ロゼ
ロゼ
ロゼ
記憶が無くなるんだね
💙
そんなまさか、ありえない
そう思うのに鳥肌が止まらない
そして感じるのは時々感じていたあの 欠落感とさみしさ
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♥️
🧡
♥️
🧡
🧡
💛
🧡
🧡が戸惑いの声をあげる 先輩も怪訝そうに首を傾げた
けど僕は違った 自分の中にこみ上げてくる感情がある
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♥️
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♥️くんの顔から表情はなくなり、あの冷たい目が戻っていた
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♥️くんが何を言おうとしたのかは分からない
だけど、これ以上言わせてはいけない そんな嫌な予感がした
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♥️
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俺がこの剣で倒したんだ
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♥️くんはずっと自分で自分を責めている
その罪を忘れないように
どれだけ自分を傷つけているか彼にはわかってない
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♥️
♥️
『おめでとうございます。魔王は倒されました。ゲームクリアです。』
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俺と💛くんの前には倒れた魔王の亡骸があった
だがそれはすぐに光の粒になり、💛くんの黄色いアミュレットに吸収されていく
すべての光を吸収すると、💛くんが不意に虚空を見つめ声を上げた
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💛くんは怯えたように震え、大きく首を振って強ばった顔で叫んだ
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💛には我に返って俺を見つめ、そして絶望の表情で叫んだ
💛
💛
💛くんの声はそこで途切れた
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『それでは、次のゲームとなる世界を再構築します』
プログラムが何か喋っているが理解できない
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『このまま新しいゲームを続けるならYESとお答えください残り時間は60秒です』
終われない。
だって、💛くんがいないから
💛くんと一緒に帰れないなら意味が無い
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『音声認証。勇者 ♥️。ゲーム続行』
『ゲームも再構築が完了しました。新しいゲームをスタートします』
辺りは廃墟の遊園地のような風景に変わる
そして黄色い鱗に覆われた異形の者が俺の目の前に現れた
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ふわりと広がる黄色い髪 無数の鱗に覆われた肌 胸元には💛くんがつけていたアミュレットと同じシトリンのような石が埋め込まれていた
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どうすればいいのかわからなかった
ただ俺に出来ることは魔王からの攻撃を防ぐことだけだった
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💛(魔王)
魔王の表情は変えず、攻撃してきた
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攻撃を弾くと魔王にわずかな隙ができた
俺は咄嗟に手にしていた剣を魔王に叩きつけた
何とか動きを止めてホッとしていたが俺はおることに気づいて血の気が引いた
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♥️
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駆け寄って身体を抱え起こすと黄色く濁っていた目が片目だけ元に戻っていた
💛
♥️
💛
💛
♥️
💛
姿を変えてしまった💛くんは訴える。
心からの願いを
💛
そう叫んだのを最後に💛くんの目が再び黄色くなり、冷たく濁る
鋭く尖った爪が俺の喉元目がけて飛んでくる
お願いだから、僕を倒して!僕を助けて、♥️!
それが異形となった💛くんの願い
俺は剣を握りしめ向かってくる異形の核に狙いを定め
叫んだ
♥️
『おめでとうございます。魔王は倒されました。ゲームクリアです。』
核の割れた💛くんを抱きしめながら無機質な声を聞いていた
♥️
でも俺の身体に何も変化がなかった
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自分の手を見下ろす俺の頬を鱗に覆われた冷たい手がそっと撫でた
💛
心から安堵した様子で微笑み、ぽつぽつと悲しそうに呟く
💛
♥️
💛
♥️
💛
♥️
あの二人もゲームを始めてしまった
レベル99になればあの二人もこんな運命を辿ってしまうかもしれない
♥️
💛
♥️
俺は💛くんの手を優しく握って笑って見せた
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明るくて、誰よりも優しい💛くん せめて、💛くんの望みを叶えたい
みんなを守る勇者にならなきゃ
💛くんのように
💛
♥️
💛
冷たい体温が俺を抱きしめる
💛
💛くんの身体が光の粒を纏い、
そして…
消えた
コメント
4件
るぅちゃん… 主様…天才すぎです…まじもう泣いたことなんてここ数ヶ月なかったのに久しぶりに泣きました…ありがとうございます!これからもずっと応援してます!!
えまって…泣けてくるんだけど…(泣)