俺は、坂口翔太
暇だから、いつもと同じ 公園に行く
いつもみたいに公園に行き、 いつもと同じブランコに乗る
この公園は人が来ないから気に入って 毎日のように来るのだ
ブランコをこいでいると、
ヒョコッ
翔太
わ?!
千夜
あ、ごめんね
千夜
びっくりした?
翔太
いや、別に
千夜
隣いい?
翔太
あ、どうぞ
千夜
‥‥私の大切な宝物
知らない?
知らない?
翔太
え?知らないよ
千夜
そう‥‥ありがと‥‥
あ、もう行くね‥‥
あ、もう行くね‥‥
翔太
待って!
翔太
宝物がどうしたの?
千夜
誰か忘れちゃったけど
大切な人に貰ったの
大切な人に貰ったの
翔太
あ、そうなんだ
千夜
言ってなかったけど
私、‥‥‥‥
私、‥‥‥‥
翔太
ん?
千夜
死んでるの
翔太
‥‥‥‥は?
千夜
ほら、私
影ないでしょ?
影ないでしょ?
千夜
死んでると、影出ないの
翔太
し、死んでる?!
千夜
うん、あ、ごめんね
幽霊となんて会話
したくないよね‥‥
幽霊となんて会話
したくないよね‥‥
翔太
そんな事ないよ
千夜
え?
翔太
君名前は?
翔太
俺は、翔太
千夜
わ、私は千夜!
翔太
そう、千夜
よろしくね!
よろしくね!
千夜
うん!よろしくね!
翔太
あ、もう俺
行かなきゃ
行かなきゃ
千夜
あ、じゃあさ
水曜日この公園で
水曜日この公園で
千夜
お話したいです!
翔太
うん!俺もしたい
千夜
じゃあ水曜日いい?
翔太
おう!
翔太
じゃあ水曜日な!
千夜
うん!バイバイ
千夜
また水曜日!
水曜日
翔太
千夜~~!
千夜
あ!翔太君!
翔太
て、ことがあって笑
千夜
あははは笑
翔太
あ、もう時間
千夜
ほんとだ!
千夜
また来週!
翔太
うん!バイバイ
そして俺は、何ヵ月も 水曜日になると千夜と 話すようになった
このときはまだ知らなかったんだ
これからあんなことになるなんて‥‥
すぐに出しまーす!







