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『平凡な男子高校生だった 徳咲雅夜君』

無機質なエクスの声が、 カラーバーが映された画面から 聞こえてくる

『貴方様は旧 エルノ平山高等学園にて 2年間学びを得て、 そして新 エルノ平山高等学園では 新たなる学びを得る事でしょう』

『…そんな貴方に、 特別なビデオレターがあります』

その様な言葉が聞こえた後

画面は暗転

そして、何処かの事務所の様な場所が 映された

探偵モノでよく見る様な椅子と机、 机の上にはパソコンと照明、 大量の資料が置かれていた

そして………… その奥にある窓から外を眺めている 老人と言うには元気そうなお爺さんが そこに居た

お爺さん

『……雅夜、お前は本当に手間がかかる子じゃった』

お爺さん

『養子で引き取った後、あまりにも怯えとったものじゃけん、対応をばぁさんと一緒に悩んだものじゃ』

お爺さん

『……その数ヶ月後に、そのばぁさんは亡くなってしもうたが………』

お爺さん

『その頃には、すっかり心を許してくれておったなぁ』

お爺さん

『じゃが、ちと不器用過ぎて……儂は死ねるに死にきれん思いじゃった』

お爺さん

『…………良かった……心の底から、そう思っておる』

お爺さん

『いつの間にか、儂が探偵業に復帰してからは』

お爺さん

『お前さんが進んで家事をする様になって………本当に助かった』

お爺さん

『学園に入学するとなって、全寮制だから其方に行くと言われた時……』

お爺さん

『これから先、家事はどうすれば良いのか………ちと心配になったわい』

お爺さんは豪快に笑って、 机の前に来てこう話す

お爺さん

『…雅夜』

お爺さん

『これから先、どんな苦難があろうと……………諦めるでないぞ』

そう微笑み、幸せそうに話していた お爺さんの映像が

砂嵐に呑まれた

そして暗転し……

今度は、 荒れ果てた事務所が映し出された

資料は床に散らばり、 照明も落ちて割れ、 窓も粉々に割れて………

…そして

お爺さんが、 口から血を流しながら 机に突っ伏していた

……映像を見ただけでも分かる

致死量の血が、 窓に、机に、床にこびりついていた

明らかな殺人だった

そう考えていると、 エクスの無機質な声が聞こえてきた

『平凡とは名ばかりの、 可哀想な男子高校生な 徳咲雅夜君』

『貴方の養父であったこのお爺さんは 一体誰に殺されたのでしょうか』

『そして、 何故殺されたのでしょうか』

「答えは脱出後!☆」と 巫山戯た字幕が出てきて

映像は終わりを告げた

徳咲 雅夜

………それが、俺のDVDの内容だ〔目を伏せ気味にそう言って〕

穂兎 芽楼

そ……んな、明確に…死を………〔口元を抑えて〕

華斬 巧

……徳咲君のお父さん……この場合はお爺さん?って

華斬 巧

確か…60代で現役だった探偵さんだよね?

華斬 巧

直感と耳の良さが商売道具の……

徳咲 雅夜

……あのジジィの事、知ってたのか………

華斬 巧

うん、まぁ………

華斬 巧

度々事件現場でご一緒する機会が多くてね

穂兎 芽楼

……でも、直感は兎も角…

穂兎 芽楼

耳が良いなら、人が近付いて来てるのが分かっても可笑しくないよね……?

穂兎 芽楼

どうして、その………死んじゃったの…?

徳咲 雅夜

………彼奴の明確な弱点を突かれた、としか言えねぇな

穂兎 芽楼

え?

徳咲 雅夜

……彼奴、珈琲のカフェインでクソ程酔って爆睡しちまうんだよ………

徳咲 雅夜

その時だけは、直感も耳の良さも当てにならねぇ

華斬 巧

あぁ…………だから頑なにノンカフェインの飲み物しか飲まなかったんだ……

穂兎 芽楼

……でもそれだと、余程その人の信頼を得てる人じゃないと

穂兎 芽楼

カフェイン入りの飲み物なんて、飲ませられないんじゃ…?

徳咲 雅夜

そこが問題なんだよ……クソ〔頭を抑え、険しい顔をし〕

穂兎 芽楼

え………えぇ?

