テラーノベル
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3rd stage かつて己が握っていた心 かつては皆から愛されていたものも、いつか見放される。それが世の理とは言えども、時にそれは何かに狂気をもたらす。
懐かしい顔との対戦を終え、また勘を頼りに進んできた霊夢は少し余韻に浸っていた
高架下のような風景がずっと続いていて殺風景なため、余計に一人感傷に浸っていた
だが、それはすぐに打ち切られることになる
ららら〜♪
霊夢
どこかで聴いたことがあるような声の元へ歩くと、そこには一人で歌っている青緑髪の少女がいた
初音ミク
霊夢
ゆっくりと接近したがことごとく気付かれてしまった
初音ミク
霊夢
初音ミク
初音ミク
初音ミク
初音ミク
ミクは寂しそうな顔をして霊夢に言った
霊夢
初音ミク
そう言った瞬間、ミクの口が不気味なほどにニヤリと笑ったのを霊夢は見逃さなかった
霊夢
技名を言い放つ声が響きわたる
光り輝く弾幕はミクを目掛けて進んだ
初音ミク
背後からの気配に気付いたのかミクは舌打ちをし、不機嫌そうに淡々と弾幕を処理した
初音ミク
初音ミク
初音ミク
呪いの歌を!!
まばゆい光が放たれ、禍々しい音符型の弾幕がこちらへ飛んでくる
霊夢
初音ミク
初音ミク
初音ミク
初音ミク
さらに弾幕の量は増え、禍々しくなっていく
初音ミク
規則性は無くはないが、動きはダントツで読みづらい
霊夢はボムでひたすら弾幕を消し、ミクの体力を削っていくことにした
初音ミク
霊夢
初音ミク
初音ミク
初音ミク
初音ミク
初音ミク
左右に大きく移動する、避けづらい弾幕だ
弾幕は大小ランダムのようで、それぞれ違った動きをしているのがさらに厄介だ
まるで破られた紙のように舞う弾幕は、絶望と決別を物語っているようだった
霊夢
初音ミク
初音ミク
霊夢
霊夢の何気ない一言でミクは少し固まった
しかしすぐに気を取り直して霊夢に攻撃を続けた
初音ミク
初音ミク
霊夢
初音ミク
少しずつ弾幕の威力が心なしか弱まってきている
ミクの心が動き出したのだろうか
その隙を狙って霊夢は近くで攻撃を続けた
初音ミク
初音ミク
初音ミク
初音ミク
初音ミク
技名を言い放つ声は絶望に呑まれ、解き放たれた弾幕は硝子のように鋭い
恐らく当たってしまえば命は無いだろう
霊夢
霊夢
霊夢は体力の許す限り必死に動いた
なぜなら通常弾幕のような形の決まった弾幕に加えて、自機追尾機能を持った硝子、不定期で放出されるレーザービーム、といった複雑な構造だったからだ
特に自機追尾機能を持った硝子が一番厄介で、常についてくるためまさに鬼ごっこのようになっている
また、時々レーザービームとの挟み撃ちにもなるため、素早い動きと瞬間察知能力が必要不可欠
体力面でも頭脳面でもエネルギーを使う技だ
初音ミク
霊夢の動きにも明らかに疲れが見える
ミクは弾幕の量を増やし、トドメを刺しにかかった
霊夢
霊夢
背後から来ていたレーザービームに気付かず、被弾してしまった
ミクが大層嬉しそうにしているのが霊夢の目には焼き付いていた
初音ミク
初音ミク
初音ミク
初音ミク
その時、一瞬にしてミクの前にあった弾幕は全て消え、ミクの体力は限界値まで達してしまった
初音ミク
霊夢
初音ミク
霊夢
霊夢
霊夢
放心状態のミクに霊夢はそう言い残し、再び勘を頼りに元凶探しへと飛び去った
コメント
4件
ミクちゃん精神汚染されてる……?
この二人の絡み意外と見たことなかったけど、なんかすごい解釈一致ですごい!(小並感) 描写が細かくて愛が伝わりますねえ…