テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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Escape from the past

第17話 - 第17話　鬼島教官

325

2025年01月02日

#ウォーターチャレンジ

#２次創作

#ミスターレッド

ステラ

ミスターレッド

………あれ

ミスターレッド

俺は…

徐々に視界が開け、視界に光が飛び込んでくる

ミスターレッド

(此処………何処だ…？)

クスクス…………

周囲からは静かな笑い声が聞こえてくる

ミスターレッド

(んだよ……)

レッドは此方を嘲笑するような笑いに腹を立て、笑い声のした方を睨みつける

中級兵

おいおい…！馬鹿がこっち見てるぜ？

中級兵2

本当だ……馬鹿がこっち見てる…w

中級兵達は声を押し殺しながら此方を馬鹿にした様な笑いをする

ミスターレッド

おいお前！！！ふざけんなよ！！

2人の中級兵の方へと走り出そうとする

が……

ミスターレッド

………！？

ミスターレッド

んだこれ！？外れない…？

レッドの手足はロープで縛り付けられており、動く事ができない

それどころか、体全体が柱にロープで縛り付けられている

ミスターレッド

ちっ………

ミスターレッド

(分かった………俺はあの時変な奴にぶん殴られて…)

ミスターレッド

(今拘束されてるって訳だな……)

ルカ

レ……レッド…

隣からはルカのか細い声が聞こえる

ルカ

な……なんなのこれ…

ミスターレッド

お……俺も分かんねぇよ！

レッドは周りの笑い声が大きくなるのを感じ、周囲を見回す

そこには沢山の正座をした中級兵達が座っていた

ざっと見て30人ほどと言ったところか

ミスターレッド

何だよこれ……見せしめにでもされてんのか？

ミスターレッド

俺が何したってんだよ！！！

その時、部屋の外から足音が聞こえる

中級兵

お……おい…！

中級兵

鬼島が来るぞ！！

中級兵2

うぉやっべぇ！？

1人の中級兵が声を上げた瞬間、辺りが一気に静まり返る

皆一様に無表情になり、黙り込む

ミスターレッド

な………何が起こってんだ？

ガラガラガラガラ

扉が大きな音を立てて解き放たれる

？？？

よぉよぉお前ら

？？？

俺の教えた事は守れてるかぁ？

ガラの悪い男がヘラヘラと笑いながら入ってくる

中級兵

………………

？？？

守れてるみてぇだなぁ………

中級兵2

鬼島教官！！！今日の訓練は何でしょうか？

先程まで此方を嘲笑っていた中級兵はスッとした声で問い掛ける

鬼島と呼ばれた男は待っていたと言わんばかりにニヤリと笑った

鬼島

今日はよぉ……

鬼島

此処に縛り付けてる奴ら、分かるか？

鬼島はレッドとルカを指差す

鬼島

コイツら、俺の訓練をサボろうとした奴らだ

鬼島

コイツら、許せるか？

中級兵

許せません！！

そう1人の中級兵が叫ぶと周囲の中級兵も皆一様に「許せない」と叫び始める

鬼島

がはははははは！！！

鬼島

そうだよなぁ！！

鬼島

俺の訓練を蔑ろにしようとした奴らを許せる訳ねぇよなぁ！！！

鬼島

今日はよぉ……

鬼島

コイツらに、鬼島特製「鬼の100連撃」をお見舞いしてやる

ミスターレッド

ﾌﾞﾌｩｯ………何だその名前…

ミスターレッド

くそダセェじゃねぇかよw

レッドがそう言った瞬間、辺りが凍りつく

ルカ

ちょ……レッド！？

中級兵達は皆一気に顔が青ざめ、此方から目を逸らす

鬼島の顔はみるみる赤くなっていき、額に血管が浮き出る

鬼島

お前ぇ゛…………！

ミスターレッド

(あ…………これやっちまった…)