華斬 巧

徳咲君のお爺さんって、交友関係と言うのをあまり作らないので有名なんだよ

華斬 巧

唯一仲が良かったのが、もう亡くなっている奥さんのみ……

華斬 巧

………徳咲君の反応的に、多分…それ以外友人とか、そういう人が居なかったんじゃないかな?〔苦笑しながらそう芽楼に説明し〕

穂兎 芽楼

そ、そうなの……?

穂兎 芽楼

けど探偵って、人脈大事って聞いた覚えがあるんだけど……

そこまででも無いわよ

3人

っ!!

急に聞こえた声に驚き、 3人は一斉にその声が聞こえた方を見る

そこには 暁音、紗夜菜、炎孤、音依が立っていた

華斬 巧

み、皆…!?

穂兎 芽楼

ど、どうして………

穂兎 芽楼

…って言うか、夏美さんと瑠璃君は何処に……?

紫綠 紗夜菜

桐乃戸なら、先程眠くなってきたから部屋に戻ると言っておきながら、遠回りして帰って行きましたわ

緋鞠 音依

夏美さんなら、少しトイレに行ってくるって言ってたよ〜!

六罪 炎孤

緋鞠、それ多分あまり言わない方が良いやつだぞ………

華斬 巧

えっと、話戻すけど……

華斬 巧

探偵は人脈が大事という訳では無いって…

橘 暁音

えぇ、そこまで必須では無いわ

橘 暁音

多少は要りはするだろうけれど……実力があるたんていは、人の手を借りずとも成功するものなの

橘 暁音

徳咲雅夜の養父は、正しくそれよ

と、入れ直して来たのか、 暁音は持っていた 珈琲入りのティーカップを 口元に持っていく

緋鞠 音依

本物の探偵さんが言うと、説得力?が違うね〜、すごーい!

紫綠 紗夜菜

先程からはしゃぎ過ぎではありませんこと?アナタ………

あはは!と嬉しそうに笑う音依に、 少し鬱陶しそうに注意する紗夜菜

そんな漫才の様な会話が 横から聞こえてきたが、 雅夜、巧の2人は考え事をしていた為 遠くで聞こえている様に思えた

一方芽楼は話についていけず、 1人おろおろとしていた

穂兎 芽楼

え……えと……………

穂兎 芽楼

暁音さんは、探偵なの?

橘 暁音

……えぇ、それなりにやっていけている探偵よ

橘 暁音

…………言っていなかったかしら?

穂兎 芽楼

初耳だよ………この中に探偵が居る事自体初めて知ったけど…………

紫綠 紗夜菜

……そう言えば、綾眼は何処にいらっしゃるのかしら?

華斬 巧

ん?あぁ…

華斬 巧

彼女ならまだ部屋だと思うよ、僕が出る前は居たからね

紫綠 紗夜菜

そうでしたのね……あの子、度々影が薄くなる事がありますから、少し不安でしたの………

緋鞠 音依

けど多分さ〜?皆さっきので見る気失せちゃったんじゃないかな〜………〔指を頬に当てて考える様に〕

緋鞠 音依

瑠璃さんは寝るって言ってたけど……明らかに顔色悪かったし

緋鞠 音依

夏美さんも多分…………

六罪 炎孤

十中八九そうだろうな……

六罪 炎孤

俺も正直……一寸気分が……………〔口を抑えつつ青ざめた様子で〕

華斬 巧

うーん………それなら、今日はもうお開きにした方が良さそうかな?

橘 暁音

そうした方が良さそうね

橘 暁音

…貴方も、今日はゆっくり休んだ方が良いわ〔と巧を見ながら〕

華斬 巧

えっ、なんか今日は優しいね……

華斬 巧

何時もは素っ気ないのに………

橘 暁音

身内が安否不明な人は精神状態が良くない

橘 暁音

そんな人に出歩かせたくないだけよ〔バッサリと言い放ち〕

華斬 巧

あはは…………デスヨネー……〔苦笑〕

華斬 巧

………穂兎君

穂兎 芽楼

ふぇあっ、はいっ!!

