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こんにちは!

交換ウソ日記すとぷりversion開幕です!

だいぶ長くなりますが楽しみにしててください!

じゃあスタート!

       好きだ                             さとみ

息が止まるかと思った。 そのくらい“これ”は衝撃的だった。

ころん

いた、ずら……?

首を傾げてそっと呟いてみるが誰かが答えてくれるはずもない。

手紙を見ては教室を見渡して、また手紙に視線を戻す。

文字は当然1文字も変わらない。 周りに座ってる生徒たちも、教壇に立ってる先生も今僕がラブレターらしきものを受け取ったなんて思ってないだろう。

僕だってこんなものをもらうなんて思ってなかった。

信じられない現状に頭がついていかない。 額に手を当てて目を瞑り心を落ち着かせる。

とりあえず冷静に考えよう。

すうっと鼻から息を吸いこんで、ゆっくりと吐き出した。

そして再び手紙に目をやる。

『好きだ。 さとみ』

書かれてるのはこれだけ。

ころん、という僕の名前は書かれてない。

高鳴る胸を押さえながら、頭を振って心を落ち着かせる。

生まれて初めてのラブレターだからといって、安易に喜んではだめだ。

だって差出人は

“あの”さとみくん

なんだから

さとみくんは、僕と同じ学年の理系コースの男の子だ。 ちなみに僕は文系コース。

理系コースと文系コースは校舎が分かれていて、 1階の渡り廊下だけでつながっている。

私がこの校舎に足を踏み入れるのは、水曜日の4時間目、数Bの選択授業の 週に一度だけだ。

つまり、今いるこの教室は理系コースの2年E組だ。 確かさとみくんのクラス。

しかも理系と文系は授業も全く違うのでほとんど接点がない。 そんな彼が僕のことを知ってるはずがない。 ましてや好きになるなんて考えられない。

そう考えると、この手紙は僕あてではない可能性が高いだろう。

たまたま、今この時間にこの席に座っている僕が気づいてしまっただけなのかもしれない。

うん、その方がしっくりくる。

きっと普段この席に座っている女の子への手紙だ。

と思ったけど、それもどうだろう?

4時間目までこの手紙に気づかないものだろうか?

この時間理系コースはみんな、音楽か、家庭科の授業に移動している。 席を外すことも分かってて直前にこの手紙を入れるとは考えにくい。

ころん

それに、、、、

この机はあまり女子が使用しているとは思えない。

机には正体不明の生命体のイラストや、サッカーボールがいろんなペンであちこちに書かれている。

独り言のようなコメントが机に残されてた時につい返事をしてしまったことも何度かある。 どんな内容だったかは全く覚えてないんだけど。

机の中はいつも、教科書やノートがぎゅうぎゅうに詰め込まれている。 ぷりんとがぐちゃぐちゃになって飛び出してたこともあった

あまりに汚い机に

ころん

この席の男子は誰だろう?

と、友人の莉犬と笑ったくらいだ。

そんなぐちゃぐちゃの机からどうしてこの手紙を見つけることができたのかといえば、今日はすっからかんだったからだ

代わりにこのしわくちゃのルーズリーフの切れ端がテープで張り付けられてた。

少しはみ出た状態で、ここに座る予定の人物

___そう。僕に気づけと言わんばかりに主張していたのだ。

この席がさとみ君のかどうかまだわからないけれど、 この手紙はやっぱり僕にあてられたものなのかもしれない

 けれど、どうしても信じられない

意味が分からない

全然理解できない

なんでさとみくんが僕のこと好きになるんだろう。 からかわれてるのかも

でも、本気かもしれない

ああ、もう!全然わかんない 何がわからないのかもわからなくなってきた。

ラブレターを書くのなら宛名くらい書いてくれませんか!?

先生

おーい!青髪のころーん。
話聞いてるかぁ?

ころん

え?あ、いいえ!

ころん

あ、いや、はい!

突然先生から名前を呼ばれて弾かれたように顔をあげながら返事した。

先生

聞いてなかったみたいだから、もう一度せつめいするぞ~。
今度は聞いとけよ、ころん

先生は、はぁ。っとあきれたようにため息を吐き出して言い、 みんな僕を見て、クスクスと笑った

恥ずかしすぎてその後の先生の話はほとんど頭に入ってこなかった。

こんにちは!

いや~。結構書いたつもりなんだけどまだ12ページ.....

みんなも覚悟してね。

長いよ。まだまだ。

っていうのはおいといて、また二話で!

またねー

さところ 『交換ウソ日記』第一章 赤い告白  (完結)

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