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翔
ぎしっ
なにかがきしむ音がした。
翔
バクバクバクバク
なんの音かはわからないが小心者の僕は物音がしただけで鼓動が一気に早くなった。
翔
翔
僕は目を瞑り、寝ようと試みた。 気のせいだと思いたかった。 いや、気のせいであってほしかった。
ぎしっ
翔
鼓動は収まるどころか、このまま破裂してしまうのではと思うほどに早くなっていた。
翔
そう思っていると。。。足元の方から冷たい空気が流れてきたような。 寒気みたいなものを感じた。
翔
ガシッ!
冷気を感じてすぐに、足を何かに捕まれたみたいに感じた。
翔
僕は強い恐怖を感じていたが、布団を捲って捕まれた感触の正体を確かめる勇気もなく、ただただ布団をかぶり、震えるだけで精一杯だった。 そんななか勇気を振り絞りまず目を開けてみた。
翔
目を開けて周りを確認すると僕の頭のしたに枕がないのだ。
翔
僕の予感は気のせいなどではなかった。 間違いなく少しずつ動いていたのだ。
翔
ギュウッ!
僕が小さな悲鳴をあげた瞬間。 触られた程度だったはずの感触が ひどく強くつかまれるような感触へと変わったのだった。 そして次の瞬間。。。
バキッ!
先ほどの音よりもずっと大きな音が聞こえた。そして次の瞬間僕は強く壁の方に引っ張られたのだった。。。
とっさにベットのフレームにしがみつき踏ん張り耐える。 それでもすごい強い力で引っ張られる。 どれくらいの時間がたっただろうか。 とにかく僕はしがみついて必死に引っ張られないように耐えた。
もう駄目かも。。。そう思ったそのときだった。僕を引っ張る何かの力は急に消えたのだった。 僕はそのまま疲れはて、気絶するかのようにねむってしまった。
母
そのまま寝てしまっていたようだ。 母の声で僕は起きたのだった。
翔
僕は布団からでてリビングにいる母の元へと向かった。
母
翔
僕は母に昨日自分の身に起こったことを説明した。
母
翔
母と笑いながらも僕はどこか夢じゃなかったような気がしていた。 むしろ夢であってくれた方が僕は安心できるため、母に見せるようにズボンの裾をまくると。。。
母
翔
まくったところには
人の手に掴まれたような真っ赤なあとがくっきりと残っていたのだった。