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_それは静かに忍び寄る"闇"だった。
犯人の正体は不明なまま。
だが、次はどちらが先に消えるかという赤文字の脅迫は
確かに二人を追い詰めていた。
及川 徹
及川が問いかけると、監督は苦々しい表情を浮かべた。
監督
監督
監督
及川 徹
及川は歯を食いしばった。
夜空の存在が自分の中でどれだけ大きくなっていたか_
脅迫され、狙われて、ようやく気づいた。
(このままじゃ、きっと後悔する)
その夜。
夜空は1人、自宅のベランダから空を見上げていた。
天音 夜空
目を閉じれば、過去の言葉が蘇る。
君がいなければ、あの人は傷つかなかったのに。
全部あんたのせいだ。
そんな声が心を締め付ける。
けれど今は、及川徹の声も胸の奥で反響していた。
俺は天音ちゃんを信じてる。
好きな人が出来たから、強くなれたんだ。
夜空はそっとスマホを手に取ると及川にメッセージを送った。
校門前。
夜の静けさの中で、二人は並んで歩いた。
天音 夜空
夜空がポつりと問いかける。
天音 夜空
天音 夜空
及川は立ち止まり、夜空の肩を掴んだ。
及川 徹
及川 徹
天音 夜空
及川 徹
及川 徹
そして_
及川 徹
風が優しく吹いた瞬間、及川の瞳が夜空を真っ直ぐ見つめる。
及川 徹
及川 徹
夜空の瞳が潤んだ光をたたえる。
天音 夜空
その言葉は涙に溶けて声にならなかった。
でもその夜、夜空はようやく自分がひとりじゃないと信じられた。
だが、翌朝。
校舎の裏に置かれた白い箱の中に
一通の手紙と共に
制服の切れ端
が見つかる。
手を引かなければ、次は本当に起きる。
そして監視カメラには制服を着た青葉城西の生徒が映っていた。
その正体はまだ、誰にも分からない。