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桃視点
今日も生きられてしまった
生きたくなかった
でも死ぬのは怖いから死ねない
重い自分の体を無理矢理起こし
桃
ため息を一つこぼす
自分の体にはびっしりと青なじみができている
こんな体汚くて他の人には見せられないから気持ちばかりで長袖で隠す
母親が起きる前に朝食を作る
だって作らないと怒られるから
俺の唯一の救いの優しい父親はもう居ない
桃母
母が起きてきたと思ったら一番に聞こえる舌打ち
”おはよう”の言葉なんて父親が居た時が最後だ
桃母
桃
桃
桃母
桃母
桃母
桃
俺が作った料理は母親に取っては不味いらしい
最初は悲しかったけれどもう慣れてしまった
桃母
そう言って母親は出て行ってしまった
そうしたら俺も外の空気を吸いに外へ出る
朝の時間帯誰も居ない公園でただただ時間を潰す
通る人から見たら夏場に長袖で公園にいる変な学生だろう
でももう人の考えなどがどうでも良く思えて来てしまったからなんて事ない
でも一つ気になる事もある
桃
毎日一人で登校している男の子だ
俺の方に視線を向けている気がする
赫
そう思っていると男の子から涙が一粒落ちた
何かあったのだろうか
俺には分からないな
分からないから苦しい
こんな俺は我儘なのだろうか?
薬でしか楽になれない俺を誰かアイシテ