その反応に、 巧はぽかんとした表情をした後、 くすっと笑って

華斬 巧

……今日は部屋を使わせてくれてありがとう

華斬 巧

約束は守るから、今日はお互いゆっくり休もう〔と優しく微笑みながら言って〕

穂兎 芽楼

は、はい………じゃ、なくて…

芽楼は急に声を掛けられてから、 敬語が出てきてしまい 中々戻らない様子で

華斬 巧

ふふっ…やっぱり君は面白い子だ〔笑顔で〕

華斬 巧

それじゃ、お開きになった事を綾眼さんちも伝えてくるね

そう言って巧は、 部屋に戻って行った

穂兎 芽楼

………………………………………

芽楼はぽかんと呆けており、 その場にへたり込む

そこに覗き込む様にして 音依が寄ってきた

緋鞠 音依

芽楼さん腰抜けちゃった〜?歩ける〜?

穂兎 芽楼

……………ねぇ音依さん、一寸聞いても良い?

緋鞠 音依

ん〜?

穂兎 芽楼

………あの人、男女問わずに誑し込んじゃう様な人?〔ドアの方を指差しながら〕

緋鞠 音依

ん〜………………………よく分かんなーい!

穂兎 芽楼

そっかー……………〔指していた手がヘロヘロと床に落ちて〕

徳咲 雅夜

……彼奴、マジの天然誑しだぞ、勿論男女問わずの

穂兎 芽楼

えっ…

あれだけ巧を毛嫌いしていた雅夜が そんな情報を知っている事に 芽楼な驚きの視線を向けて

徳咲 雅夜

………んだよ、わりぃか?〔首を掻きながらじと、っと芽楼を見て〕

穂兎 芽楼

えぁ、いや…そういう訳じゃなくて………〔目を逸らし〕

徳咲 雅夜

……………クラスメートだったから知ってただけだ

徳咲 雅夜

それ以上邪推はすんなよ、俺は戻る

と言って、 雅夜はそそくさと 自身の部屋に戻っていった

穂兎 芽楼

………………マジ?

六罪 炎孤

マジ、断言出来る(※同じく2年)

その後、瞳無には巧が、 夏美には紗夜菜が お開きになった事を伝え

各々自由解散と言う流れになり

芽楼の部屋には、 改めて静けさが戻ってきた

ソファー等があるカーペットは、 直ぐに拭いたにも関わらず 珈琲のシミが残ってしまった

芽楼は、 明日になったら エクスに相談しようと思い

その儘ベッドに横になって、 眠りについた

ドンドンドン

ドンドンドン!

穂兎 芽楼

ん………んん〜……?〔寝ぼけ眼でベッドから起き上がり〕

朝から煩いと思いながら、 音の原因である扉の前に立ち ドアを開ける

そこには…………___

穂兎 芽楼

……たくむくん?

穂兎 芽楼

どーしたの………まだ放送ないけど…………〔ふわぁと欠伸をして〕

華斬 巧

た、大変だよ穂兎君…!

此処に来てから、 動揺している皆を何度も見たが…

今回の巧の焦り様を見て、 芽楼の眠気が少し引いた

…………この後に発せられた発言で 一気に目が覚めた

華斬 巧

…………………碌守さんが

華斬 巧

死んでいた……

ビービー! ビービー!

モニターからとてつもない警報が鳴り 画面にエクスが映し出され、 無機質な声でこう言い放つ

エクス・エルノール

『…死体が発見されました』

エクス・エルノール

『一定時間の調査後、エレベーター前に集合してください』

そして、モニターの画面はプツリと切れ 警報も収まった

始まってしまった

僕達の……… 絶望的な殺し合い学園生活が

今、 幕を開ける

0章 モノローグ 完

0章 モノローグ ご視聴頂きありがとうございました

1章に関しての報告です 未だに1章の内容を書けていない為、 とてつもなく間が開いてしまう かもしれません それでも良いと言う人は、 これからの本作を 楽しんでいただけたらな と思います

それでは、 良い夢を…………

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コメント

3

ユーザー

あ、、とうとう始まってしまった、、うわぁ〜〜なんかドキドキする〜 徳咲さんやっぱ優しくない???皆根はいい子な感じするな〜、、、あ、〇人起きてんだった。

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