鬼島

初心を忘れたんなら叩き込んでやるよ

鬼島は壁に立て掛けてある棍棒の様な物を手に持ち、此方にズンズンと歩き寄って来る

鬼島

おらぁッ゛！！！

鬼島は棒を振り上げ、思い切りレッドを殴りつける

ミスターレッド

ガハァッ！？

あまりの衝撃に声が漏れる

鬼島

第一条！！！フェデラー様に従えぇぇ！！！

鬼島はもう一度棒を振りあげる

鬼島

第ニ条！！！俺の指示は絶対！！！

ミスターレッド

グッ………う…

視界がフラつく

前がよく見えない

鬼島

第三条！！！口答えはしない！！！

鬼島は声を上げるたびにレッドを殴りつける

鬼島

第四条！！！国の為に死ぬ気で働けぇぇぇ！！！

ミスターレッド

が…………あ……

鬼島

第五条！！！下民は問答無用でぶん殴れ！！！

鬼島

下民を上級国民に絶対に触れさせるなぁｯｯｯ！！！

鬼島

フェデラー様は下民が大嫌いなんだ！！！

鬼島

島に住まうゴミは全て潰せぇぇぇぇｯｯ！！！

ミスターレッド

が………………

もう意識を保つ事ができない

でもここで意識を失えば相手の思う壺

だが、ここから残り95回

耐えられるのだろうか？

ミスターレッド

はぁ……………はぁ…

鬼島

こんな事を守れないゴミはなぁ

鬼島

下民と同等レベルのゴミなんだよぉ゛！！

ミスターレッド

ぐっ………

目を瞑り、気絶を悟ったその瞬間

ルカ

レッド！！！

ルカ

やめろ馬鹿野郎！！！レッドをこれ以上殴りつけるな！！

ルカが叫び声を上げる

その瞬間、全ての視線がルカに向く

レッドの視線も、ルカへと向かう

鬼島

何だお前？

鬼島

いい度胸してんなぁ……

鬼島

よっぽど、俺に殴られてぇんだな？

鬼島は手に血管が浮かび上がる程棒を握り締め、今度はルカの方へと歩き寄る

鬼島

お前、死にてぇのか？

ルカ

いいさ、俺は死んだって良いよ

ルカ

だって、俺を待つ奴なんてもう誰も居ない

ルカ

でも……レッドは…

鬼島

ごちゃごちゃうるせぇよ

鬼島

ゴミは黙って俺のサンドバックにでもなってろ

ミスターレッド

っ…………ル……カ…

レッドは絞り出す様な声でルカの名を呼ぶ

ルカ

レッド、俺は大丈夫

ルカ

俺が死ぬ事なんて無いし！！！

ルカは此方に笑い返す

ルカが笑い返した瞬間、ルカに鬼島の棒が振り下ろされた

ぐぁぁぁっ！！！

あ……あ……

悲痛な声が部屋の奥から漏れ出している

廊下を歩くシグレはその声を聞いて最早呆れ返っていた

シグレ

…………はぁ

シグレ

またやってるのか、あの鬼島

シグレ

気に食わない奴は暴力を振るって従わせる

シグレ

何て醜い奴だ

シグレ

あの鬼島の訓練、嫌いだったんだよな…

シグレ

毎日毎日3時間のトレーニング

シグレ

しかも腹筋3000回だとか、走り込み3時間だとか

シグレ

何のトレーニングになるかも分からないものばかり

シグレ

本当に呆れるよ

シグレ

権力だけを持ってしまった権力者の末路だよ、ほんと

シグレは一人言を呟きながら鬼島の部屋の近くを通り去った

シグレ

まあ……俺には関係無い事だね

シグレ

俺の事を待つ奴なんてもう……誰も居ない

シグレ

俺はひたすらに、与えられた責務を全うするのみ

辺りに緊迫とした空気が流れ続ける

先程までどこかふざけていた中級兵達もしんと静まり返っていた

まあ、ただ単に飽きてきたという可能性もあるが

ルカは、何度も何度も殴りつけられている

鼻や口からの流血、額からの流血

見ているだけで痛々しい姿をしている

だが、意識だけは保ち続けている

どんな衝撃が来ようとも、意識だけは保ち続けている

鬼島

っ…………！？

鬼島

何だよ……何だよコイツ…

鬼島

俺がこんだけ殴ってるってのに…

鬼島

まだ………死なねぇってのか！？

鬼島

ふざけんなよ……ふざけんなよ…！

中級兵

マジかよ……

中級兵

(今まで……鬼島100連撃を喰らったやつで生き残った奴なんて居ないのに…)

中級兵

(何でコイツは耐えられるんだ…？)

ルカはニヤリと口角を上げる

ルカ

(今までどれだけぶん殴られて来たと思ってんだ！！！)

ルカ

(この程度で死んでちゃあ、あの街じゃ生きていけねぇんだよ……！)

ルカ

(まあ、原因作ってるのコイツらだけどね！)

ミスターレッド

(くそ………！)

レッドは一生懸命足をばたつかせる

ミスターレッド

(どうにかして……どうにかしてこの縄を解かねぇと…！)

ミスターレッド

(くそ………！どんだけキツく縛ってやがる…！)

ミスターレッド

(このままじゃ………ルカが…！)

