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作者

カネダの生活捏造注意

作者

少しファンタジー要素あり。

作者

この話しではカネダとレイチェルはまだ出会ってません。

作者

レイチェルが人外です。

作者

上記の設定を踏まえて、どうぞ。

カネダ

......

おばあちゃん

りく、よくきたね....

カネダは春から螢光中に通うため、祖母の家に今日から住むことに。

幸い、タミヤとダフとは離れずに住んだのだが。

カネダは内心、思う所があった。

カネダ

(...どうせ、僕が邪魔なだけだ)

両親から生まれつきのこの顔と根暗な性格を毛嫌いしていた。

螢光中に通うから、なんて都合のいい理由をつけて

自分を家から追い出しただけだ、と。

おばあちゃん

2階のお部屋はりくが自由に使いなさい?

カネダ

うん、ありがとう。おばあちゃん。

いつしか、カネダの唯一の心の支えは祖母だけだった。

カネダ

はぁ.....

荷物を色んな所に出し入れして

整理整頓していた時だ。

カネダ

ん?なんだ....これ?

カネダはタンスの上にガラスケースに入っていた一体の人形を見つけた。

レイ

.......

カネダ

人形?....

蒼い瞳に綺麗な金髪。衣服は海外のドレスを身につけている。

カネダ

関節が球体....

カネダ

球体人形ってやつかな?....

レイ

.......

カネダ

小さくて、可愛いい...

カネダ

生きてるみたいだ。

レイ

.......

カネダ

おばあちゃん

おばあちゃん

ん?どうしたんだい?

カネダ

僕の部屋にある....

カネダ

あの綺麗な人形。

カネダ

あれは、おばあちゃんの?

おばあちゃん

ああ、あれはね?

おばあちゃん

私のお父さんのものなのよ....

おばあちゃん

海外旅行に行った時....アンティークなお店で購入したらしいわ....

おばあちゃん

なんでも、ぜんまい仕掛けのお人形さんらしいんだけど.....

おばあちゃん

ぜんまいが見つからないのよねぇ....

カネダ

そうなんだ?...

カネダ

そのぜんまいって、今もある?

おばあちゃん

そうねぇ...私の家にあるはずなんだけど何処にあったかしら.....

カネダ

(ぜんまい....、じゃあ、あれが動くことはないのかぁ...)

カネダ

(動くところ、見たかったな...)

あの後、カネダは再び部屋の片付けをしていると、

足に金具のような物が落ちてきた。

カネダ

いっっった!?!?

カネダ

な、なんだこれ?...

カネダはそれを拾いあげると、それは少し錆びたぜんまいだった。

カネダ

ぜん、まい?....

カネダ

ぜんまい!?

カネダはぜんまいとガラスケースに入ってる人形を交互に見る。

カネダ

もしかして....

カネダはガラスケースをそっと開け、慎重に人形を出す。

カネダ

ちょっと、ごめんね.....

カネダは人形のあちこちを調べると、背中に小さな穴があった。

カネダ

これかな....

カネダはぜんまいを人形の背中に指して、回しきる。

カネダ

......

レイ

.......

椅子にそっと置いて、様子を見るカネダ。

すると、開いていた目はゆっくりまばたきをして、口を動かした。

レイ

.....おはよう

カネダ

!!?

カネダ

しゃべった!?!?

レイ

喋るよ、だって私はただの人形じゃないもの.....

カネダ

の、呪いの人形なの!?

レイ

呪い....ある意味呪いかも

レイ

皆、私を置いて、いなくなっていく...

カネダ

ま、待って....

カネダ

僕のおばあちゃんはいなくなってないよ?....

レイ

忘れてしまっているの....

レイ

それに。人は歳をとり、やがては去っていく運命なの......

カネダ

......。

カネダ

君は、名前はあるの?...

レイ

レイ、レイチェル....

カネダ

いい名前。

カネダ

君は....

カネダ

立てないの?....

レイ

ええ...昔の火事で

レイ

足を火傷してしまったの....

レイ

おかげで、何処へもいけない.....

カネダ

じゃ、じゃあ.....僕が外の世界について、話してあげるよ。

カネダ

その代わり、僕の話し相手になって欲しいんだ。

レイ

わかった.....えぇと

カネダ

カネダ。金田りく。

レイ

よろしく、カネダ。

カネダは、その日からレイチェルに話しかけていた。

そして、月日は流れ、カネダはタミヤ達にレイチェルを紹介した。

カネダ

ほら、タミヤくん、ダフ。

カネダ

紹介するね?レイチェルだよ。

タミヤ

おー、これがレイチェル?

ダフ

まるで、生きてるみたいだね?

カネダ

生きてるよ、僕の話を毎日聞いてくれてるんだ。

カネダ

ね?レイチェル...

レイ

うん....

カネダ

タミヤくん、ダフ。レイチェルにお話し聞かせてあげてよ。

カネダ

昔の火傷で、外に出られないんだって。

カネダはテーブルにセットした人形ようの椅子にレイチェルを座らせた。

そして、小さいティーカップにお茶を注いであげた。

タミヤ

.....じゃあ、俺たちの計画について話すか?

ダフ

ダメだよ、タミヤくん。

ダフ

レイチェルに聞かれちゃうじゃないか。

カネダ

あ、確かに!

レイ

カネダ、計画って何?

カネダ

ごめんね、レイチェルには話せないんだ....

レイ

えー.....

カネダ

髪解かしてあげるから許してよ。

しばらく、三人で学校のこと、この町のことを話し、タミヤとダフは帰宅する時間になった。

タミヤ

お、もうこんな時間か。

タミヤ

カネダ、俺たちもう帰るよ。

カネダ

あ、うん。

カネダ

また明日ね。

ダフ

じゃあね、レイチェル、カネダ。

カネダ

うん!

レイ

ばいばい....

カネダの部屋を出たタミヤ達。

階段を降りると、カネダの祖母が待っていた。

おばあちゃん

二人とも、毎日会いに来てくれてありがとうね......

タミヤ

いえ、その....なんて、言ったらいいか。

おばあちゃん

わかってる....わかってるよ。

実はあれからカネダは不登校になった。

その原因は、あの人形だ。

カネダはあの人形に夢中になりだしてから、カネダはおかしくなった。

実はカネダは人形に話しかけていた。<一人>でずっと。

カネダ

レイチェル、今日はね....

レイ

.......

人形はただ、ガラスの瞳にカネダを写していた。

まるで、生きているかのような輝きを放ちながら。

短編集!皆DEもっと光クラブ★

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