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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

聖騎士っぽい人が現れた!

魔王

やめて!?

魔王

急な戦闘はやめてもらおうか!?

聖騎士

問答無用!

聖騎士

今君たちは我々人類にとって悪でしかない!

聖騎士

なんでも魔物と繋がりを持ってるってな

魔王

それに関しては否定はしない

魔王

確かに魔物と繋がりを持ってる

魔王

だが、繋がりを持ってる魔物は私達人間には無害な存在だ

魔王

少なくとも私と繋がってる魔物は無害だ

聖騎士

それを証明は出来ないだろ?

聖騎士

あくまで君が言ってるのは証言というものだ

聖騎士

人間という生き物は疑り深い

聖騎士

言葉よりも目に見えてわかる物が必要なのだ

魔王

私達も証明するためにその魔物を呼びたいところだが

魔王

あいにくその魔物たちはここに呼ぶには遠くてね

魔王

一応私が連絡をとっていた魔物は【狂エル森ノ彼方】という場所にいるはずだ

魔王

君達にはそれなりの力もあるはずだからそこへ回す人でもあるだろう?

聖騎士

回すことは可能だが

聖騎士

それも言葉である為信憑性が薄い

魔王

はぁ……

魔王

そんな事言ってたら私の言葉なんて通るわけないじゃん

魔王

最初から聞く耳なんて持ってないんでしょ?

聖騎士

聞き入れたい気持ちはあるが?

魔王

気持ちじゃなくて聞き入れてくれ

魔王

大体私達があんたらを騙してたとしてもこっちは不利だし

魔王

君達の総力と私たちの総力だったら確実にそっちの方が高いでしょ?

聖騎士

そんなわけあるまい

聖騎士

君達の裏には魔物がついてるんだからな

魔王

仮にそうだとしたら私達がこれまで通ってきた村や町は滅んでるでしょ

魔王

でも滅んでない

魔王

つまりは私と繋がってる魔物は悪では無いということ

聖騎士

何度も言うがそれを信用できるとでも?

魔王

じゃあ逆に聞くけどお前はなんでもそうやって証明出来るものを求めるのか?

聖騎士

そんなわけなかろう

聖騎士

君達が世界的指名手配犯だから疑いに…

魔王

そんな事して私達を殺せたとして世界を守るという事には繋がらないぞ?

魔王

それだけでなく町からの信頼度なんかも下がるだろうね

魔王

現に君は今私に向け剣を抜いている

魔王

しかし私はそれに対して剣は抜いていない

魔王

あくまで私は交渉しているのに対し君は力で解決しようとしている

聖騎士

それの何が悪い?

魔王

今この状況を町の人は見てるんだぞ?

魔王

おそらくこの瞬間2つの組が出来てる

魔王

1つは私側に立つ人

魔王

もう1つはそちら側に立つ人

聖騎士

何が言いたい?

魔王

焦るなよく聞け

魔王

私側に立つ人はこの口論を聞いて聖騎士様に呆れたのだろうな

聖騎士

ありもしないことを…

魔王

ありえるに決まってるだろ

魔王

人の話は聞かない…すぐ抜刀して力で解決する

魔王

もっと穏便にことを進めるということを君達は知らないのだな?

魔王

そんな事してるから私側に立つ人が現れるんだよ

魔王

逆にそちら側に立つ人は君と同じ意見を持つ者だ

魔王

魔物と繋がりを持つ勇者は悪だから切り落とせってな

魔王

でも多分割合的にはこちら側に立つ人の方が多いよ?

聖騎士

そうだとしても私は上の命令によりここにいる

聖騎士

そして君達を片付けろとも言われている

聖騎士

町からの信頼度が下がろうとも町人の命が優先だとな

魔王

先に言っておく

魔王

私とお前では力の差がありすぎる

聖騎士

バカにしないでもらおうか

魔王

経験値が圧倒的に違う

魔王

私達は世界を歩き回ろうとしているのだぞ?

魔王

この魔物という生き物がはびこる世界をな

魔王

それに比べて君はあくまで町を守るだけ

魔王

実戦経験が私と比べ乏しいはずなんだが?

聖騎士

それを補うようにこの装備があるんだ

聖騎士

実戦経験はそちらが上だとしても装備はこちらの方が充実している

聖騎士

負ける要素がないな

魔王

はぁ……

魔王

どうしてこう言葉が通じないかな

聖騎士

もう君達と話すのはやめだ

聖騎士

ここからは全力で殺らせてもらう!

魔王

殺るまえに一言

魔王

そんだけ装備が整ってるならなんで世界樹を取り戻さないのかな

聖騎士

だまれぇ!

聖騎士の攻撃! ソニックブーム! しかしウルターニャには効果がない!

魔王

痛くもないな…

聖騎士

なっ…!?

魔王

やはり聖騎士なんてのはこんなものか

魔王

武器を使うのもアホらしい…

聖騎士

貴様ァ!!

聖騎士の攻撃!

魔王

無駄な事を……

しかしウルターニャの覇気により 聖騎士は動けない!

聖騎士

ぐっ…!?

