コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
海南 闇
海南 闇
愛猫に起こされるのはいつも通りの朝だ。やっぱり私は夢を見ていたのだ
目を開けると
赤欄
赤欄
海南 闇
羽の生えた黒猫の挨拶に驚いて、ベッドから盛大に転げ落ちた
海南 闇
赤欄
赤欄
海南 闇
海南 闇
リアルな痛みがある
海南 闇
赤欄
赤欄
赤欄
赤欄
天国のお母さん、お父さん
もしかしてこれは夢じゃないんですか?
赤欄
赤欄
海南 闇
海南 闇
赤欄
赤欄
赤欄
海南 闇
赤欄
赤欄
赤欄
猫に背中を押されて入室したのはバスルームだった
1人になった私はその場にしゃがみこむ
海南 闇
私の名前も朝風呂が好きなのも知っていた
現実逃避のために首を軽く横に振りながら頰をつねってみる
海南 闇
ということはやっぱり夢じゃない
海南 闇
強い疑心を吐き出すように呟いて、何気なく視線を持ち上げた
海南 闇
鏡にうつった自分の姿に驚く
海南 闇
深いワインレッドの瞳
混乱しつつも脳裏をよきったのは昨晩見た月と…
海南 闇
更に首には枷のように思えるチョーカーが…
両眼と同じ色の石がはめ込まれていた
魔界とか使い魔とかこの変なチョーカーとか
何もかも意味がわからない
わかりたくない
海南 闇
とにかく彼と話をしなくては
バスルームに用意されていた、膝下丈のワンピースに袖を通して外に出る
海南 闇
海南 闇
海南 闇
穏やかなその寝顔はどこからどう見ても赤欄で…
海南 闇
海南 闇
廊下には誰もおらず、冷えた空気のみが漂っていた
海南 闇
海南 闇
馴染みある日本建築とは程遠く、古風な雰囲気だった
海南 闇
海南 闇
ジャスパー
海南 闇
ジャスパー
ジャスパー
ジャスパー
海南 闇
海南 闇
ジャスパー
ジャスパー
ジャスパー
海南 闇
海南 闇
私に無理やりキスをした男が、そう呼ばれていた気がする
ジャスパー
海南 闇
ジャスパー
海南 闇
海南 闇
少なくともいきなりキスしてくるような人とは違うはず
ジャスパー
海南 闇
海南 闇
海南 闇
コンコン
ジャスパー
ガチャ
海南 闇
ジャスパー
ガイ
海南 闇
昨夜とまったく同じ
冷えきった鋭い眼差しで私を睨んでいる
………でも
この部屋から逃げ出すよりも、自分の置かれた状況への疑問を解決したいという建設的な欲が、勝った
海南 闇
ガイ
海南 闇
腰を下ろすとほぼ同時に、美しいティーカップが目の前のテーブルに置かれる
ジャスパー
ジャスパー
海南 闇
海南 闇
カップの中身を見て思わず言葉を失った
コーヒーか紅茶だと予想していた液体は、真っ赤だったから
海南 闇
ガイ
ジャスパー
海南 闇
海南 闇
なんて訴える間もなく、ジャスパーさんは出ていってしまう
ガイ
海南 闇
ガイ
海南 闇
ガイ
海南 闇
ガイ
静かな結問だったけれど、視線が冷たさもあって心臓がぎゅっと縮こまる
海南 闇
ガイ
海南 闇
ガイ
海南 闇
ガイ
海南 闇
海南 闇
海南 闇
言葉が途中で消えたのは顎先を掴まれたからだ
ガイ
海南 闇
ガイ
男は驚愕に見開かれているであろう私の目をじっと覗きこむ
ガイ
ガイ
海南 闇
海南 闇
間違いなく危ない人だ
すぐに逃げなきゃいけないのにできない…
あまりにも感情のない、冷たい赤い瞳から目が離せなかった
ガイ
赤欄
海南 闇
聞こえたボーイソプラノの声
恐ろしい金縛りから解放されて視線をめぐらせると、
ガラスの外側で赤欄が窓を開けようとしてくれていた
海南 闇
ガイ
赤欄
赤欄
赤欄
ガイ
赤欄
海南 闇
急に窓から離れた赤欄はふわふわとどこかに飛んで行ってしまった
ガイ
海南 闇
昨晩の私も同じ状態だった
彼の赤い瞳に見つめられ、言葉一つで意志が不自由になったのだ
海南 闇
触れられた手を振り払い、出口へと駆け寄った
ガイ
海南 闇
海南 闇
海南 闇
もうなりふり構っていられなくなくて、扉を懸命に叩いていると…
ガイ
腕を掴まれ、ドアに身体を押し付けられる
ガイ
海南 闇
海南 闇
ロイ
海南 闇
ガイ
ロイ
ロイ
ロイ
ドア越しに聞こえた声に助けを求めようとするけど…
ガイ
海南 闇
耳元で囁かれ、身体がまた動かなくなってしまう
ロイ
ロイ
ロイ
海南 闇
海南 闇
遠ざかっていく足音に絶望していると…
海南 闇
視界が揺れて、足元がふわりと浮いた
海南 闇
不思議な力のせいで抵抗できない私を抱いた男が、向かった先は…
寝室だった
海南 闇
乱暴にベッドへと転がされ、逃げさせないとでも言うのかのように両手を掴まれた
ガイ
ガイ
聞こえた舌打ちに息を呑み…頭が真っ白になった
こんな状況、完全にキャッパオーバーだ
ガイ
海南 闇
ジャスパー
海南 闇
ガイ
ジャスパー
ジャスパー
海南 闇
海南 闇
海南 闇
ガイ
海南 闇
何もされなかった
予想外の展開に放心していると、鼻先をはっかのような香りがかすめる
驚いて見れば、ジャスパーさんが私の手にクリームをぬっていた
海南 闇
海南 闇
ジャスパー
海南 闇
とお礼を言うのも違う気がする
元はと言えばこの人の主のせいで怪我をしたのだ
海南 闇
ガイという人が使う不思議な力はそう長く続かないようだ
ジャスパー
海南 闇
ジャスパーさんは部屋を出て行ってしまう
海南 闇
フェン
海南 闇
海南 闇
フェン
私は彼に警戒心を向ける
フェン
フェン
海南 闇
フェン
フェン
フェン
海南 闇
海南 闇
海南 闇
海南 闇
フェン
フェン
海南 闇
フェン
海南 闇
海南 闇
海南 闇
ガイという人が直接的に何かしたと思われるのは違う気がして真実を伝えた
誰かを悪者にしたい訳じゃない
フェン
フェン
海南 闇
フェン
フェン
海南 闇
フェンも不思議な力を使えるのだ
なんて考えている隙に軽々と抱き上げられる
フェン
フェン
薄紫色の瞳が優しさと謎をたたえて私を見つめ…
海南 闇
このまま眠ってしまってはまずいと思うのに…
闇が眠ると
フェンから何者かが闇を奪い取った
??
??
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者