あらすじ─
ある日、いふが珍しく体調を崩した。 普段は毒舌で強気ないふが、ぐったりとベッドに沈んでいる姿に、ほとけは戸惑いつつも、世話を焼く。 その中で見えてきたものは、いつもより少し素直で少し甘えた"いふ"の姿だった─。
『突然の体調不良』
𝐼 💎
……っ、さむっ…
昼過ぎ、メンバーとの会議に現れなかったいふが心配で、ほとけはこっこりと彼の部屋の前に来ていた
ノックするまでもなく、扉配置半開き
中からは、かすかな咳と寝息が聞こえてくる
𝐼 💎
…いふくん?
ほとけがそっと顔を覗かせると、ベッドにうずくまるように寝ているいふの姿
頬はほんのり赤く、眉は寄ったまま
𝐼 💎
(熱、あるな…)
急いで冷蔵庫からスポドリを取り出し、薬箱を探し、冷えピタを持って戻ってくる
𝐼 💎
……っもう、もっと早く言えばいいのに
タオルを絞って額に乗せ、熱を測ると、案の定、38.5度
𝐼 💎
高っ…そりゃ、だるいよね
いふはうっすら目を開ける
𝐼 🤪
……ほとけ…?
𝐼 💎
起こしちゃった?
𝐼 🤪
…いや、ええ…なんで、来たん…?
𝐼 💎
いふくんが会議に来ない時点で可笑しいもん
𝐼 🤪
お節介やなぁ……
𝐼 💎
言い返せる元気あるなら、まだ大丈夫だね
𝐼 🤪
ちが、…頭ぼーっとして…ほんまにしんどい……
𝐼 💎
じゃあ、黙って寝てて
𝐼 💎
水分取って!
スプーンで冷ましたおかゆを口に運ぶと、いふはふぃっと顔を背ける
𝐼 🤪
……いらん、恥ずい
𝐼 💎
子供じゃないんだから!はい、あーん!
𝐼 🤪
お前なぁ……
ぶつぶつ言いながらも、結局は口を開けるいふ
𝐼 💎
(……本当に具合悪いと、素直になるんだね…)
ほとけは何処かくすぐったい気持ちになりながら、いふの額の汗を拭った
𝐼 🤪
ありがとな…ほとけ
ぽつりと漏れた言葉に、思わず手が止まる
𝐼 💎
…どうしたの?いふくんにしては素直すぎる…
𝐼 🤪
…風邪引いたときくらい、甘えさせろや
𝐼 💎
ふふ…じゃあ、もっと甘えていいよ?
𝐼 🤪
……っ
𝐼 💎
何その顔…w
𝐼 💎
熱のせいで赤いのか、照れてるのか分かんないんだけどw
𝐼 🤪
……っお前、あんま優しいことすんなよ
𝐼 💎
なんで?
𝐼 🤪
惚れるやろ……
静かな沈黙が落ちて、ほとけがちょっとだけ笑った
𝐼 💎
……いいよ、惚れて
𝐼 🤪
…もう惚れとるわ、アホ
𝐼 💎
うん、僕も
小さく交わされた言葉は、何処か熱っぽくて、けれど優しい
いつもの毒舌も、強がりも、今は何処かにしまって
ベッドの上、交わる視線の温度は、熱よりもずっと、甘くて柔らかかった─。






