仁と瑠衣は、今までのこと、昨日あったことを杖道に話した。
杖道
そうか…そんな事があったのか…
杖道
気づいてあげられなくてすまない…
瑠衣
ううん、俺が話さなかったのが悪いし…
仁
何にせよ、瑠衣を追い詰めたやつにはたっぷりと落とし前をつけてもらわなきゃな。
杖道
とりあえず、今の状況を確認したいから瑠衣の家に行っていいか?
瑠衣
う、うん!いいよ!
瑠衣
(片付けてないけど…ま、まぁいいか)
瑠衣の家
仁
な…!
杖道
こ、これは…
瑠衣
…
瑠衣の家は、とても悲惨なものだった。
玄関には、暴言の書かれた紙が散らばり、リビングもひどく荒らされている。
杖道
こ、これは誰がやったんだ?
瑠衣
紙は男たちだけど…リビングは自分でやった
仁
…!
知らなかった。
瑠衣がこんなにも追い詰められてたなんて、
割れた皿や引き裂かれたぬいぐるみのほか、血のついた包帯や、市販薬の箱がいくつも散らばっている。
仁
あの包帯と薬って…
瑠衣
うん…
瑠衣
楽になれると思って…やっちゃったんだ。
杖道
っ…
杖道
よく頑張ったな…
瑠衣
もう…こんなこと二度としないよポロポロ
そして、瑠衣たちは荒らされた部屋を片付けた。
瑠衣
あれ?
仁
どうした?
瑠衣
お金が…なくなってる
杖道
何?
なぜか机の上においてあった通帳を開くと、残高がゼロになっていた。
瑠衣
絶対あの男たちだ…!
瑠衣
机の引き出しにパスワードをメモいた紙を入れてるから…見られたかも…!
瑠衣
どうしよ…
瑠衣
これじゃ生活できないよ…ポロポロ
仁
瑠衣、そいつらはどこにいるかわかるか?
瑠衣
多分、この近くの路地…
仁
わかった
仁
行ってくる
瑠衣
え、ちょ、一人で!?
仁
あぁ
杖道
瑠衣、大丈夫だ。
杖道
ここは仁に任せておこう
瑠衣
う、うん…
瑠衣
気を付けてね!
仁
任せろ
仁
(あいつらか…)
仁
おい、お前ら
男1
あ、んだよテメー
男2
おい、こいつあいつの仲間じゃね?
男1
あー
男1
お前、瑠衣の仲間か!
仁
だったら何だよ
男3
そんな睨むなってw
男4
何?wあいつの仇討ちに来たみたいな?w
仁
そうだよギロ
仁
早く瑠衣の金返せ
男1
んーそれはできないな〜w
仁
は?だったら力づくで…
男2
無駄無駄wだってもうあの金は…
男たち
全部使ったからw
仁
は?チッてめえら…
仁
どうやら体に教え込むしかないようだな
仁
瑠衣が受けた痛み…全部変えしてやる
仁
覚悟しとけよ?