鬼島

オラァ゛！！

鬼島

死ねぇぇぇ゛！！！！

鬼島は半狂乱状態でルカを殴りつける

中級兵

お…鬼島教官……！

中級兵

もう100回以上殴りつけてますよ…！

中級兵

これ以上は………

鬼島

うるせぇガキ！！！黙れ！！！

鬼島は最早誰でも良いのか、止めにかかった中級兵さえも殴りつける

訓練場の中は最早混沌と化していた

先程まで黙り込みを決め込んでいた中級兵達もざわめき始めていた

その時

？？？

鬼島

冷たく、冷酷な声が鬼島を呼ぶ

鬼島

………………！？

その瞬間鬼島の手から棒が落下し、冷や汗をタラタラと流し始める

先程の鬼島が怒声を上げた時とは比べ物にならない程に空気が凍りつく

鬼島は震え出し、蛇に睨まれたカエルの様な姿になる

鬼島

フェ……フェデ…………

鬼島

フェデラー様………？

ミスターレッド

(フェデラー？)

ミスターレッド

(コイツが……アマラの言っていた島を統治している男なのか…？)

フェデラー

ようやく気づいたのだな？

フェデラー

一つ問い詰める

フェデラーは全くと言って良いほど感情の読み取れない顔で問い詰める

鬼島

ひゃ………ひゃい…！？

フェデラー

私はいつも、暴力での事の解決を嫌っている

フェデラー

そう言っているだろう？

鬼島

は……はい…！？

鬼島

深く存じ上げております！？

鬼島

私はフェデラー様の事は深く信仰…

フェデラー

黙れ、私の言葉を遮るな

フェデラー

ならば

フェデラー

私が何故暴力での解決を嫌っているか分かるか？

鬼島

な……な……

鬼島

何故かって！？

鬼島

そ……そりゃあ存じ上げておりますよ…？

鬼島

え……いや…

鬼島

そ……そのぉ…

鬼島の手は震えている

ミスターレッド

(コイツ……威圧感が…)

ミスターレッド

(こんなの……見た事ねぇ…)

