TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

それから2日後

何となく足が公園に向かった

サッカーのグランドの前にまでたどり着くと、誰かが1人でボールを蹴っているのが見えた

動く度に揺れるくせのない真っ直ぐな黒髪

ウソ

また…会えた

ードキン

きずくと花壇のそばにたって、一生懸命にサッカーの練習をするころちゃんに見とれてた

あれ?るぅとくん

激しい練習のあと、まだ少し息を切らしたままのころちゃんが、スポーツタオルで汗を拭きながらキョトンと僕を見つめる

祭り以来だね、この前はせわしくしてごめん

いえ、こちらこそ

今日もひまわりを見に来たんだ?

今日もっていうか、毎日ですね

毎日!?

はい

はは、よっぽどひまわりが好きなんだ

そうですね

好きなのはころちゃんだけどね

ころちゃんは、サッカーの練習?

まぁね、受験生が何やってるんだろうねww

受験生。そっか、 同じなんだよね、

ころちゃんはどこの高校に行くの?

多分宮園高校に行くと思う

へぇ。頭いいんだなぁ 宮園といえばこの辺じゃトップの進学校だよ、

るぅとくんは?

あ…えっと、僕も宮園、かな

うん、今決めた

なんだ、僕と一緒じゃん

屈託なく笑うころちゃんの笑顔が好き

一緒にいるだけでこんなにも暖かい気持ちになる

これほど会いたかったのは僕だけだったのかな

今だって本当はモヤモヤしている

あの女の人のことを聞きたいけど、聞けない

もしも、本当に2人が付き合っていたから…かなり辛いですから

じゃあ僕、そろそろ行くよ

え?あ、うん

あー…うん、

歯切れ悪く言うと、髪の毛をそっとさわった

髪をクシャとするその仕草、好きだな

じゃあな

あ、ちょっと待ってください

これっきりなんて嫌だ

連絡先教えてくれませんか?

連絡先?

はい!ころちゃんとこれっきりにしたくないんです

会えなくなって後悔するのはもうヤダ

本当はですね、会えなくて寂しかったんです

この気持ちがころちゃんに届けばいいな

これからも、ころちゃんと会いたいんです。ダメですか?

シーンとした沈黙が流れる

お願い、なんか早く言って

あんまりさ、期待させるようなことを言わない方がいいよ、

え…?

そんなことを言われたら勘違いするか

かん、違い…?

僕のことをすきなんじゃないかって

ちゃんと伝えよう、後悔するのは嫌だから

好き…ですよ、ころちゃんのこと

毎日ころちゃんのこと考えちゃうんです。お祭りで見かけた時も嬉しくて、頭から離れなくて、今日だって本当はころちゃんを探しに来たんです。気持ち悪いかもしれないですけど、

ころちゃん

大好きです

そして、恐る恐るころちゃんの顔を見る

ころちゃんは、自分の頭を掻き回しながらしゃがみこんで膝の間に顔をうずめた

こ、ころちゃん?どうしたの?

どうしたのって…なんでるぅとくんはそうやって…

顔を横に向け、拗ねたような目で僕を見てくる

僕の気持ちをかき乱して、楽しい?

え?

どうして?同じようにしゃがみこみ、じっと見つめる

耳まで真っ赤だ…。

ねぇ?なんで?教えてくれませんか?

ころちゃん?

だってさとみくんと付き合っているんじゃないの?

え?さとみくん?

お似合いだったじゃん、付き合っているのに僕のことが好きだなんておかしいでしょ

ち、違うよ、

まさか、誤解されていたなんて、

さとみくんとは友達です

本当に?

だって、おかしいでしょ、さとみくんの方がかっこいいのに、背も高いし、サッカーだって、

僕はころちゃんの一生懸命な所に引かれたんです

僕が好きなのはころちゃんです

きっと、初めてあったときから好きだった

ころちゃんじゃなきゃ嫌です

お願い…信じて

僕も…ずっとるぅとくんのこと考えてた

ギュット手を握り返されて瞳を直視できない

さとみくんと付き合ってるって考えたら悔しくて、祭りの日からモヤモヤしてた。なんで、こんな気持ちになるか分からなかったけど、…今日あって確信した

ードキンドキン

ころちゃんの真っ直ぐな瞳と視線が重なる

僕もるぅとが好きだ

…っ

どうしよう

うれしい

顔が一瞬で真っ赤になった

ほんとに?

うん…るぅとくんに好きだって言われて、嬉しかった

両思いってことだよね…

信じられない気持ちでいっぱいで、まだ現実味がわかない

試しに頬を軽くつねってみた

いたっ

ぷっ、なにやってんの

だって夢だったら嫌じゃないですか

ふふ、可愛いなぁ

…っ!

ドキドキしすぎて、おかしくなりそう

でも、モブさんとはどうなの?

ずっと気になっていた事を聞いてみた

モブ?

はい、お祭りの時にいた女の人です。仲良さそうだったから、気になって、それに可愛かったですし…

あぁただの友達だよ、

ほんと?

モブさんはころちゃんのこと好きだと思うんだけどなぁ

もしかして、疑ってる?

だ、だって〜ころちゃん、モブさんと付き合ってると思ってたから

はは、そんなことないって

僕が好きなのは、るぅとくんだけだよ

…っ//

もうダメだ 頭がクラクラする

大胆なことをサラッと言わないでよ、

僕るぅとくんの照れた顔もすきだな

っ//

すっごく可愛い

恥ずかしすぎる

でも、きっと、僕だけに見せてくれる顔

ころちゃん、連絡先を教えてくれませんか?

うん、僕も知りたい

お互いにスマホを出して、連絡先を交換した

あとね、来年の夏は2人で夏祭り行きたいなぁ

夏祭り?

キョトンと首を傾げるころちゃん

うん、ころちゃんと行きたい

ダメじゃないけどいいの?

はい!ころちゃんがいいんです

力強く頷くとクスッと笑われた

じゃあ!約束な

そう言って小指を差し出したころちゃんの指に、自分の小指を絡めた

更新…♡500

もしも願いが叶うのならもう一度

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

780

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