桃
茈
雨が降ってた
ふたりで手を繋いで他愛のない話をしながら帰る
いつもと変わらない日常
何一つ変わらない
俺の人生のたったの1ページ
そのはずだ
桃
茈
桃
茈
桃
茈
桃
茈
桃
桃
茈
生まれた頃から一緒にいると話さなくても顔を見れば何を考えているかわかるようになる
今日、振られるんだ
桃
茈
桃
茈
桃
桃
茈
桃
桃
茈
桃
茈
桃
茈
桃
振ったくせに何言ってんだよ
んなの、わかんねぇよ、
桃
桃
桃
分からない、なんて言える気がしなかった
茈の顔があまりにも歪んでいたから
そんな顔すんなら、振るなよ、
桃
茈
桃
そりゃそうだよな、 もう話したくないよな、
桃
桃
家に帰って何もやる気にならなかった、
特にやることもなくベッドでスマホをいじる
「桃ー?」と母に呼ばれリビングに向かう
桃
桃母
桃
桃母
桃
桃母
桃
だから振ったの?
なんだよ、ふざけんなよ、
俺の事、置いてくなよ、
桃
こうして俺の恋は幕を閉じた
あれから4年
高校3年生になった
友達もできて茈の事なんてどうでも良くなった
いや、そう思い込んで無理やり落ち着かせたのだ
翠
桃
翠
桃
翠
今日は何となくいいことが起こる気がする
桃
翠
桃母
??
桃
桃母
桃
翠
桃母
翠
桃
??
桃
茈母
桃
桃母
桃
桃
茈母
茈母
いい事、なんて起きない
今日は最悪な日だ
茈も帰ってきたのか?
桃
茈母
茈母
桃
桃
桃
では、ってドアノブに手をかけて、ドアを開ける、
靴を脱ごうとして床に腰をかけて下を向く、
知らない靴だ、
誰かきてんのか?
桃
桃
茈
スマホで返信を打っていたら
聞きなれた声より数段低くなった声
でも、名前を呼ぶ優しい感じは変わっない
恐る恐る後ろを見ると、何も変わってない彼がいた
桃
茈
会いたくなかった
あの日俺に嘘をついたあいつ
あんな顔になりながら振ってきたアイツ
嫌い、嫌いなんだッ
会いたくないッ
桃
母に止められた気がするが、そんなのどうでもいい、
とにかく逃げないとッ
何かあると、いつもここに来る、
今日もここに来た
なんだかここに来るとすっきりできる
桃
茈
桃
茈
桃
茈
桃
茈
桃
茈
茈
茈
茈
桃
茈
桃
茈
桃
茈
桃
桃
茈
茈
桃
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