フェデラー

分からないようなのであれば、問いに応じるな

フェデラー

暴力での解決は

フェデラー

下民のする行為だ

フェデラー

ただ、それだけ

フェデラー

私は………心の奥底から下民を嫌っている

フェデラーは心から憎しみのこもった様な声を発する

フェデラー

そんな下民と同等の行動を……位の高い人間がする事が許せないのだ

フェデラー

お前らは中級国民として生を受けたのだ

フェデラー

それだというのに

鬼島

す……すみません…！

鬼島

大変申し訳ございませんフェデラー様……！

鬼島

これ以降この様な事態は起こさない事を約束しますから…！

鬼島

お許しを……！

鬼島

お許しを乞うても良いでしょうか……！

フェデラー

貴様、前も同じ様な事をしたのを覚えていないのか？

鬼島

え…………

鬼島の顔色が真っ青になる

フェデラー

そこの奴らの縄を解け

フェデラー

そうしたら直ぐに、私の元へ急ぐ様に

鬼島

は…………は……

鬼島

は…………い…

鬼島が震える手でレッドとルカの縄を解く

ミスターレッド

はぁ……はぁ…

ルカ

ゲホッ…………ゲホ……

フェデラー

周りの者達も、今日は直ちに解散する様に

中級兵

は………はい！！

フェデラーがそう言うと、そそくさと中級兵達は出て行った

フェデラー

行くぞ、鬼島

鬼島

……………

鬼島は無言で去って行く

去り際、此方を睨みつけたように一瞬見えたが一種の負け惜しみだろう

室内が静まり返る

誰かが圧を掛けるでもなく、本当に本当の静けさ

ミスターレッド

はぁ…………

ミスターレッド

何だったんだよ……これ…

ルカに目を向ける

ルカは血を拭いながら深呼吸している

ルカ

ほんと……散々だった…

ミスターレッド

その………ルカ…

ミスターレッド

あんなに殴らされちまって…………すまん…

ミスターレッド

俺…役に立てなくて……

ルカ

それなら全然大丈夫だぜ！！

ルカ

俺すっげぇピンピンしてるから！！！

ミスターレッド

へへ…………

ミスターレッド

お前の事だし……ほんとにピンピンしてるみてぇだな

ミスターレッド

しっかし……今のは何だったんだ？

ミスターレッド

鬼島の口振り的に………いつもやってる何かなのか？

ルカ

多分……中級兵達は訓練とか言ってたし…

ルカ

毎日何かしらの運動みたいなのをしてるんじゃ無い？

ミスターレッド

あー

ミスターレッド

それで、俺達はサボり判定されたんだな

ルカ

そうみてぇだな……

ミスターレッド

それにしても………

ミスターレッド

あのフェデラーって奴……とんでもねぇ野郎だったな

ミスターレッド

こう……空気感が他と違うと言うか…

ルカ

あれが………アマラの言ってた島を統治する人なんだよね

ミスターレッド

ひぇぇ………あんなのが島を統治してんだな

ミスターレッド

そりゃあ……あんな街が出来上がる訳だよな

ミスターレッド

聞いた感じ、下民をすげぇ嫌ってるみたいだったし

ルカ

だな………

ミスターレッド

じゃあそろそろ、アジト内の探索を再開するとするか

ミスターレッド

動けるか？ルカ

ルカ

全然動けるぜ！！！

ルカ

血が出たっつっても！！大した事ねーよ！！！

ミスターレッド

お前………ほんとタフだな

ミスターレッド

さて……現状報告の為に連絡でもするか…

レッドは服に付けられているポケットに手を突っ込み、通信機を取り出そうとする

だが、ポケットの中に通信機の感触はない

ミスターレッド

って………あれ…？

ミスターレッド

通信機が……無い…？

ミスターレッド

お……おい…

ミスターレッド

ルカは持ってるか…？

ルカ

え………俺…？

ルカもポケットに手を突っ込み、通信機を探る

ルカ

俺も………無い…

ミスターレッド

これ………鬼島の奴に奪われたんじゃねぇか？

ルカ

え………えぇ…？

ルカ

これって……マズくない……？

鬼島

(くそっ………くそっ……)

鬼島

(くそがぁッ！！！)

鬼島

(あのガキどもの所為で俺が怒られちまったじゃねぇかよ……)

鬼島

(あのガキ……ぜってぇ潰してやる…)

鬼島

(もう俺は元も子もねぇんだよ……)

鬼島

(あと一回……あと一回警告を受ければ…)

鬼島

(うぅ………考えないようにしよう)

鬼島

(それにしても………)

鬼島はポケットに手を突っ込む

そして手に当たった２つの硬い感触を確かめる

硬い箱型の何かを取り出し、まじまじとそれを見つめる

鬼島

これ、何だ？

鬼島

あのガキどもが持ってた機械だけどよ…

鬼島

何でこんな物を持ってんだ……？

プルルルルルルルルルル……プルルルルルルルルルル……

鬼島

うぉっと！？

鬼島

な……

鬼島

誰からだよ………

鬼島は試しに応答ボタンをタップする

アマラ(通信)

はいどーもー！！！

アマラ(通信)

元気してますか2人ともー？？？

アマラ(通信)

此方は調子良好！！！煎餅食べ日和ですよ〜ん

鬼島

は……？

鬼島

いや誰だよ！？

アマラ(通信)

な…………

アマラ(通信)

お前こそ誰だよ！？

アマラ(通信)

って……鬼島教官でしたかぁ……w

アマラ(通信)

