月音
ふぅ...待ち合わせ場所, ここで合ってるよね...?
公園のベンチに腰掛け、スマホを取り出す。
月音
「練翔〜、今公園着いたけど、○△公園で合ってるよね?」
月音
...よし、送信完了っと
今日は久しぶりに彼氏の神木練翔と会える日...楽しみすぎて少し早めに待ち合わせ場所に来ちゃった
月音
ふふ、楽しみだなぁ〜...練翔が風邪引いたとか色々あって全然会えなかったから...あ、蓮斗からLINEだ
練翔
「うん、○△公園で合ってるよ」
練翔
「月音早いなw公園着くの」
月音
「そりゃあ楽しみだったからね!」
練翔
「俺もだよw」
スマホのトーク画面を見ながら思わず表情が緩む。
月音
おぉっといけない...もう少しで練翔来るんだから、しっかりしないと
練翔
よっ、月音...久しぶりだな
月音
練翔、久しぶり〜!風邪大丈夫なの?
練翔
あぁ、この通り平気だよ
練翔
声とかおかしくなってないか?
月音
ん?全然!いつもの練翔だよ!
練翔
そっか、良かった
練翔
俺の家だよな?
月音
うん、練翔の家だよ
練翔
おし、行くか
月音
うん!
練翔と手を繋いで家まで行く。
練翔
着いたぞ〜
月音
お邪魔しまーす
月音
おお相変わらずお部屋がお綺麗なことでw
練翔
そうか?w
練翔
とりあえずそこのソファ座っといてくれ、飲み物カルピスでいいか?
月音
うん、全然おっけーっていうか私カルピス大好き
練翔
りょー
練翔に言われた通りに灰色のソファに座り、足を伸ばす。
月音
(ふぅ〜っ、彼氏の家って緊張するなぁ...)
...トンッ
月音
(...ん?なんか今音がした気がするんだけど...)
...トントンッ!!トントンッ!!
月音
(え、強くなってる...っ!)
月音
(な、なにこの音、怖いんだけど...)
ドンッ!
月音
ひっ...
思わず声が出てしまい、ふと気づいた
月音
(この音、丁度私の下から鳴ってる...?)
練翔
月音どうした...?急に悲鳴上げて
月音
あ、練翔...!!今、私の下のとこから何かドンドンっていう物音が聞こえてきて...!
練翔
...えぇ?聞こえないけど...?
月音
さっきまで鳴ってたのに...?
練翔
多分、鼠か何かじゃないか?
練翔
はいっ、もうこの話終わりー!
なんか怖い雰囲気になっちゃうだろ?
なんか怖い雰囲気になっちゃうだろ?
練翔
ほら、カルピス
月音
あ、ありがと...
月音
(ほんとに、なんだったんだろ...)
その後、私と練翔は音の事なんて忘れて1日色々なことをして遊んだ。
月音
…練翔じゃーね!
今日はありがと、すっごい楽しかったよ!
今日はありがと、すっごい楽しかったよ!
練翔
おう、気をつけて帰れよな
練翔
一人で大丈夫か?
月音
大丈夫大丈夫!
月音
じゃあまた、大学でね!
練翔
ん、月音じゃあな〜
月音
ばいば〜い
月音
ふぅ…家に帰ってきたはいいけど
月音
ほんとにあの音、なんだったんだろ...鼠であんな大きな音なるかな...?
月音
...もしかして、練翔の家には
月音
鼠なんかよりもっと大きい何かがいるってこと...?
月音
どういう事なんだろ...
そして私は1つ、いい事を思いついた
月音
...そうだ!湊...湊なら何か知ってるかも...!
湊...如月湊というのは、練翔の幼なじみでもある男の子。私に練翔を紹介してくれた張本人でもあり、私の大事な親友。
月音
...湊に、電話してみようかな
月音
...でも、練翔の言う通り思い過ごしかもしれないし
湊に、練翔の家での正体不明の音についての電話を掛けようと思った ・やっぱり気になる、港に電話しよう ・...ううん、やっぱり私の思い過ごしだよね!