魔王

私達は魔物と繋がってる

魔王

でも悪い事は考えない

魔王

言ってもどうせ無駄なんだろうけどね

魔王

私はあんたと違って命なんか取らない

魔王

一応これでも勇者らしいからね

聖騎士は持っていた剣を落とし その場に座り込んだ

聖騎士

あ、あいつはほんとに勇者なのか……

聖騎士

あいつの眼はまるで魔王だぞ…

聖騎士

あんなのが…執行の対象だなんて……

ヴィゲル

いや〜言ってやりましたね〜

ジョニー

まぁ我らは事実を述べてるだけなんだがな

魔王

それでも信用なんかしてくれないのが人間なんだよな

サヤカ

そうやって聞くと私達人間って物分り悪すぎるわね

ゼル

1部の人間だけだと俺ァ思うけどなぁ…

魔王

でも大体その1部の人間が表立ってイキり散らすせいで人間という種族が低下してるんだよな

サヤカ

全くやれやれって感じよね

ジョニー

我々でも似たような事があるからな

ジョニー

まぁなんと言うか…

魔王

知性ある生き物の共通の何かなんだろうな

ゼル

で、このあとはどうすんだ?

魔王

世界樹を攻略だな

ジョニー

アクサスって奴を片付けるんだろ?

ジョニー

我にかかればこの木ごと…

魔王

それしたらジョニー消すぞ?

ジョニー

ジョークですよジョーク

魔王

お前ならやりかねんからな

聖騎士

すいません少しお話よろしいですか?

魔王

あぁ?

ヴィゲル

また聖騎士ですね…

魔王

私らになんの用?

聖騎士

先程の騒ぎの件でして…

魔王

アレね……

聖騎士

あの件について詳しくお話を聞きたく参りました

魔王

ほう?

聖騎士

もし良ければ私と一緒にギルドの方まで来ていただけますか?

魔王

だってよみんな

魔王

どーする?

ヴィゲル

話すだけっすよね?

聖騎士

もちろんでございます

ジョニー

それなら我は構わん

サヤカ

まぁ話すだけだしね

ゼル

俺もみんなと同じだな

魔王

て事らしい

聖騎士

わかりました

聖騎士

ギルドまで案内します

聖騎士

着いてきてください

ギルドマスター

お忙しい中すいませんな

魔王

いえいえ

魔王

それでお話とは?

ギルドマスター

まぁその前に座りなさい

ギルドマスター

立ったままだと辛かろう

魔王

ではお言葉に甘えて…

魔王

それで私達に話とは?

ギルドマスター

先程町中で私の部下が失礼な態度をとったことを詫びさせて欲しい

魔王

いいよ別にそんなの

魔王

私らとあんたらの価値観は違うんだろ?

魔王

そりゃあ意見が食い違って争いにもなる

ギルドマスター

そうお考えかもしれませんが私らのギルドはその考えにあまり賛同してないんです

魔王

じゃああの襲ってきた奴は?

ギルドマスター

恐らく独断でしょうか…

ギルドマスター

こちらの教育不足です…

ギルドマスター

なんともお恥ずかしいかぎり……

魔王

話ってもしかしてそれだけ?

ギルドマスター

いえ…

ギルドマスター

実はその後その騒動を起こした奴に話を聞くと

ギルドマスター

善良な魔物も居るとの事でして

ギルドマスター

貴方様がその善良な魔物と繋がりを持ってるという事なのですが…

魔王

そうだな…

魔王

私からすればあいつは世間が思う魔物とは違うと私は思ってる

魔王

ちゃんと話も通じるしな

ギルドマスター

その話を聞いて私も半信半疑なのです

ギルドマスター

今世界に勇者抹殺の命令が下されてます

ギルドマスター

魔物と繋がりを持っているとして…

ギルドマスター

しかし貴方様はその繋がりある魔物は人間に害は無いと仰ってるそうで…

魔王

ここに来るまでに何回か聖騎士達に襲われたけど

魔王

その度に私は似たような事を言ってきてる

ギルドマスター

それでほんとにそんな魔物がいるのかと気になりましてね

ギルドマスター

更に貴方様を襲った奴に聞いたところ場所まで教えたと…

魔王

確かに言った

魔王

その場所の奥にそいつはいる

魔王

ただここにいる奴らがそのまま行ったら攻撃されるだろうが

魔王

私の名前を言えばたぶん攻撃されないはず

魔王

なんなら私がそいつと連絡を取る

ギルドマスター

その連絡を取る方法なのですが

ギルドマスター

それは魔法かなにかですか?

魔王

違う

魔王

これは魔物の心って物なんだよ

魔王

本当に心を許した人間にしか渡さないものらしい

魔王

これを持って念じることで心の持ち主と連絡を取り合うことが可能なんだ

ギルドマスター

そうなんですか…

魔王

まぁ信じられねぇだろうがな

ギルドマスター

そうですね……

ギルドマスター

私も未だに疑いはかけてます

ギルドマスター

これも一応命令なので…

魔王

とにかく私と繋がってる魔物が悪でないのかを知りたいなら

魔王

直接そこに行くといい

魔王

ギルドなら小隊出しても全然大丈夫だろ?

ギルドマスター

そうですね…

ギルドマスター

分かりました…

ギルドマスター

では何名かをその場所に送ります

ギルドマスター

その後帰ってきた者からの報告を聞き次第もう一度皆様には集まってもらいます

ギルドマスター

報告内容によりますがほんとに無害だと分かれば私から本部の方に連絡させてもらいます

魔王

話が分かるようで助かる

魔王

一応場所と魔物の名前は聞いとくか?

ギルドマスター

いえ、結構です

ギルドマスター

あなた方を襲ったものから全て話を聞きましたので

魔王

なるほどなぁ…

魔王

それじゃあ私達は世界樹攻略させてもらう

ギルドマスター

貴重なお時間をいただきありがとうございました

魔王

分かればそれでいいって

1人の聖騎士のせいにより イメージダウンしたものを取り返そうと 善良な行いを町人に見せようと計画する

富と名誉だけを欲しがる ギルドマスターであった

お気の毒ですが魔王は勇者になりました

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