失敬失敬

鬼島

あ………いや…

鬼島

何で俺の名前知ってんだよ！？

ピッ

鬼島はあまりの恐怖に通話を切る

鬼島

はぁ……はぁ…

鬼島

何だったんだよあいつ……

鬼島

あいつと話してると頭おかしくなりそうだ………

鬼島

不気味だ……不気味すぎる…

鬼島

俺の部屋の奥底にでもしまっておくか…………

鬼島はポケットに携帯を突っ込み、自身の部屋へと歩いて行く

ルカ

なぁレッド………

ルカ

これ………早く取り戻した方が良いよな…

ミスターレッド

ああ……そうだな…

ミスターレッド

かなりまずい事になったな…

ルカ

でも……鬼島が何処に行ったか分かんないし…

ルカ

そもそも通信機が何処に隠されてるかすら分からない…

ルカ

ど……どうすれば…

ミスターレッド

一旦落ち着け………落ち着こう…

ミスターレッド

まあ、全く落ち着ける状況じゃねぇけど…

ミスターレッド

どうすりゃあ……

ルカ

これはさ………

ルカ

もう、聞き込みしかないんじゃ無い？

ルカ

鬼島が何処にいるか……

ルカ

鬼島が何処に住んでるのか……

ルカ

聞き込んで、情報が掴めたらこっそり忍び込むんだ！！

ミスターレッド

確かに………

ミスターレッド

その手があったな！！

ルカ

まぁ問題は……

ルカ

中級兵達がまともに取り合ってくれるか、だけど

ミスターレッド

まぁ……取り敢えず試してみるしかねぇよな

ミスターレッド

よし…………早速聞き込み調査だ！！！

生活棟「購買」

ミスターレッド

生活棟の方に来てみれば………

ミスターレッド

まさか……こんな場所があるとは…

アジトの全体的にピリついた空気とは違い、温かい空気がする

周囲には鍋の良い香りが漂っており、食欲をそそる

ルカ

ここなら人も沢山いるし！！有益な情報が掴めるかも！！

ミスターレッド

じゃあ、早速誰かに話しかけてみようぜ

その時、1人の中級兵がレッドを横切る

ミスターレッド

お……！

ミスターレッド

そこのお前、ちょっと良いか？

中級兵

ん……俺？

中級兵は此方に気づいたのか、自身を指差して問い掛ける

ミスターレッド

ああ、そうだ

ルカ

って………

ルカ

こいつ………

中級兵

って……お前ら………

中級兵

さっきの馬鹿どもじゃん！！！

中級兵

よく生きてたな！！！

運悪く、先程此方を嘲笑ってきた中級兵だった

ミスターレッド

あー、悪ぃ

ミスターレッド

やっぱりお前に用はねぇ

中級兵

何だよぉ……話があるんだろ？

中級兵

俺がさっき笑ってたのが気に障ったか？

中級兵

がはははは！！！

ルカ

ごめん、本当に用は無いわ

中級兵

あw鬼島に用でもあるのか？

中級兵

さっき散々やられてたもんなぁw

中級兵

やり返したいなら、鬼島のとこに行きな

中級兵

お前らの事だから、やり返されるだけだと思うけどなw

中級兵は散々煽った挙句、笑いながら去って行った

ルカ

はぁ……

ルカ

余計気分下がるわ…

ミスターレッド

まぁ………ああいうのは無視を決め込んだ方が良いぜ

レッドは呆れて苦笑いしていた

そんな様子を、1人の中級兵が見ている

兵士の青年

あ……あの…！

青年は意を決して2人に話し掛ける

ミスターレッド

ん？

ルカ

何だ？

兵士の青年

あのさ…………さっきの…

兵士の青年

見てたよ……！

ルカ

ねぇレッド……こいつもまた…

ミスターレッド

ルカ、まず話を聞こうぜ

兵士の青年

そ……そんな冷やかしとかじゃないよ…！

兵士の青年

あのさ…………

兵士の青年

鬼島に向かって…あんな風に対抗できたりして…

兵士の青年

君達……本当にすごいね…！！

ミスターレッド

え……？

レッドは予想外の言葉に困惑する

ルカ

あ……ありがとな…？

兵士の青年

あのさ……さっきから話を聞いてたんだけど…

兵士の青年

あ…盗み聞きみたいになってごめんね

ミスターレッド

あ……ああ

兵士の青年

君達さ、鬼島の部屋に行きたいの？

兵士の青年

何か物を奪われたの？

ミスターレッド

ま……まぁな

兵士の青年

僕さ、鬼島の部屋の場所

兵士の青年

知ってるよ

兵士の青年

それでさ………

兵士の青年

教えてあげる代わりに……

兵士の青年

取り戻して欲しい物があるんだ

兵士の青年

本当に教えてあげるから……！

兵士の青年

鬼島の外出時間とか……色々…！

ルカ

ま……マジで！？

ミスターレッド

マジかよ……

ミスターレッド

じゃあその………

ミスターレッド

取り戻して欲しい物って何なんだ？

兵士の青年

その………

兵士の青年

家族の写真を……取り戻してほしくって…

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あの鬼島ほんっと人の心が無いですね!人を散々殴ってフェデラーに怒られたのにレッドとルカのせいにするなんて人間のクズがする行為です！フェデラーのお陰で今回は何とかなったけどもしまた鬼島にあったらレッドとルカはどうなるんでしょうか？

鬼島やばすぎますよ…それに耐えるルカもヤバすぎる… 腹筋の回数が少なく見えるのは私がおかしくなってるんだろうな(笑) 家族…？この島がおかしくなる前はそんな風だったんでしょうか？

フェデラーが暴力による解決を嫌う理由ヤバすぎw 何だよwフェデラー下民に親◯された経験でもあるのかよwww てかあの教官もやべえな教官とはいえあんな扱いはさすがにね……百発殴られて生き残ったやつ居ないってどうなってんだあとルカさんもしかして不死身だったりする？タフすぎるだろw あとシグレさーん！？貴方が助けたいレッド君やられてますよ！？てか貴方が指定したルカさんもぶん殴られてますよ！？助けてあげてください！！あと最後の青年兵士さん！貴方良い人ですか？これからの助けになってくれるのかな？毎回が最高すぎます！これからも応援しています！

ステラ

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