後とかに見返してさ。 若かったねーって笑うの。 その頃には子供もいるかな? どっちに似るんだろ。 まあどっちに似ても絶対かわいいか。 深緒ちゃんは子供何人欲しい? 俺はねー。 まだ分かんない。 1人でも2人でも3人でも。きっと幸せ。 休みの日はさ。 家族でいっぱい出掛けよう。 動物園とか。 水族館とか。 遊園地とか。 俺ビデオ係やる。 絶対やる。 誰よりも張り切る。 そんで深緒ちゃんに落ち着いてって言われると思う。 目に浮かぶ笑 でもさ。 そういうのも全部楽しそうだよね。 特別なことじゃなくていいんだ。 朝起きて。 一緒にご飯食べて。 仕事行って。 帰ったら深緒ちゃんがいて。 「おかえり」って言われて。 今日こんなことあったよって話して。 たまに喧嘩して。 ちゃんと仲直りして。 本当にそれだけ。 特別なことは何も無い。 事件も、ドラマみたいなことも無い。 ただテレビ見て。くだらない話して。 そういう普通の毎日がいいなって思う。 気づいたらおじいちゃんおばあちゃんだよ。 まあその前に。 プロポーズの返事もらわないとなんだけどね。笑 返事、めちゃくちゃ期待してます。 色々書いちゃったけど、 とにかく成人おめでとう! 深緒ちゃん。 出会ってくれてありがとう。 好きになってくれてありがとう。 一緒にいてくれてありがとう。 これからもよろしくね。 研二
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萩原千速
読み終えても。 しばらく顔を上げられなかった。
萩原千速
思わず笑いが漏れた。
笑うしかなかった。
旅行。結婚式。子供。老後。
どれも当たり前みたいに書いてある。
当たり前に叶うと思っていた未来。
萩原千速
ぽつりと呟く。
研二らしかった。
昔からそうだ。 将来の話をする時だけは妙に具体的だった。
萩原千速
小さく笑う。
萩原千速
思わず笑ってしまう。
本当に。 この手紙は愛に溢れていた。
視線を落とす。
萩原千速
優しい声だった。
怒っているわけじゃない。 呆れているわけでもない。
ただ。少しだけ切なかった。
萩原千速
小さく呟く。
萩原千速
もし読んだら、あいつはきっと。 また立ち止まってしまう。
7年前に置いていかれた、もう訪れることのない未来を。 何度も、何度も振り返ってしまう。
萩原千速
手紙を丁寧に畳む。 それから微笑んだ。
萩原千速
ぽつりと漏れる。
姉として。少しだけ誇らしかった。
千速は便箋を封筒へ戻した。
誰もいない部屋。 返事はない。
それでも続ける。
萩原千速
萩原千速
少しだけ目を細めた。
いいところはもちろんあった。 それでも、
女好きで。 軽くて。 調子が良くて。 そんな弟だった。
なのに。最後に残したのは。
自分の未練ではなく。 愛した人の未来だった。
残された人間の幸せを願う言葉。
自分の未練よりも。自分の願いよりも。 大切な人の未来を優先した。
萩原千速
萩原千速
静かな声。 千速はピンクの封筒へ手を置く。
萩原千速
萩原千速
深緒には見せない。
きっと。これから先も。 ずっと。
それが研二の望みだから。
萩原千速
萩原千速
窓の外を見る。 青い空が広がっていた。
萩原千速
小さく笑う。
まるで昔みたいに。 隣に弟がいるみたいに。
萩原千速
萩原千速
手紙を引き出しへしまう。
元あった場所ではない。 今度は自分の机の中。
誰にも見つからない場所。
萩原千速
カタン。
静かな音が響いた。
まるで。 長い長い約束に、蓋をするみたいに。