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とあるグールは愛され症

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とあるグールは愛され症

5 - 第5話猛獣使い お叱りを受けて泣く

♥

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2025年03月13日

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調べ物を終わらせると空はすっかり可愛らしい色に染っていた

ゆき

も〜…時間が掛かっちゃったから……

今日の調べ物はとっても単純!料理本を探していたのだ!(すっごい有能だよねぇ、ここの図書館)

ゆき

(やっぱりダメねぇ…)

そんな事を考えながら自販機でジュースを買いベンチに座り込む

ゆき

もうちょっと簡単なものないかなぁ…

そんな事を呟きながら缶に口を着け液体を流し込む

ゆき

ム~…

不服そうな顔を浮かべながら不意にしっぽが揺れ動く

ゆき

はぁ〜…ダメねぇ…

耳がペタンと垂れ下がり他にもなにか無いかと思いながら本を捲る

ゆき

ん〜……って、やば…部屋に戻らんと

スマホを手に取ると…伯玖君から心配のメッセージが届いていた

ゆき

はいはい、すぐ戻りますよ〜笑

返事を軽く返し走ってホタルビに向かう

ホタルビ

ゆき

疲れたぁ…

傘を閉じ傘入れの中に傘を戻す

ガラガラッ…

ゆき

戻りましたよ〜っと

伯玖君の部屋に顔を出すと伯玖君は相当心配していたのか顔を見るなり安堵の息を吐いた

伯玖(はく)

あんたって人は…はぁ……

ゆき

えへへぇ、ただいま!

コスッと軽く手刀を頭に食らった

ゆき

にぅッ……痛いよぉ…

伯玖(はく)

大我さんから聞いたぞ?後輩に抱き着かれてもヘラヘラしてたってな

ゆき

だ、だってぇ……怒ったって仕方ないじゃーん…

伯玖(はく)

仕方ないじゃないの、昴流さんからもお説教があるってよ

ゆき

ひ、ひぇぇ…怖いよぉ……

伯玖(はく)

警戒心ってものを持ちなさいよ

ゆき

い、一応は持ってるし!

伯玖(はく)

ならなんで連絡もなしに尋さんの所に居るんだ?‪💢

ゆき

ぴぇぇ……酷いよ〜!

伯玖(はく)

で、言う事は?

ゆき

ご、ごめんにゃしゃい…キュゥゥ……

伯玖(はく)

全く…ゆきさん、アンタは好かれ過ぎ

伯玖(はく)

少しは警戒心ってものを……

ゆき

み、耳が痛いよォ…

伯玖(はく)

この説教何回目だ?

ゆき

えっと…えーっと……もうかれこれ100越えです……

伯玖(はく)

はぁ〜…

ゆき

あ、頭抱えないでよー!酷いよォ〜……

思わずしっぽまで垂れる

伯玖(はく)

はぁ〜…そんな顔されちゃ怒れるもんも怒れんだろ…

ゆき

う〜…

伯玖君の服を掴んでメソッとすると頭を優しく撫でてくれた

ゆき

!!フリフリ

伯玖(はく)

ほら、大人しく昴流さんに叱られに行くぞ

ゆき

は、はぁい…にぅぅ……(体が重い……)

昴流君の部屋に行くとニコニコと笑っているが…昴流君の背後には見えちゃいけないものが見える気がする……

昴流(すばる)

ゆきさん、こっちに来てください

ゆき

ぴ、ぴぇ…

伯玖(はく)

(お〜、怖…)

大人しく昴流君の前に正座で座る

伯玖(はく)

(し、しっぽが……足の隙間に…怖いんだろうなぁ…)

ゆき

あ、あの…え、と……えと、えっと…そのぉ、…

昴流(すばる)

言う事は?

ゆき

れ、連絡取らずほ、他の寮に行って…ご、ごめんなさい…

昴流(すばる)

それで?

ゆき

こ、後輩に抱き着かれて…な、なぁなぁにして……ごめんにゃしゃい…

昴流(すばる)

復唱してください、私は警戒心が皆無です

ゆき

わ、わらしは…グス……け、、けいかいしん…かいむ、れしゅ…グス……

昴流(すばる)

これで僕に叱られるの何回目ですか?

ゆき

す、すばるくんに…怒られるのは……その、えと…グス……

昴流(すばる)

何回目ですか?

ゆき

じゅ、…10回は……グス

昴流(すばる)

伯玖さんに怒られるのは?

ゆき

ひゃ、100回は……

昴流(すばる)

学んでますか?

ゆき

だ、、だってぇ…

昴流(すばる)

だって?

昴流(すばる)

散々この3年間言ってきたと思うんですが……後輩だろうと何だろうと男性には気をつけて下さいって

ゆき

ひ、ひぅぅ……

昴流(すばる)

あなたが1年生の時…その見た目に惹かれ色んな人が貴方を口説き…心配で心配で何度も「気を付けなさい」と言い聞かせたのにも関わらず……

昴流(すばる)

それが今も尚治らず…ましてや後輩の男性に抱き着かれてナァナァで済ますとは……

ゆき

ひゃ、ひゃぃ…

こうして……昴流君に長々と説教された後…

ゆき

ご、ごめんなさいぃ"〜……グス……

昴流君に抱き着き涙をうかべる

昴流(すばる)

もう、僕だって貴女を泣かせたく有りませんよ

ゆき

ふぇ"〜……グス……

昴流君は私の頭や背中を撫でてくれた

昴流(すばる)

よしよし、もう大丈夫ですからね

ゆき

ん"ぅ"〜…グス……

完全にしょぼんとなってしまい…耳としっぽが垂れ下がってしまう

伯玖(はく)

お説教は終わりかい?

昴流(すばる)

こんな顔をしていたら察することができるじゃないですか?

伯玖(はく)

ま、そらそうだな笑

伯玖(はく)

ゆきさんもこれでちゃんと反省するんだぜ?

ゆき

ひゃぃぃ……

伯玖君にも頭を撫でられスリスリと頭を擦り付ける

伯玖(はく)

全く…これもやめろって言ってんだけどなぁ……

昴流(すばる)

もう可愛いからいいじゃないですか、ちょっと……頻度を下げて貰えると嬉しいですけど

慰められたあとは……私は拗ねる!

ゆき

ムスッ…(-ω-´ )ぷい

昴流(すばる)

拗ねちゃいましたね笑

伯玖(はく)

叱られて泣いて拗ねて……忙しいな?お前さんは

ゆき

知らないもん…

伯玖(はく)

全く…聖母だなんだと言われているが……実際はただ警戒心が無いだけの奴だ、なんて知られたら大変だぜ?

ゆき

悪くないもん……勝手に好きになる方がダメなんだもん…

伯玖(はく)

んな横暴な……笑

ゆき

私悪くないもん…

昴流(すばる)

すっかり拗ねちゃってますね笑

私の頭を撫でながらフフッと軽く笑う昴流君

ゆき

う"ー!ブンブン

伯玖(はく)

振るな振るな笑スカートめくれてるぞ

ゆき

にやぁ"!?///そ、それ早く言ってよ!///

伯玖(はく)

ちゃんと下に履いてるくせに何言ってんだ

ゆき

いや、履いてるけども……恥ずかしいのに変わりは無いし

スカートを抑え「もうお部屋帰る!」と部屋に引きこもる

昴流(すばる)

拗ねちゃいましたね笑

伯玖(はく)

全く…スカートがめくれてる事も気付かず振るもんだからヒヤヒヤするぜ…

昴流(すばる)

まぁ、流石に覗くようなことは誰もしないのでまだいい方…かも知れませんね、目のやり場に困りますけど

伯玖(はく)

こりゃ困ったもんだねぇ…

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